「蕎の字」@人形町(☆☆)
http://www.sonoji.info/
2016年10月に静岡県島田市から東京に進出し、2018年にしてミシュラン1つ星を獲得した予約困難店。
天ぷらを喰って、蕎麦で〆る。
そんな素敵なお店です。予約がもっと取りやすければ〜!!
住所:中央区日本橋人形町2-22-11 井上ビル 1F
電話:03-5643-1566
定休:月曜/第2・3日曜
営業:12時〜14時/18時〜21時
人形町の「今半」のT字路の間を先に進んで道を渡った先にありました。ビルの1階に和の外観のお店。
本来であれば、ここには暖簾がかかっており、「天ぷら食って 蕎麦で〆る」と書かれていたのだそうですが、いまや予約の取れない人気店となったために、掛ける必要がなくなったのでかけていないそうです。
中は白木のカウンターで9席。
各人の前には木のお盆と揚げた天ぷらを乗せる陶器の皿。
卓上にはたっぷりの大根おろしと、継ぎ足し用の天つゆが入る急須、補充用の塩の器が置かれていました。
厨房の中は大将中心で、揚げ場、俎板といったステージのよう。入口側の壁には木簡で通常のネタが並んでいます。中央後ろの壁にも本日ならではのメニューも3種。まさに天ぷらを食べて、締めが蕎麦というお店なのです。
19年9月20日夜の来訪。
19時からで肉の姐さんの会。実際はもっと早くに着いて、ウロウロしました。時間まで開きません。
最初に見せていただいたのは天竜川の鮎。串を打たれていますが、まだ動いています。
期待が盛り上がりますね。
飲み物はペリエからいただく。
次は冷たいそば茶にしました。ノンアルはこの2種類です。
突き出しに新そばの実。スプーンでいただく。出汁のつゆに生海苔。穏やかにとても美味しい。
それとおちょこで浅利と蕎麦出汁の吸い物。酢橘の皮も入り、良い塩梅。
車えび
車海老から。一本目はレアな火入れ。海老の旨味が良いもの。これは尻尾なしです。
2本目はカラッとした揚げ方。尻尾まで揚げられていて食べれる仕上がり。
頭
ガリ。箸休めで。 寿司よりも天ぷらで、というのはなかなかに良い。
太刀魚
キスです。一口は塩で。その後は天汁でいただく。
尻尾まで美味しくいただける。
なす
茄子ですが、まずは生から。水茄子のようにさっくりして癖がない。
粗挽きの蕎麦がき。濃いめの蕎麦つゆで。上にはわさび。とろっとした口当たりに程よい食感。
旬野菜
この日はまず天然ミョウガ。山に自生しているもの。塩でいただく。爽快な味わい。
次に栗。丸く大きい、静岡のものだそうです。渋皮が面白い具合に揚げられていて、パリッとした衣のよう。面白く美味しい。
玉取茸
椎茸ですが、玉取で採れたものがブランド化したものだそうです。
大きく厚みがあってジューシー。蕎麦の返しを塗ってあります。
若あゆ
先程の鮎です。形がよくなるよう手で持ってヒレから揚げる。
姿良く、かなりカリッと揚げられていました。もう少し身のある方が好みかな。
本日の貝
大きなものが一匹分。これもかなり強めに揚がっています。
目の前で2つに割ってくれるのですが、ホワッと湯気があがる。
じゃがいも
揚げられたところで串で割られています。断面が不揃いな方が甘みを感じるのだそう。
松茸
追加注文の一品。ジューシーで香りが凄い。
これは満足。
うに大葉巻き
追加注文の一品。
中の雲丹に程よく火が入っています。ただ、生うにが好きなので、これは今後追加注文しなくて良いかな。
いちじく
追加注文の一品。
生と揚げたものと。揚げたものはやっぱり中がとろんとしてジューシーに、より甘くなっています。
桜えびかき揚
これは締めの温かい蕎麦に乗せられます。もりの方には別盛りで。
締めの蕎麦は温かいものと冷たいもりを選択できます。せっかくですから両方という贅沢。
温かいつゆにシンプルに手切りの蕎麦。上には青柚子の皮。
ここに桜えびの掻き揚げを乗せてくれますジュワッと広がる香り。
そして冷たい蕎麦も。ざるではなく皿に。濃い目のそばつゆにつけていただく。しっかり目の蕎麦がとても美味しい。
蕎麦湯は濃厚とろとろ系。
ちなみにお手洗いは階段を降りて右。そこには個室もありました。
最後の甘味は黒大奴。周りが昆布を練り込んだ羊羹で中がこしあん。上にはちょこっと芥子の実。
会計は25970円でした。