「Akizuki(アキヅキ)」@北鎌倉(☆☆☆)
https://www.facebook.com/Akizuki-520736805104160/
腰越から江ノ島にあったイタリアンの銘店「ロアジ」が北鎌倉に移転してこぢんまりとしながら素晴らしいお店に生まれ変わっていました。
出される料理は吟味された素材を素晴らしい調理でどれも極上。高価格化が進む有名レストランに飽き飽きした方々に楽しんでもらいたい。
イタリアンというよりも秋月料理♪ 近所だし、コレクターである自分がリピート決定です!!
住所:鎌倉市山ノ内1386-2
電話:0467-53-8740
定休:木曜/月に2回月曜/月・金曜ランチ
営業:12時〜15時半/18時〜LAST
「こころや」のはいる北鎌倉の建物の路面店。
路面店と入っても、通りから見ると営業しているのかどうかわからない低い木の引き戸があるだけで、少し上がるための石のエントランスがあるのみ。頭をかがめて潜戸を抜ける感じで中に入ります。
側面から見るときの引き戸にガラス窓。素敵な中が見えます。店名の看板はないので、一見が入るとは思えない造り。(注:2回めの訪問時に入り口の下に店名の小さな青いプレートが置かれていました♪)
コンクリの床に珪藻土の塗り壁、ダウンライトで素敵な店内。奥に木の香りの良いL字型のカウンター。厨房とほぼ段差のない形なので、ほとんど厨房で食べている感じ。
手前にも6人かけられるテーブル席。こちらも素敵な感じ。
シェフは目の前で調理してくださる。
スタッフの息の合った女性がサーブや仕上げなどもされています。
19年5月22日夜の来訪。
昼に電話して家内と2人で入ることができました。
最初に箸を選ばせていただきました。
兵庫三田の茅葺き屋根の竹を使った箸。燻されたもので味わい深い。
テーブルの上にはレンゲなどもあって、イタリアンとは思えない!!(笑)
水出し紅茶 500円
水出し紅茶うまし。
神戸は芦屋にある紅茶王子の紅茶専門店Uf-fuのものだとのこと。
たしかに美味しいのでおかわりしました。
レモンソーダ 600円
前菜盛り合わせ。これが和食器の上にいどろり豊かで美しい。
左からマンゴーに塩。上にはリコッタチーズとミント。マンゴーの甘さと爽やかさがいい。
グリルした茄子には牛肉のラグーを詰めたカネロニ。硬めのカネロニの食感がまた好ましく、上にタイムがのり、香りも十分。ズッキーニには3時間火を入れた藤沢のトマト、これまた美味い!!
グリルしたヤングコーンには生ハムのグアンチャーレ。脂分と塩分が程よい。
ウドのマリネの上には鮎のコンフィ。ウドは癖なく美味しい。内蔵を含む鮎の苦味と旨味が合わさり。素晴らしい組み合わせ。
フリットにした山菜のユキノシタ。これも揚げたてですごく美味しい!
オリーブオイルをすべてにかけてあります。
どれも手抜かりなく美味すぎる。贅沢な前菜盛り合わせ。イタリアンの通常の前菜には飽きていましたが、こんな夢のような前菜があるなんて〜!!
全粒粉とフスマを入れた自家製パン。上にはポレンタ粉。
かかっているのは長野のえごま油と輪島の塩。バリッとして美味。一味も二味も違います。
緑色のスナップエンドウのスープ。
茹で汁からして美味しい。スナップエンドウのすべてを使っているそう。
浮かせているのは山羊のチーズのペコリーノと茹でたスナップエンドウ。それだけで美味しいすり流しのようですが、ペコリーノの香りが、この料理が和ではないところに引き戻す感じ。
サツキマス、あじ、アマダイのマリネ。
酢をスプレーし、オレンジの皮をすりおろしてかけています。
二色のトマト、バジル、ディル、キュウリ、オカヒジキ。
この中で別格にアマダイが美味い。海老を食べてその甘みと香りが移っているのだとか。
2色のキタッラ。赤いのはトマトを練りこんだパスタ、緑はカブの葉を練りこんだパスタ。
上にはマツバガニとクエ、小松菜と春菊。淡白ながらも美味い!!
パスタ2皿目はピーチ。これももっちり食感が好み。
かかっているのは宮地豚、グリンピースとそら豆。味もすごく良い。
最高ですな。
甜菜糖を使った自家製ジンジャーエール。シナモンとグローヴを加えて煮たのだそう。
皮をバリッと焼いた萩のアマダイの鱗ソテー。ふっくらして美味しい!
下にはややグリーンの粗挽きペースト。これがごぼうだそうです。
グリーンアスパラ。ソテーがまた素晴らしい。
茶路めん羊牧場の仔羊のロースト。
仔羊でありながら充実した肉質。焼き加減も最高。
添えられているんは小ぶりなジャガイモと椎茸ですが、仔羊の脂身を乗せてオーブンで焼いたものだそうで、相性も抜群。
それにドライトマトとインゲン。
肉料理も隙なく美味いな〜。
三つ葉とサツキマスの玄米リゾット。
リゾットというよりも水分の少ない雑炊的ご飯です。
サツキマスの旨味が濃く美味しい。
甘夏のジェラート。上にはその絞った甘夏の皮のピール。下にフレッシュなミントのソースです。爽やかで美味しい組み合わせ。
一方右にはショコラータ。まったりした口当たりの濃厚なチョコレートのテリーヌです。刻んだカカオとピスタチオの食感と香りもいい。
食後はコーヒーをいただく。豆は挽きたて。
ビスコッティには湘南ゴールドのジャム。メレンゲ。
あまりにも素晴らしいので、次の予約をとって帰りました。
ちなみにトイレはワインカーヴを通り抜けた奥にあります。不思議な構造です(笑)。