(日経新聞 12月1日(日) 「時論」) 

 

尊敬する塩野七生さんのインタビュー記事、何度も読み返したくなるのです、塩野先生の文章、大好きなもので。インタビュー記事もホレボレします。

 

インタビューは「日本がおかれている現状や内外の政治家への評価」と、固いんですが(私にはm(__)m)、

あまりにカッコいい答弁(?)の数々です。

 

政治的コメントはおいといて、いくつか抜粋

 

 

「ジャーナリストは基本的に左派だ。」 

 

 

ここで四季のストプレ 「解ってたまるか」 を思い出した。共産系プンプンの新聞記者って出てきませんでしたっけ?あの時代は確かにそうだったんだろうなあ、文化人気取りがたくさんいた時代。

今の時代だとどうなんでしょうか。

 

 

ほか、新作 「皇帝フリードリッヒ二世の生涯」の話、今の世界でのリーダー論、など、鋭い見識が読んでてなんだか頼もしいー!(上からm(__)m)

 

 

 

そしてインタビュー最後は、安倍首相夫人の昭恵さんについて、

 

 

「旦那様のことを笑いながら話しているが、これが決して人格を低めることにつながっていない。(略)あの方は頭のいい、賢い女の子ではないか。」

 

 

(  ゚ ▽ ゚ ;) お、お、女の子ですか、さすが、塩野先生からご覧になればアッキーでさえ女の子… ってことは私なんて(←無駄な想像 A=´、`=)ゞ

 

 

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塩野先生のこのインタビュー、じっくり読んでたら急に文章書きたくなったんだけど、その割にはしょうもないブログ記事…m(__)m

 

 

 

 

 

 【キャスト】

 

MIWA  宮沢りえ

 

赤絃 繋一郎(あかいと けいいちろう)  瑛太

 

マリア   井上真央

 

最初の審判/通訳   小出恵介

ボーイ   浦井健治

負け女   青木さやか

 

半・陰陽   池田成志

オスカワアイドル   野田秀樹

安藤牛乳   古田新太

 

(アンサンブル) 

 

秋草瑠衣子  秋山エリサ  大石貴也  大西智子 

川原田樹  菊沢将憲  木原勝利  河内大和  近藤彩香 

佐々木富貴子   佐藤ばびぶべ   佐藤悠玄   紫織  

下司尚実  竹内宏樹  手打隆盛  土肥麻衣子  鳥居功太郎 

中原百合香  西田夏奈子  野口卓磨

深井順子  的場祐太   六川裕史

 

(敬称略) 

 

 

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パンフレットはA5サイズなんですねー (レミゼのパンフに重ねてみた←何となく (;´∀`) 

 

何年振りかで、NODA・MAPを劇場まで観に行きました、ほんと、何年振りかなあ

 

学生の時に一番よく行ってました、最初すっごい衝撃だったの覚えてます、友達と帰り道で興奮しながら、

 

「すごいすごいー!」って言い合ってました。

「やっぱり東大の人だよねー頭いいよねー私たち無知過ぎて分からなかったセリフ、きっとすっごいあるよね!」とか。(←なんか情けない感想・・・

 

大竹しのぶさん主演の野田作品を見たときは、大竹さんの演技を初めて生で見て、

 

「あー・・・天才ってこういう人のことなんだー・・・」って思ったものです

とにかくびっくりして、ただポカーン(゚∀゚lll)oO〇(スゴイ…) ってなってた 

野田作品は、最初は若いうちに見るべき!と思うなあ 衝撃度が素直で最大級のうちに一度!(←若干自虐です <(_ _)> 

 

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野田作品、感想書こうとしてもネタバレ云々という次元ではないです(笑)

ご存知、美輪明宏さんの半生を野田さんが舞台化したもの・・・といってもそこは野田さんですから。

すごい舞台なのでレポなど無理なのです

 

印象に残ったものをキーワードっぽく挙げるだけで精一杯

 

 

長崎  聖母マリア  踏み絵  隠れキリシタン、隠れ隠れキリシタン、

 

 

ピカドン  誰も踏めない踏み絵  誰でも踏める踏み絵  踏みたくなる踏み絵 

 

痛くて踏めない踏み絵  

 

赤紙 戦争に負けた アメリカ兵 美少年募集 ソドミアンクラブ  変態 おかま  通訳/自分の言葉

 

アンドロギュノス  男であり女である者と、男でもない女でもない者が一体になって生まれちゃった

 

心の中の化け物 二つの声 妄想の底 

 

市ヶ谷駐屯地  愛 

 

 

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あれ、キーワードだけで結構たくさんあるわ

 

 

青木さやかさんがまた面白くってー!あて書きですか?っていうくらいハマってたなあ

 

勿論全員がハマってる作品です、隙があるわけない、野田作品!

浦井くんは面白いですー長崎弁に始まって衝撃の(笑)いろんなの。

それから井上真央さんのマリア、何度も何度も生まれて死んで産み落とすマリア!

安藤牛乳にオスカルワイルド、じゃなくてオスカワアイドル(笑)、

 

「安藤牛乳は誰を殺したの?」に一瞬硬直した。

 

 

長崎のピカドン、もの凄く暗い。っていうか凍りついてるみたい

 

 

あんなに照明は明るいのに、舞台上に表現されていたのは、「誰にも踏めない踏み絵」 そんなものが出来てしまったあの光景は何だか怖かったです。ただの「風景」のはずなのに。

 

 

天草四郎とマリア、アメリカ兵と通訳、おカマとおカマの振りした負け女、ボーイののっぺらぼう家族、明るく笑ってたボーイが「ちょっと考える」といってもう戻ってこない。

 

 

めまぐるしく変わる場面がすごすぎて目が離せないの 

 

戦後だったり、昭和だったり、キリシタンご禁制の時代だったり、いろんな時代の空気も一瞬ごとにくるくる変わって感じて、

 

そして、

 

一番大切なのは 「愛」です、美輪さんの愛ってすごいんだ・・・ 

 

 

 

休憩なしで2時間、機関銃のようにすごいスピードで進むかと思うと静止したり、戸惑ったり、ちゃんと舞台を見つめる余裕も残してくれる展開、久々に野田さんワールド、劇場でひたりました!

舞台ファンは劇場に行ってこそ生きるのです(涙)

 

あと3回くらいは行きたいですが、チケット激戦ですし、ナニブンにもレミゼ凱旋にJCS控えててもぅチケット増やせないので早々に「MIWA」はMy楽にせざるを得ません ホロリ 

 

ぁぁもっともっと好きなだけ行きたいー!

 

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「屋根の上のヴァイオリン弾き」 (原題: Fiddler on the Roof)

 

 

日本でも舞台で何度も上演されてますね、主役のテヴィエは故・森繁久弥さんの当たり役で長く出演されてました。

 

私は3代目テヴィエの西田敏行さんのときに見た記憶あります、それが一番最初の「屋根の上のヴァイオリン弾き」

 

正直、背景のロシアのユダヤ人社会の知識が全くなかったせいか当時の私(うーんと小さい子供←ちょっと嘘)には分かりにくかったです。 でも、西田さんがまた芸達者で面白かったし、テヴィエの娘たちとの絆や別れには泣けたー 父娘もの、ファミリーものとして見てたのねーほんと、子供の見方でした

 

 

今映画を改めて見直すと、歌も素晴らしいし、ユダヤ人村の雰囲気がすっごく印象的。敬虔なユダヤ教徒たちと、帝政ロシア、差別、圧迫、政治の側面が重苦しい。元々のテーマがそうだったんだろうけど。

 

 

可愛く(不気味かも(;・∀・))出てくる、タイトルロールのヴァイオリン弾きが救いです

 

いや、もの悲しいケドね・・・ 屋根の上でバランスとりながらヴァイオリン奏でるのは伝統だからって。

 

科白の端々に「ユダヤ」が出てきます、「Jesus Chryst killer (キリスト殺しのユダヤ人)」とか。 

ユダヤ人村は時のお上に破壊され、娘たちはそれぞれ巣立っていき、テヴィエはアメリカに向かうラストシーン、「ディアスポラ」 (教義: 世界各地に散っていったユダヤ人)というよく言われるフレーズが思い出されました

 

Diaspora (ディアスポラ) もともとは「まき散らされる」という意味だそうだけど、その響きになぜだかこわいっていうか、畏敬の念を覚えてるのはどーしてかなー・・・私異教徒だからか・・(←どーでもいい思案 

 

 

やはりあと数回ビデオ見てから断捨離しよ。この分ではテープ処分に相当時間かかりそうですσ(^_^;)

 

 

 

 

おっひっさっしぶりです!

あまりに暑い夏、もぅ何をするにも気力なく体力なく、溶けて溶けて、・・・トロトロ…

 

しかし生きなければ。旗

 

 

ということで、8月18日(日)の日経新聞(文化面)に掲載されていた、劇作家の別役実さんの随筆をご紹介。

 

 

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「台詞と科白」

 

(要約) 

 

「台詞」は言葉だけのものを言い、「科白」はそれに仕草が加わったものをいう。

使い分けるにあたり、演劇の言葉に対する独特の感じ方がある。

 

「煙草はせりふを割って吸え」という教訓がある。舞台で煙草を吸う場合の演技者への教訓。

意味は、「せりふの途中で、せりふを割って吸え、煙草を吸うには口にくわえる、火をつけるなど細かい動作が必要とされるがそれらをすべてせりふとせりふの間に配分しなければならない。

 

日常動作は、意識的にやろうとすると、かなり難しい。

だがこうして出来上がったセリフは手触りのあるものになっている。

「台詞」が「科白」になったのだ。

 

 

最近は、言葉は意味が記号化された「台詞」としてのみ流通し、「科白」としての質感を失っていった。

多くの劇作家は、人々の言葉をしゃべる速度が速くなったことに気づいている。

戯曲は、400字で1分だったのが、600字で1分になっている。

つまり言葉が消化されやすくなった、逆に言えば味わいが薄くなった。

 

全体的に言葉が軽くなり、出来事が上すべりしている感がある。」

 

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台詞と科白の意味の違い、初めて知りましたーそうだったのか、奥が深いなあ。

 

 

それから、現在の「言葉が軽くなっている」 確かにそんな気がします、うん。

 

 

水村美苗さんの名著、「日本語が亡びるとき」を思い出します。 

 

 

あと、週刊誌でどなたかが書いてらしてのが、「知識ではなく、思考力」ということ。

 

ネット環境では「雑多な知識」だけはやたらと増えるけど、それは「思考すること」にはつながらない。

 

日本語も日々崩れてきてますね・・・

 

戦前までの日本語の名文がなぜあんなに素晴らしいのか、っていうと、当時の日本人は漢文の素養が備わっていたから。という記事をどこかで読んだなあ。

 

そうそう、漢文かなり重要だそうです。

 

今は「知識」があればOK、というような面もあるけど、結局は「思考する」ことができなければ。っていう意味のことで、なぜか耳が痛い(笑)

で、「思考力」を鍛えるには、本を読むことなんだそうな。乱読でも雑読でも。

 

 

よし、涼しくなったら(←ここで既に情けない (;^_^A) たくさん本を読もう! 

 

 

 

↑ 何でしょうこの目茶目茶な文章 暑さのせいだけじゃないな… ガクリ

 

どうしても見たかった白井晃さん演出の「オセロ」(世田谷パブリックシアター)、

レミゼ真っ最中のハードリピの合間に行ってまいりました!

 

星空 http://setagaya-pt.jp/theater_info/2013/06/post_313.html (←クリックどうぞ)

 

 

 

【キャスト】

 

 

 

仲村トオル

山田優

赤堀雅秋

高田聖子


加藤和樹

水橋研二

有川マコト

近藤隼

谷村実紀

 

白井晃

(敬称略)

 

「現代の視線で再構成。
「オセロ」を演じる俳優を客席から見つめる演出家。主演俳優を取り囲む嫉妬の目。やがて演出家は“芝居”を通し“舞台”でも“現実”でも、彼を破滅に至らしめようと目論む…。劇場を使って仕掛けられる罠は、二重構造で心情をシンクロさせ、やがて観客はその事件を目撃する。」

 

(チラシより)

 

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星空 入り口で配られたキャストシート兼注意書きにまず軽くビビり(σ(^_^;))、期待大幅UP!

 

「皆さんの近くで金属缶を大きな音で叩いたりする」とか

「俳優からご起立をお願いすることがございます」とか。

 

そうそう、起立したんです。将軍のご帰還とかなんとかで、2回くらいかな。

 

立っただけですが(笑)。


演出の白井さんがどこかのインタビューで、「従来は観客席は、高見の見物的なものだったが、この舞台ではそうさせない」というようなことをおっしゃってて、「えっ俳優さんからはそう思われてたんだー!」と、

やはり視点が逆なんだなあと思いました。

 

観客が高見の見物なんてそんなぁー!むしろ置いてけぼり感なんですけど。

 

だってー私だって革命参加したかったし。理生アンジョについていきたかったけどー?(違。それレミゼ)

客席と舞台はきっぱり分かれてますからしょーがない。(って、当たり前です)

 

演出側、舞台側からはそれが「高見の見物」なのかあ。

 

いえ、客席からは舞台を見上げてるんですけど。(違うし。それ物理的な話だし)

 

星空 この「オセロ」の演出は確かに斬新で、そういう点では壁はなかったかもしれない。

 

ですが、見にくかった、という面もありました。

「オセロ」を劇中劇として演じてるという設定らしいのですけど(つまりよく分かってなくてすいません)。

 

あの演出を説明するの、難しいわ… 

 

 

星空 オセロ将軍役の仲村トオルさん の迫真の演技、素晴らしかった!カテコではオールスタンディング!

 

デズデモーナの山田優さん、キャシオ役の加藤和樹さん が特に華やかで目を引きました、加藤さんってロミジュリにも出られる方なんですね、ミューの方だったのか~納得、なんだか目立つの。

山田優さんがまたまた意外に(失礼)よく似合ってて。

 

ただ、やはり「舞台裏を舞台として見せる」という感じ、

 

例えば、ラストシーンの直後(通常なら幕が下りた舞台裏)に死んだはずの役者さんがケロッと起き上がったりとか、そういうとこを見せられるわけです。

1幕終わりも、迫力ある場面のすぐ後で「ハイ!OKです」(うろ覚えですが)とかいうスタッフ(といっても役者さん)の客席からの声で仲村さんとか役者さんたちがスタスタと客席通路を通ってはけてったりとか。

 

なのに、「舞台裏としてのセリフ」がほとんどなしです。凡人時は((;'∀'))分かりにくくて、シェイクスピアの脚本のみから、頑張って二重に見るようなイメージ・・・って分かりませんヨネ…<(_ _)>

 

 

 

劇中劇での感動にあえて冷水を浴びせるかのような演出です。あ、そ、これが「高見の見物はさせない」ってことっすかね。

 

 

 

舞台でものすっごい感動的なラストシーンがあって、幕が下りて、客席ではその余韻に浸ってる間、

 

幕の向こうの役者さんたちはこんな感じで淡々としてるんだろーか、というのを丸見えにする演出です。

それはそれで、そーいう狙いもあるんでしょうけど。「ここでは観客には素直に感動させない」的な。(言い過ぎ('◇')ゞ)

 

星空 そしてその中でものすっごい本当のラストシーンがありました。衝撃だった。

 

デズデモーナとオセロ将軍の悲劇のあと、扮していた仲村さんと山田優さんがささっと起き上がったところへ他の役者がすさまじい追い打ちをかける。

この一瞬は本当にびっくりした。

通路から役者さんが現れたり起立したりバケツ缶のおっきい音がしたりとか、そーいう「変わった演出です」的なレベルじゃなくて、、、「この演出は、これが言いたかったんだ」と。

 

それから、オセロと言えば、ムーア人の設定ですが、これが最初と、最後の最後にすごい意味を持つ。

 

あえて褐色の肌メイクをせずに演出されたとか。

それがまた衝撃のラストシーンにすっごく浮き上がってくるんです。

 

 

星空  シェイクスピアの悲劇、「オセロ」としてのストーリーを淡々と、見せ場でさえあえて感動を裏切るような後味にして、そしてさらにやってくれました、白井さん!
パルコ劇場の「趣味の部屋」でガンダムコスプレなんてしてる間に、こんなすごい演出を構築してたのね!(余計)

 

 

 

もう一度、見たいような見たくないような・・・。確かに、観客を内側の内側まで巻き込んだ舞台でした。

この後味の悪さがタマラナイわぁ。(ドMの曜子です('◇')ゞ)