女性に対する暴力廃絶のための国際デー | RIKO's☆Style  岩下莉子(いわしたりこ)オフィシャルブログ

1961(昭和36)年11月25日、ドミニカ共和国の政治活動家だったミラバル3姉妹が、

当時のドミニカ支配者・ラファエル・トルヒジョ氏の命令により惨殺されてしまう…。

この悲劇を受け、国連が国際デーとして制定した追悼の記念日です。

 

暴力はダメ!ぜったい!

(参照:内閣府男女共同参画局ホームページより)

 

「ドメスティック・バイオレンス」とは英語の「domestic violence」を

カタカナで表記したものです。略して「DV」と呼ばれることもあります。
「ドメスティック・バイオレンス」の用語については、明確な定義はありませんが、

日本では「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」

という意味で使用されることが多いです。
配偶者暴力防止法においては、被害者を女性には限定していません。

配偶者からの暴力は、人権を著しく侵害する重大な問題。
また、暴力の原因としては、パートナーに暴力を振るうのはある程度は仕方がないといった

社会通念、パートナーに収入がない場合が多いといった経済的格差など、

個人の問題として片付けられないような構造的問題も大きく関係しています。

男女が社会の様々な分野で活躍するためには、その前提として、

パートナーに対する暴力は絶対にあってはならないことなのです。

一口に「暴力」といっても様々な形態が存在します。
1・殴ったり蹴ったりするなど、直接何らかの有形力を行使するもの。
刑法第204条の傷害や第208条の暴行に該当する違法な行為であり、

たとえそれが配偶者間で行われたとしても処罰の対象になります。
2・心無い言動等により、相手の心を傷つけるもの。
精神的な暴力については、その結果、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に至るなど、

刑法上の傷害とみなされるほどの精神障害に至れば、刑法上の傷害罪として

処罰されることもあります。
3・嫌がっているのに性的行為を強要する、中絶を強要する、避妊に協力しないといったもの。
夫婦間の性交であっても、刑法第177条の強制性交等罪に当たる場合があります

(夫婦だからといって、暴行・脅迫を用いた性交が許されるわけではありません)。

では、なぜ、その暴力から逃げる事が出来ないのか。その主な理由は、
・「逃げたら何をされるかわからない」という強い恐怖から、家を出る決心がつかない。

・暴力を振るわれ続けることにより「自分は夫から離れることができない」と思い込み、

 「助けてくれる人は誰もいない」といった無気力状態に陥る。
・「暴力を振るうのは私のことを愛しているから」「いつか変わってくれるのではないか」

 との思いから被害者を自覚することが困難になっている。
・配偶者の収入がなければ生活することが困難な場合。
・子どもの安全や就学の問題などが気にかかる。
・仕事を辞めなければならない。

・これまで築いた地域社会での人間関係など失うものが大きい。

などです。

 

暴力により、ケガなどの身体的な影響を受けるにとどまらず、

PTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥るなど精神的な影響を受けることもあります。
暴力を目撃したことによって、子どもに様々な心身の症状が表れることもあります。

 

暴力を振るう加害者については、一定のタイプはなく、年齢、学歴、職種、年収に

関係がないといわれます。人当たりが良く、社会的信用もあり、周囲の人からは

「家で配偶者に対して暴力を振るっているとは想像できない」と思われている人もいます。

普段から誰に対しても暴力的な場合と、家という密室の中でのみ暴力を振るう人がいます。

アルコール依存や薬物依存、精神障害等が関連して暴力を振るっている場合も。


そんな暴力を振るう、夫(妻)から逃げたい場合は、緊急に避難したり、

一時的に別の場所に避難したりすることができます。
緊急の場合は、最寄の警察署や交番に駆け込みます。
一時的に保護が必要な場合は婦人相談所で保護。適切な施設等に委託されることもあります。

 

悩んでいる方は、まずはお近くの婦人相談所をご利用されてはいかがでしょうか。

もちろん、男性の方の相談も可能です。

***

 

世界的に見ると、やはり男性の女性への暴力支配は圧倒的で、

アシッドアタックなど身体的に深く傷つけられたり、最悪の場合は死に至ることも

多いですよね。やはり、肉体構造的に不利ですからね。

一方、女性から男性に向けてのDVは暴力ではなく精神的に追い詰めていくことが多く、

たとえば、恋人や夫の弱い部分を見つけて、そこをジワジワいたぶるような感じ。

ほとんど口ごたえしないような優しいタイプの男性がいいと付き合った(結婚した)結果、

だんだん物足らなくなってそういう行為に及ぶようです。まぁ家庭内イジメですね。

 
男女問わず、パワーバランスがおかしい付き合い方をしているとこうなる可能性は高いです。
一概には言えませんが、喧嘩がめちゃめちゃ強いところに惚れました、といって
付き合った(結婚した)ら、自分も骨折や生傷が絶えない生活だった、、、とか、
めちゃくちゃ美形のパートナーと付き合え(結婚でき)ました!と言って喜んでいるのも束の間、
マウントされまくりの生活が待っていた、、、とか。
そんな生活は嫌だ!と思ったら、とにかくまずは全力でその場から逃げるべきだと思います。
諸々の問題は後で考えれば大抵はなんとかなるものですから。

 

政府もDV対策はとってくれているのだとは思いますが、相談窓口に相談にいっても

ちゃんと取り合ってもらえなかったとか、新しい住まいを間違えてDV相手に教えてしまった

とか、聞こえてくる話は詰めが甘いことろがまだまだ多そうです。

下手すれば命に関わる問題にも発展するので、徹底的にミスのなきよう対処してほしいですね。