闘病日記 by moppu

闘病日記 by moppu

何処にでもいる、つまらない男の生きた歴程。
長い間の御厚情に感謝します。

一歩前へ!
あなたとあなたの友人のために。


一歩前へ!
あなたと大切な家族のために。


一歩前へ!
あなた自身のために。


一歩前へ!
倒れても前を向き、腕を指を伸ばして。


一歩前へ!

生きたという、証拠を残すために。

朝から寒かったので、雪が降るかと思いましたが、

 

少し白い物が見えただけで、結局降りませんでした。

 

豪雪で困っている方々も多いのに、と思いながらも、

 

つい雪を期待してしまいます。

 

今晩は、寒がりの癖に雪が好きなmoppuです。

 

 

一週間ほど前に、家と荷物の整理のために、一時帰宅しました。

 

友人2名と親族一人、来なくても良いのに広島から一人、

 

手伝いに来てくれました。

 

車椅子のため、私は何も出来ず、全てお任せにしました。

 

庭は造園業者に管理を依頼してあるので、

 

なんとか近所に迷惑をかけずに済んでいますが、

 

家本体は、台風で瓦がズレた様で、数カ所雨漏りがありました。

 

雨漏りが原因で、畳が何カ所か腐っており、

 

退院できても、直ぐには住めない状態になっていました。

 

家は使っていないと痛むとは聞いていましたが、ここまでとは。

 

早く良くなって、帰宅しなければと思いました。

 

 

整理が終わって病院に帰る道すがら、

 

広島から手伝いに来てくれたお節介に、

 

誕生日に渡せなかったプレゼントの指輪を渡しました。

 

とても喜んでくれましたが、退院できたら受け取ると返され、

 

逆に、陶芸教室で作ったという不格好な茶碗を頂きました。

 

「退院したら、これで濃茶を練って飲ませて欲しい」

 

というリクエストと、

 

「早く退院しないと、二人とも年寄りになっちゃうよ」

 

との言葉を置いて、

 

バイクで庄原へ戻っていきました。

 

 

朝から慌ただしく過ごし一日でしたが、

 

何故かよく眠れそうな気がしています。

 

 

今日も、この駄文を読んでいただきありがとうございました。

 

皆さんの明日が、良い日でありますように。

 

おやすみなさい。

 

外はこの時期にしては珍しく、冷たい雨と風が吹いています。

 

今晩は。季節外れの寒さに震えるmoppuです。

 

 

先日、父親の年忌を内々で行いました。

 

集まったのは、私と大叔父、葬式の時には来なかった兄弟3人。

 

彼らが来なかった理由は、私以外は皆婚外子で、

私の親戚に遠慮したから。

 

私が小学生の頃に組を解散するまで、

 

長い間、裏社会で生きてきた父。

 

大叔父は、

 

「お前の父親だけじゃなくて、戦後の混乱期には普通にあった事。

 

皆を見捨てずに、生活に困らないようにしていたし、

 

それぞれの母親が、自活できるように、お店を持たせた。

 

もっと狡猾に生きようと思えばできたのに、そうしなかった。

 

少しは、理解してやれよ。」

 

と言いますが、やはり納得できずにいます。

 

今回、3人が来てくれたのは、

 

大叔父と直ぐ上の兄が、後の2人に声をかけてくれたため。

 

思うことはあるようですが、何も言わずに来てくれました。

 

感謝しています。

 

 

明日で休職して、2年になります。

 

体調から考えると、復職は難しいようです。

 

病院まで送ってくれた同業で管理職の兄は、

 

「教壇に立ちたいのなら、非常勤をやれば良い。

 

時間数を調整すれば、無理なく教壇に立てる。

 

 お前の経歴と教科から考えれば、いくらでも仕事はある。

 

 まずは、しっかり動けるようになることだ」

 

と、言っていました。

 

もう1年休職することは可能ですが、教員定数を考えれば、

 

退職して席を空けるっことが、最善の選択のようです。

 

担当医と相談して決めたいと思っています。

 

 

今日も駄文を読んでいただき、ありがとうございました。

 

皆さんの明日が、良い日であることをお祈りします。

夕方から降り始めた雪が積もり始めています。

 

この地方はあまり雪が降らないのですが、今年はよく降ります。

 

今晩は。暑さにも寒さにも、まるで弱いmoppuです。

 

 

昼間聞いていたラジオから、懐かしい曲が流れてきました。

 

曲名は、「1990年」。

 

テレビで始めてこの曲を聴いたのが昭和55年。

 

30年も前の曲です。

 

この曲を聴くたびに、懐かしい人の姿が蘇ってきます。

 

「去る人は日々に疎し」とはいうものの、忘れられない人。

 

この曲が世に出た頃に、急に神様の元に行った人。

 

ほんの数年の短い時なのに、色々な思い出を残してくれた人。

 

病室で、『良い親になってね。私の分も・・・。」と言っていた人。、

 

そういえば、彼女、最初の子供は女の子が良いと言ってたな。

 

もし彼女が存命で、女の子が生まれていたら、

 

二人とも、この曲の親のような気持ちになっただろうかな。

 

母親の彼女を見てみたかったな・・・。

 

彼女の一番お願いだったのに、これだけは叶えられなかったな。

 

等と、暫し思い出にふけっていました。

 

亡くなった両親のことはあまり思い出さないのに、よく思い出します。

 

何故思い出すのか?

 

それは、彼女が死んだことをよく分かっているから。

 

両親は、亡くなっているのですが、店がまだ残してあり、

 

病室から商店街越しに屋根が見えます。

 

あそこへ行けば、両親に会える・・・、そんな気がして・・・。

 

でも、彼女と過ごした家は都の再開発で既に無く、

 

彼女の実家も絶えて、墳墓を守る人もいない。

 

だから思い出すのだ・・・と思います。

 

「人の本当の死は、その人のことを思い出す人がいなくなった時」

 

とも言われます。

 

皆さんが、思い出す人は誰ですか?

 

大切な人だったら、時々思い出してあげてください。

 

その瞬間は、その人が生きていますから。

 

 

以前から院長に転院を薦められていたのですが、

 

今日、転院を了承する旨伝え、部屋が空き次第そこへ移ります。

 

ここ最近、眠っていることが多くなっていて・・・。

 

もう少し、ゆっくり眠ることが出来る場所が必要なようです。

 

そこは、ここより私にはふさわしい場所と言うことで、そこへ移ります。

 

店にも、祖父母、両親の眠る場所にも近いここで・・、

 

との思いがありましたが、薦めに従いました。

 

院長、婦長、看護婦さん達には、とってもお世話になり感謝しています。

 

心残りは、窓辺の雀たち。

 

私がいなくなったあと、誰か餌をやってくれるかな・・・。

 

雀たちに、お別れの挨拶ができるだけでも良かったかな・・・。

 

等と思っています。

 

明朝、雀たちには報告しようと思います。

 

 

今日も駄文を読んでいただきありがとうございました。

 

皆さんの明日が、良い日であることをお祈りします。

 

それでは、又。

今日も普段と変わらない一日が終わった。

 

朝の検温から始まり、消灯の合図で終わる。

 

十年一日のような毎日。

 

 

この生活になってから、何日が過ぎたのだろうか。

 

以前はとても苦痛だった、変化のない一日。

 

だが、今はそうでもない。

 

と言って、諦めたわけでもなく、慣れてしまったわけでもない。

 

何も変化がない・・、訳ではない事に気づいただけのことだ。

 

 

生々流転。

 

万物は、常にその姿を変えている。

 

窓から見える景色は、時の流れと共に変化している。

 

窓辺に来る訪問者達も、常に変わっている。

 

自分自身の姿も心も、毎日変化している。

 

この変化を楽しもう。

 

そう考えられるようになった。

 

 

以前は、苦痛で焦りや不安の源泉だった時の流れ。

 

今は、時の流れが私に楽しみを与えてくれている。

 

今を諦めるのではなく、今を受け入れ楽しむ。

 

この思いが、私に朝を受け入れる勇気を与えてくれる。

 

 

今日はどんな日なのだろうか?

 

夜が明けたら、朝の新しい空気に触れるられた事に感謝しよう。

 

窓辺の訪問者達に、挨拶と感謝をしよう。

 

そして、新しい一日のために祈ろう。

 

私と、私の友と、全ての人のために祈ろう。

 

今日は、少し歩いてみよう。

 

「イトカワ」から帰ってきた「はやぶさ」のように、

 

時間を掛けて歩いてみよう。

 

 

枕元の時計が午前四時を指している。

 

もうすぐ夜が明ける。

 

今日が、やってくる。

 

日の出が遅くなったにもかかわらず、

 

今日も朝から、元気の訪問者達が窓際で騒いでいます。

 

訪問者達のために買ったパンを、あげることにしましょう。

 

今日は、小雀たちの保護者のmoppuです。

 

 

最近、寝ている時間が増えてしまい、

 

お見舞いに来ていただいた方達にも、ご迷惑をかけています。

 

日課にしていた散歩をする回数も減り、

 

看護師さん達以外、何方ともお会いしない日も多くなりました。

 

そんな現状なので、皆さん方の処への訪問が、

 

人との接触になっています。

 

昨日お邪魔できたのは、

 

pamaさん、ロリさん、kubojyaさん、はなこさん、詠仙人さん、

れひさん、ぽわんさん、らぶりーままさん、・・

 

ここで力尽きて、寝てしまいました。

 

今日は何人の方の処にお邪魔出来るか・・・・。

 

頑張ってみようと思っています。

 

 

最近、自分の存在意義について考えることが増えました。

 

結論は出ません。

 

唯、今想っていることは、

 

何かが私を持っていて、何かを期待されている。

 

私が存在していることそのものが、何かのためになっている。

 

私がここにいて、ここで書いていることが、

 

同じ状況にある人、身の回りに同じ状況にある人を抱えいる人、

 

または、何かに悩んでいる人に、

 

こんな考え方もあるよと伝えるために、伝えるために生かされている。

 

図々しい考えかもしれませんが、そう思っています。

 

 

では、又後で。

 

今日が、皆さんにとって、よい日で有りますよう、お祈り致します。

昨夜の雪が残る窓の外に、

 

今朝も相変わらず小さな訪問者がやってきました。

 

何時もは一羽なのに、今日はもう一羽!

 

友達を連れてきたのでしょうか、それとも・・・。

 

今晩は、寒さも暑さも嫌いなmoppuです。

 

 

最近、親族の1人が私に一冊の本を持ってきました。

 

フランクルの「夜と霧」。

 

高校生の時に読んだことがある本なのですが、

 

暇なので読んでみました。

 

そして、何故、今、この本を持ってきたのかが、わかりました。

 

「希望」・「義務」。

 

長期の闘病に疲れつつある今の私に、

 

何が必要なのかを教えてやろうとしたのでしょうね。

 

そういえば、彼は以前、誰の言葉かを言わずに

 

こんな言葉を送ってくれたことがあります。

 

「何もしてやれぬ、何も答えられぬ私を許されよ。

 

進む道は、悔いが残らぬよう自分で決めねばならぬ。

 

進む道が、暗くてわからぬ汝のために、

 

小さな灯りを私が灯そう。

 

足下くらいは見渡せる、そんな小さな灯りを。

 

汝が転ばぬように。転んでも直ぐに立ち上がれるように。」

 

彼はこの言葉を送ってくれたとき、

 

「メーテルリンクじゃないが、お前の周りに一杯灯りがあるぜ」

 

との一言をつけてくれました。

 

確かに、私の周りには、たくさんの灯りがあります。

 

毎朝、来る雀。

 

口うるさく世話を焼いてくれる看護師長。

 

そして、ここに来て私の駄文を読んでくださる皆さん。

 

皆さんの灯してくださっている灯りに導かれて、

 

ここまで来られたのだと、感謝しています。

 

 

明日は、4クール目が始まります。

 

皆さんが灯してくださっている灯りを頼りに、

 

希望を持って自分の道を進んでいきたいと思っています。

 

 

今日も、長い駄文をお読みいただきありがとうございました。

 

おやすみなさい。

 

明日が、皆さんにとって素晴らしい一日であるようお祈り致します。

 

 

今日はとても体調がよい。

 

外の空気を吸ってみたくなって、庭まで出てみた。

 

風は少し冷たかったが、やはり外は良い。

 

庭の中を少し歩いてみた。

 

花壇のパンジーの中を、なにやら黄色いものが動いている。

 

何だろうと思ったが、点滴を引きずりながら出てきているので、

 

近くまでいけない。

 

目を凝らしてみると、種類は判らないが一頭の蝶だった。

 

季節外れの蝶に、しばし見とれてしまった。

 

蝶は、ゆっくりと花壇から離れ、何処へか去っていった。

 

 

一部の蝶は越冬すると聞いたことがあるが、

 

この時期に飛んでいるとは思いもよらなかった。

 

例外はあるものだと、感心した。

 

考えてみれば、私自身も例外の一つだと思う。

 

周りの人たちは、皆鬼籍に入ったのに、

 

入退院を繰り返してはいるが、こうしてここにいる。

 

 

もう少ししたら、体調が戻って家に帰ることができるかもしれない。

 

そうしたら、ベランダのガラクタを片付けて、プランターに花を植えよう。

 

今日見た蝶のような慌てん坊が休めるような、場所を作ってやろう。

 

そうしよう。

 

忘れないように、しっかり書いておこう。

 

家に帰る事ができたら、掃除をして花を植える。

 

そうしよう。

 

 

 

 

 

病室の窓の雀たちが、早く起きろと騒いでいる。

 

野生の雀は、人には馴れないはずなのに、

 

食べ物の力は恐ろしい・・・。

 

看護師長からは、衛生上問題があるので止めるようにと、

 

注意を受けるのだが、雀たちの姿を見ると止められない。

 

 

このところの気温の変化で、

 

まるでジェットコースターに乗っているように体調が変わりる。

 

特に、骨に転移している部分が酷く痛む。

 

いつまでこの苦痛が続くのか、

 

神様が与えた試練とはいえ、きつく感じる。

 

神様は、「乗り越えられない試練は与えない」というから、

 

これを信じて、今日も一日を過ごそう。

 

 

窓の外の風景は、少しずつ、でも確実に変わっていく。

 

その風景を眺められることを感謝しよう。

 

今日もこの一文を記せたことに感謝しよう。

 

そして、顔も声も名前も知らずに、

 

私を気にかけてくださっている人々に感謝しよう。

 

その人たちと自分のために祈ろう。

 

明日はきっと良い日であると信じて

 

自分を励ましながら、今日も過ごそう。