懐かしい曲 | 闘病日記 by moppu

闘病日記 by moppu

何処にでもいる、つまらない男の生きた歴程。
長い間の御厚情に感謝します。

夕方から降り始めた雪が積もり始めています。

 

この地方はあまり雪が降らないのですが、今年はよく降ります。

 

今晩は。暑さにも寒さにも、まるで弱いmoppuです。

 

 

昼間聞いていたラジオから、懐かしい曲が流れてきました。

 

曲名は、「1990年」。

 

テレビで始めてこの曲を聴いたのが昭和55年。

 

30年も前の曲です。

 

この曲を聴くたびに、懐かしい人の姿が蘇ってきます。

 

「去る人は日々に疎し」とはいうものの、忘れられない人。

 

この曲が世に出た頃に、急に神様の元に行った人。

 

ほんの数年の短い時なのに、色々な思い出を残してくれた人。

 

病室で、『良い親になってね。私の分も・・・。」と言っていた人。、

 

そういえば、彼女、最初の子供は女の子が良いと言ってたな。

 

もし彼女が存命で、女の子が生まれていたら、

 

二人とも、この曲の親のような気持ちになっただろうかな。

 

母親の彼女を見てみたかったな・・・。

 

彼女の一番お願いだったのに、これだけは叶えられなかったな。

 

等と、暫し思い出にふけっていました。

 

亡くなった両親のことはあまり思い出さないのに、よく思い出します。

 

何故思い出すのか?

 

それは、彼女が死んだことをよく分かっているから。

 

両親は、亡くなっているのですが、店がまだ残してあり、

 

病室から商店街越しに屋根が見えます。

 

あそこへ行けば、両親に会える・・・、そんな気がして・・・。

 

でも、彼女と過ごした家は都の再開発で既に無く、

 

彼女の実家も絶えて、墳墓を守る人もいない。

 

だから思い出すのだ・・・と思います。

 

「人の本当の死は、その人のことを思い出す人がいなくなった時」

 

とも言われます。

 

皆さんが、思い出す人は誰ですか?

 

大切な人だったら、時々思い出してあげてください。

 

その瞬間は、その人が生きていますから。

 

 

以前から院長に転院を薦められていたのですが、

 

今日、転院を了承する旨伝え、部屋が空き次第そこへ移ります。

 

ここ最近、眠っていることが多くなっていて・・・。

 

もう少し、ゆっくり眠ることが出来る場所が必要なようです。

 

そこは、ここより私にはふさわしい場所と言うことで、そこへ移ります。

 

店にも、祖父母、両親の眠る場所にも近いここで・・、

 

との思いがありましたが、薦めに従いました。

 

院長、婦長、看護婦さん達には、とってもお世話になり感謝しています。

 

心残りは、窓辺の雀たち。

 

私がいなくなったあと、誰か餌をやってくれるかな・・・。

 

雀たちに、お別れの挨拶ができるだけでも良かったかな・・・。

 

等と思っています。

 

明朝、雀たちには報告しようと思います。

 

 

今日も駄文を読んでいただきありがとうございました。

 

皆さんの明日が、良い日であることをお祈りします。

 

それでは、又。