日記より | 闘病日記 by moppu

闘病日記 by moppu

何処にでもいる、つまらない男の生きた歴程。
長い間の御厚情に感謝します。

今日はとても体調がよい。

 

外の空気を吸ってみたくなって、庭まで出てみた。

 

風は少し冷たかったが、やはり外は良い。

 

庭の中を少し歩いてみた。

 

花壇のパンジーの中を、なにやら黄色いものが動いている。

 

何だろうと思ったが、点滴を引きずりながら出てきているので、

 

近くまでいけない。

 

目を凝らしてみると、種類は判らないが一頭の蝶だった。

 

季節外れの蝶に、しばし見とれてしまった。

 

蝶は、ゆっくりと花壇から離れ、何処へか去っていった。

 

 

一部の蝶は越冬すると聞いたことがあるが、

 

この時期に飛んでいるとは思いもよらなかった。

 

例外はあるものだと、感心した。

 

考えてみれば、私自身も例外の一つだと思う。

 

周りの人たちは、皆鬼籍に入ったのに、

 

入退院を繰り返してはいるが、こうしてここにいる。

 

 

もう少ししたら、体調が戻って家に帰ることができるかもしれない。

 

そうしたら、ベランダのガラクタを片付けて、プランターに花を植えよう。

 

今日見た蝶のような慌てん坊が休めるような、場所を作ってやろう。

 

そうしよう。

 

忘れないように、しっかり書いておこう。

 

家に帰る事ができたら、掃除をして花を植える。

 

そうしよう。