「季音(キノン)」@鎌倉(☆☆)
https://kinon-kamakura.com
サンフランシスコのミシュラン三つ星「Saison」(現在2つ星)出身シェフの薪焼き料理の小さなレストランが鎌倉に。「イチリンハナレ」の斎藤シェフから聞いていたのはニューアメリカン料理で薪焼きという事前情報。
カウンター8席だけでシェフと暖炉を見ながらいただくそれは、素材の旨みを凝縮させたシンプルながら奥行きを感じる素晴らしい料理。鎌倉野菜と長井漁港の魚のためにこの地に店を構えたのだという素材の重視っぷりは好みの小さなレストランです。
住所:鎌倉市御成町13-22
電話:0467-39-5091
定休:日曜/第2・4月曜
営業:12時〜14時半/18時〜21時
鎌倉駅の西口から歩いて、キノクニヤの交差点を右に曲がって進んだ先。ガラス張りの前面で、中に四角い棚が見え、ギッチリと薪が積まれています。
中はL字型に作られた分厚い木のカウンター。天井も板張りでダウンライトご雰囲気をよくしています。厨房はステージのようで、壁側には薪が燃える暖炉。
シェフ村野敏和氏1人のオペレーションです。白いシャツに白いエプロンで、なんとなく若大将的な雰囲気。
暖炉は煉瓦で組まれていて、奥で火が燃え、手前に小さな熾火で網に乗せて焼く場所、右に輻射熱で焼くための棚が設えられています。シェフが中に入れてくださり焼く体験もさせていただけました。嬉しいですね。白いうちわで火をコントロールするのです。
カウンターには切り株の皿が見せ皿。お箸や黒いペーパーナプキンはなかなかにお洒落。
それと途中で気がつきましたが、カウンターの下は引き出しになっていて、カトラリーが入っています。
10月22日昼の来訪。
家内と娘は家にいると言うので、昼は一人で出かけることに。
ランチ営業は木・金・土曜だけとありましたが、電話すると、この日の昼は他に予約が入っているから入れると言うではありませんか。急いで家のことをしてでかけました。
リボンシトロンみたいな印象。木のソーサーにガラスのコップで、間に松の葉を置いていました。
りんごジュース 600円
リンゴジュース。蜜色で透明なもの。
ランチ 4500円(別途 薪火料7%+消費税)
コースはお任せのみ。
本日の前菜(鎌倉野菜のスープ)
暖炉で干し芋にしたサツマイモを使っているので、甘味と香りが秀逸。少し荒く小片にしたさつま芋を入れているのも口当たり的に好み。
長井漁港直送お刺身サラダ仕立て
鎌倉野菜のサニーレタス、赤と黄色のミニトマト、桂剥きしたコリンキー、大根のスライス、ラディッシュ、ミョウガ、キュウリ。どれも新鮮で瑞々しい。
上に乗せているのは長井漁港のヒラメの神経締めの熟成した刺身。4日半のものそうです。
陶器は宮崎の無限窯の皿を使用。
本日のリゾット
皮からしっかり火を入れたサワラ。その下にはミルキーでチーズも美味しいクリーミーなリゾット。
上にかかっているのは暖炉で3日間かけていぶしタコブシです。ちなみにリゾットに刻み込まれていて食感が良いのはこれまた暖炉で水分を抜いた蕪だそうです。
本日の熟成肉または熟成魚の薪火焼き
みやじ豚の熾火焼き。自らの脂でスモークされたそれは、しっとりしていつつ、旨味も凝縮されていて、薫香とともにいただいて美味しい! バルサミコベースのソースと手前に置かれた塩でいただく。
付け合わせはきたあかりのスモーク。出す前にソテーされています。片面だけ焼いた食感も良だけでなく、これも旨味の凝縮と香りが薪火ならでは。
季節のデザート
雪化粧というかぼちゃのアイス。作りたてのアイスで、ほんのり甘く美味しい。ここに「Saison」デマなんだという暖かいキャラメルのソース。塩キャラメルですね。
食後はコーヒーをいただきました。コーヒープレスで入れてくれたもの。ビターで程よい味わい。
季音 (イノベーティブ・フュージョン / 鎌倉駅、和田塚駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0