#1759 餃子・5 | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
本物を飲める世の中をつくろう

日本の農業を守ることと農家を守ることは別だ。

日本の農業を復活させるためにこそ、農業人口を減らして、農業の大規模化と法人化を進めていかないといけない。

ただし。

これまで日本の農業を支えてくれた農家の皆さん、現時点でも安心安全な農作物を育ててくれている皆さんは、まさに国策に従って、国と国民のために農業に取り組んできた人たちだ。

国が誤った国策を修正するのは当然だとしても、これまで国策に従って雨の日も風の日も、雪の日も嵐の日もがんばり続けてくれた人たちを邪険に扱ったり、路頭に迷わせるようなことがあってはならない。

また、これまで何十年も農業を営んできて、土との交わり抜きに人生を語ることができないようなおじいちゃん、おばあちゃんから、ムリヤリに農業を奪うことがあってもいけない。

だから、現役で農業に携わっている人たちだけは、引退までがんばってもらえる環境づくりをしないといけない。

農家の皆さんに対してはとても失礼な言い方になってしまうんだけど、やはり間違った国策の犠牲者は、ちゃんと守っていくのが国の責任だ。

その方法が個別所得保障なら、それでもいい。

要は、日本の農業を守るためには農家を減らさないといけないんだけど、それは農家を切り捨てるということではなく、これまで国策に沿って農業の分野でがんばってくれた人たちをしっかり労っていこうということ。

未来に向けて針路を定め、間違った過去の過ちを最大限の誠意を持って清算する、それを“ばら巻き”と呼びたければ、勝手に呼べばいい。