ついに始まってしまった。
イスラエルのガザ進攻。
中東情勢は複雑怪奇、その1割とて読み取るのは容易ではない。
実際、イスラエル対ハマスの開戦も、僕はずっと2007年中にあるだろうと見ていたし。
戦争が起こるなんて予想、ハズれてくれたほうがいいに決まってるんだけど、残念ながら時期がズレただけだった。
ハマスの反撃が始まれば、北からヒズボラが呼応蜂起する。
イスラエルは2正面作戦を強いられる。
2正面だけでなく、その背後にいるシリア、さらにはイランをも叩かなければ、戦局の打開は望めない。
これだけの敵に囲まれて伍していくだけの戦力は、イスラエルにはない。
もちろん核でも使えば別だが、そんなことをすれば世界じゅうを敵に回すことになる。
イスラエルは必死のロビー活動で、アメリカを巻き込もうとするに違いない。
そんな壊滅的な争いにクビを突っ込むほどアメリカがお人好しだとは想えないが、ネオコンの力がまだまだ侮れないのもたしか。
万一にもアメリカ参戦なんてことになったら、もうすべてが終わる。
アフガン・イラクの泥沼が、中東じゅうに広がる。
GCCなど親米諸国は、直接アメリカと戦火を交えることはないにしても、在米資産からの撤収、ドルペグからの離脱など、危機回避的な操作だけは余儀なくされるかもしれない。
オイルマネーの出ていったアメリカがどんなことになってしまうのか、想像するだけで身震いが止まらなくなる。
そこまでアホではないと想うけど、あり得ないほどの愚行を7年間続けてきた政権だけに、何をやらかすかわからない。
最悪の事態に備えて、まずは自分の身の回りからしっかり固めておかないと。
それより何より、ガザで犠牲になられた方々、特に一般市民の皆さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。