「皇朝」(☆彡)http://www.ko-cho.com/
中華街に新しくできた中国料理世界チャンピオンの店。
すでに点心舗は行列店として名があがってきましたが、満を持してそのコース料理を楽しむことのできる店が香港路に05年11月20日オープン…したはずでした。
現在は1階がオーダーバイキングの店、2階が格安ビュッフェの店として転身し、コースは前日までの予約が必要になっています。
総料理長蔡曜氏の肩書きは中国国家高級技師特一級点心師、第1回中国料理世界大会金メダル、日本調理協会主催中国料理世界大会優勝、第2回中国料理世界大会上海チーム監督など。
住所:横浜市中区山下町138-4
電話:045-663-9686
定休:年中無休
営業:11時~21時半(LO)
店は点心舗と同様の黄色と黒の外観。
スタイリッシュとはかなりかけ離れていますが、目立つことは間違いない。これも他店との差別化の一つの方法でしょうか。正直なところ、街の景観を壊すので好きではありません。
1階は餃子定食の店、2階はコース料理の店としてはじまり、その名残は黄色いひさしに残っていますが、現在はバイキングの店です。総評も当初の☆☆から☆彡に修正されています。
04年12月8日の来訪です。開店して3週間弱くらい。
餃子にしようかと思いましたが、1980円でコースが食べられるとありましたので、それを選択。2階に通されましたが、お客は一人もいませんでしたね。
1980円コース
04年12月8日のメニューです。
1)前菜四種
1品目は蒸し鶏。白い中華の蒸し鶏はしっとりしていてあっさり目。上に刻んだ韮や玉葱のソースがかかり、彩り美しくすばらしい美味。
2品目はチャーシュー。小ぶりで周辺が食紅に彩られたチャーシューは余計な油が落ちてすばらしい味に。今まで食べたどのチャーシューよりもすばらしい出来。下には程よく煮た大豆が敷かれています。
3品目は湯葉。野菜を少し織り交ぜた湯葉は歯ざわり良くあっさり目がうれしいヘルシーな皿。
4品目はピータンと豆腐。ピータンの上に豆腐と醤油ダレがかけられています。
2)海老のチリソース
プリプリの海老を使ったチリソース。甘く辛く、野菜もたっぷり刻み込まれた一皿。
3)鶏肉の香揚げ
鶏の唐揚げですが、衣少なめで中身はジューシー。揚げた香りは良い。肉の部位も2種類あり、楽しめます。
4)点心二種
一つ目は肉饅頭。白い皮はもっちりし、中の豚肉からは肉汁がたっぷり。表面には細かな白いゴマのようなものが振られていました。これは極上です。
2つ目は春巻き。皮はやや厚めで外はパリッとし、中の方は柔らか。具にはスモーキーなチャーシューが混ぜられ、独特の春巻きになっています。
5)フォアグラ入り茶碗蒸し
浅目のグラタン皿様の皿に茶碗蒸しがあり、3枚の薄いフォアグラが。表面にはフォアグラソース的なものがうっすらと浮いています。もう少し良を少なくしてフォアグラの良さを引き出してくれるとうれしいかな? 一人分には量が多いかも。
6)焼そば
チャーハンか焼そばを選択できます。ここは焼そばをチョイス。上海風と言われましたが、中細の拉麺を茹でた後に片面焼き固め、餡かけをかけた焼そばです。
7)本日のデザート四種
カボチャを練りこんだ皮の柿を模した黄色いミニ饅頭、バナナを春巻きの皮で包んであげた甘い菓子、表面をタピオカでコーティングしたパール色の饅頭。
それと、ブラックタピオカをのせた中華の白いプリンです。プリンにはやや柑橘系のソースが使われていて非常に良い。
これで1980円は信じられないコストパフォーマンス。値段を上げると豪華になるそうですが、実はこれで十分。
フォアグラを使ってみるなどお客を喜ばす工夫もしていますので、それが味に結びつき、こなれてくれば今後よりよくなりそうと感じました。
ちなみにこのときにはウーロン茶300円を注文。きちんとした茶葉の入った大きな急須できます。香りはまあまあ。食事の際に口を洗う流すにはよいウーロン茶です。
3980円コース
05年2月6日のメニューです。
1)前菜四種
一つ目は蒸し鶏、二つ目は焼き豚の蜂蜜掛け。これらは前回の1980円のコースと同じです。ただし、味付けには若干の差が。鶏はやや薄めの味付けで、逆に蜂蜜はくどいくらいの量。
三つ目は家鴨の舌の揚げ煮。軽く揚げた骨付きの家鴨尾の舌を甘辛く煮込んだものらしい。Yの形の骨が不思議だが、さすがに家鴨菜なだけに食べ出がない。珍味に属し、生理的に苦手な人もいそう。
四つ目は皮を剥いた胡瓜。ニンニク風味のタレで絡めたさっぱりした味。
2)ふかひれの皇帝スープ
色の濃いふかひれスープ。トロリとした餡に似たスープに極太のふかひれがたっぷり。これを少量のご飯にかけて食べるというスタイル。ベースは鶏がらのようです。
3)貝柱のチリソース
柔らかな帆立のチリソース。チリソースに関して、このお店は特別美味しいわけではない。海老のプリプリ感の方が個人的には好み。トマトを使ったチリソースなので、甘さと軽い酸味があります。これはこれでよいとは思うが、チリソースの料理としては魅力に欠けるかな。
4)牛肉の黒胡椒炒め
ジュ~~ッと油も跳ねる熱々の鉄皿に黒胡椒風味の牛肉とシメジ、パプリカ、玉葱、ネギが炒められた一品。熱々でよく、味が濃くご飯を食べるには良さそう。
5)季節野菜炒め
初めて食べるがアスパラ菜らしい。塩とにんにくで炒めたものかな。あっさりしています。アスパラとはかなり違って青梗菜に似ていました。
6)魚の蒸し物
銀鱈かな? かなり脂の多い白身魚をふんわり蒸して醤油と油のタレをかけ、白髪ネギをたっぷりのせた中華料理らしい一品。
7)点心四種
一つ目は黄色いシュウマイ。トップを海老が飾り美しいが、中からは貝か何かの肝の臭みがたっぷりで実は食べるのには苦労。
二つ目は春巻き。
3つ目は肉饅頭。これは1980円と一緒。
四つ目は水餃子。プルンとした食感でごく普通。
8)チャーハン
五目チャーハンといわれたが、蟹とレタスのチャーハンでした。
9)季節のデザート四種
1980円と皿にのっているのは同じで、カボチャを練りこんだ皮の柿を模した黄色いミニ饅頭、バナナを薄くしたパンで包んであげた甘い菓子、表面をタピオカでコーティングしたパール色の饅頭。前回春巻きの皮と書いたのは間違いだったのかも。
それに杏仁豆腐です。
以下、アラカルトメニュー
特製スープまんじゅう 840円
蒸篭にドンと入った大きな小龍包と言えば良いでしょうか。最初、上にストローを刺してスープを飲みますが、豚肉と海鮮の旨味に蟹味噌の味が強烈で美味。その後肉まんとして食べますが、皮は薄めでしっとりムチムチ。
餃子(五個) 350円
ガラスの四角い皿に、羽根突きの餃子。ひとつひとつは大ぶりで食べでがある。中身もバランスよく美味しいが、山椒醤油、味噌ダレ、ココナツ醤油の3種類のタレが用意されていて、さらに変化が楽しめます。
マンゴープリン 480円
新鮮な完熟マンゴーと牛乳、砂糖、生クリームで作られたマンゴープリン。ひそかに食紅も使っているようですが、完熟した濃いオレンジ色のマンゴーとすべてが色合い良く出来ている。口に入れれば驚くほどの甘さと果実の美味さ。プルルンとしていてトロリと舌を楽しませる。これは絶品です。お土産も買ってきましたが、小さめのが6個入りで1500円。賞味期限は次の日までです。
1980円のコースはコストパフォーマンスから秀逸。
友人を誘うのであれば、お勧めの店です。
ただ、観光主体で中華街という雰囲気に浸りたい時はお勧めできません。食事環境の構築には特別なものはなく、給仕の手際がまだ悪いのも。
食べ放題ビュッフェ 1580円
05年7月3日の昼、義弟とビュッフェになってしまったというこの店へ。
1階が2280円(平日1780円)のオーダーバイキング、2階が1580円(平日1180円)のビュッフェになっていました。
11時でも結構お客は入っています。
玉子とトマトの炒め物:玉子とトマトの酸味ある炒め物
しいたけとチンゲン菜の炒め物:塩炒めであっさりでした
八宝菜:ウインナ入り。シャクシャクした味わいが良い
マーボー豆腐:日本の家庭レベル
手羽先揚げ:揚げた手羽先。極普通
チャーハン:高菜と玉子のチャーハン
春雨とイカ団子炒め:キャベツ、イカすり身の団子入りのあっさり炒め、春雨入り
椎茸とインゲンの炒め物:こちらは濃い味付け
エビチリ:冷凍ミックスサラダを混ぜたものか
ポテトサラダ:ハムとコーンの入るポテトサラダ
中華風スパゲティー海の幸サラダ:ホタテ貝柱と海老の入ったマヨネーズ和えマカロニ
春雨サラダ中華風:枝豆入りのあっさりした味付けの春雨です
餃子:やや焦げた餃子。以前の面影はない
蒸し鶏:あの極旨の野菜のソースはかかっていない…
冷やし中華:麺はぼそぼそ。具はキュウリとハムとカニカマとチャーシューは普通
シュウマイ:特記すべき事なし
魚の蒸し物:醤油と油のソースの中華の蒸し魚
鶏もも肉の甘酢かけ:鶏肉、タマネギ、パプリカ、ピーマンの甘酢ソース和え
えびせんべい:普通
フライドポテト:丸い冷凍物のよう
春巻:あのスモーキーで独特な春巻きはどこに?
揚げパン:四角く膨らんだ揚げパン。練乳をかけて食べる
中華カステラ:南瓜の種をまいた蒸しパン
中華もち:あんことマンゴー(?)入りの餅でした
コーンスープ:中華のそれ
コーンとかに肉のスープ:正確には中華粥でした。苦手です
タピオカミルク:ものすごく薄いミルクは飲めない
杏仁豆腐:滑らかで美味しいクリーミーなものです
マンゴープリン:完熟マンゴーの片鱗を感じさせるが、皿によって味の濃淡が
もともとビュッフェは嫌いな方なのですが、以前のコースと比べて味の差が激しく、料理人の質の低下が激しい。以前の片鱗もないので、事前に予約してコースを食べるか、未食ですがオーダーバイキングを食べることをお勧めします。
こちらは点心専門の販売スペースです。
住所:横浜市中区山下町218-4
電話:045-663-8489(0120-290-898)
場所は善隣門の斜め前、長安道にあります。黄色い壁に黒看板で非常に目立ちます。
行列が少々。少しだけ待って購入。
中華まんじゅうは1個たったの90円。大きさも小さいので、肉まん2個と抹茶あんまん1個を買いました。
肉まんは小さいながらも割ると驚くほどの肉汁で中の具も旨い。維新号を小さくしたかのようなもので、衝撃でした。抹茶あんまんは漉し餡を抹茶の風味のするふっくらした皮でつつんだあんまん。こちら普通か。
添加物を一切使わず、これだけの味を出し、出来立てにこだわっているのですから、そのうちにもっと有名になると思われます。