遠回りして医学生になって、もうすぐ3年目 | 女医への道‐再受験医学生のその後の研修医ライフ‐

女医への道‐再受験医学生のその後の研修医ライフ‐

私大文系卒、会社員が働きながら医学部再受験に挑戦
→国公立大医学部医学科に2015春合格→2021卒業&医師免許取得→外科系専攻医予定

遅咲き女医のブログです
2021年会社員の彼と結婚
2022年誕生
未就学児ママ

もうすぐ医師国家試験ですね。
私も4年後に受験するはずの試験。


とある志を抱いて、働きながらがむしゃらに受験勉強してきました。寝食削って。三時間寝られたらその日は眠った方だわなんて時期も。

受かった時は嬉しくて。
1年生はその嬉しさと新しい環境の中で目まぐるしく日々が流れていって。
2年生は進級の厳しさから、日々が試験勉強に忙殺されて。

やっと3年生への進級が決まったのは少し前。

私の生きる道はこれで良かったのかなぁとふと立ち止まることがあります。


民間企業で働き、法人営業をして多くの会社とお取引していた私にとって、
医学部というのは本当に独特に感じることも多い世界です。

馴染むことは出来ても、染まれない自身への戸惑い。

自分自身が社会人として培ってきたものや年齢は全く考慮されることも、評価されることもありません。
私自身は年齢が下の方に教えを請うこと、敬語を使うことは全く苦になりませんが、時に人より重ねた年齢や経験は軽んじられ、馬鹿にされたと感じることだってあります。


私は前の職に誇りを持っていたし、好きだった。でも医師をやってみたかった。

端的に言えばそういうことなので、

私らしくいられるのはここじゃない場所なんじゃないか、元の仕事の方が、、なんて思ったりして、
この世界は自分に合ってないんじゃないかな、と半年くらい悩んでいたことがありました。


ストレートで卒業しても初期研修スタートは35歳。
マッチングでどれくらい年齢が不利に働くの?
(他大学ほどには部活文化が盛んじゃないとはいえ)結局部活やってないのはそんなにマイナス評価?
出産のタイミングはいつがベストなの?
日々の授業の復習や関連した勉強ばかりしてるけど、他に何をすべき?英語?usmle ?それとも個人的にとりたい宅建?


とか常に不安と心配etcは渦巻いています。


でも年明け大学へ行ったら、やっぱり面白いなーっと感じたのですよね。医学が。勉強が。新しいことを知ることが。

前の大学では出席さえしなかった私が、
最前列で授業を聞いているのです。
先生が紹介した本を読んだり。

人間変わるものだなぁと思います。


どうせ過去問やれば試験は通るから、過去問だけやるのがコスパいいよね、みたいな雰囲気もなくはないのですが、、

最終的に何が必要で不要かなんて分からないけれど、現役の医師なり研究者の先生が授業をやってるわけで、人より何年も遅れて医師になる私が何かを知るチャンスは逃したくないという思いが強い。

それに雑談であっても、私の人生に某かの気づきは与えてくれる。


私はこの気付きを前の大学でも得ていたら、人生違っただろうなぁと思うのです。

で、私はこの記事で愚痴や弱音だけを吐きたいわけではなくて。

うちの大学は再受験に寛容とされてるわりに人数もいなくて、女性はほぼ皆無。

どんなに同級生が仲良くしてくれても、
年齢や経験は自分のアイデンティティーを形作る大切なファクターですから、
規定路線を外れた再挑戦をするということは、どの世界でも悩みが付きまとうことです。


だから、同じような境遇の頑張る人は応援したいですね。

沢山悩んだり苦しんだりしながら、まだまだ頑張ろうと、改めて覚悟した冬。
勉強できる幸せ、30過ぎにしてまだ見ぬ未来の自分にワクワクできる幸せ。
忘れそうになる日もあるけど、日々感じながら丁寧に生きたいものです。

6年生の先輩方頑張れー
大学受験生の皆さん頑張れー

4年後、私は何を思うのかしら。