「鮨 ひろ瀬」@関内(☆☆彡)
https://kannai-hirose.owst.jp/

 「小十」とその系列の「鮨 晴海」出身の若き大将による鮨屋。

 高い和食の技量と鮨を繰り出してくるその構成に家族揃って惚れ込んでしまいました。

 本当に銀座や東京へ行かずとも、横浜・鎌倉でクオリティーの高い店が増えて、こころから喜んでおります。

 

住所:横浜市中区太田町2-32-1 ビラアペックス横浜関内 2F
電話:045-323-9779
定休:不定休
営業:12時〜15時/18時〜22時
 
 関内の「いまむら」があった通り沿いのビルの2階になります。
 白い壁に白木の格子の扉、大きな白い暖簾。
 中は入って風よけのような通路があり、そこからカウンター横並びのダイニングにすぐ繋がります。
 この日はぼくら3人だけの貸し切り。

 大将は若く、髪型は片側を刈り上げたビビッドな感じ。
 

 飲み物はゆずのソーダを。

 家内は梅のノンアル。

 

銘店で修行を積んだ若き職人による、鮨と日本料理のおまかせコース 16500円
 10月16日にネットから申し込みました。
 

 真鱈の白子。
 舞茸となめこのきのこ餡で和の出汁が美味しい。
 そこに香りを加える千切りの松茸と彩りの菊の花びら。

 

 焼津のもちカツオの藁焼き。
 革は薄くパリッと焼き上げてあり、むっちりした赤身の身が実に美味しい。
 味付けとして薄い結晶のマルドンの塩で頂く。
 それに爽やかな酢橘を添えてくれました。

 

 串で焼いた鵡川の本ししゃも。
 頭から尻尾までかぶりついて食べられ、とても美味しい。胃の無い家内でも食べられる繊細な本ししゃもでした。
 飾っているのは赤い紅葉と黄色い銀杏。徳島の「いろどり」という会社のものだそうです。

 

 最初に炊き立てのご飯。その塩ご飯から海苔に挟んでいただく。
 お焦げの部位で驚く硬さ。しかし美味い!!

 

 柿の葉で飾って出されたのは和牛ロースの割下焼き。

 中心に松茸を入れて和牛ロースで巻いている。横にはホックリした焼き栗。
 松茸の香りが閉じ込められていて、口に入れると爆発します。美味い!
 最高ですね、これ。
 

 ガリ。自家製でブロック状です。
 ここからが握りの時間。
 

 徳島のアオリイカ。徳島の藻塩。柔らかくとろける仕上がり。
 甘みもありとろけるので消化のことを心配してイカを食べれていなかった家内も大喜びです。
 シャリは赤酢のシャリ。ご飯の入るお櫃にたっぷりと注ぎ入れていたのを見てびっくりしました。その握りは結構なゆるさ。皿にまとまって乗っているのが不思議なほどです。液体と固体の境界点にあるプリンみたいな握りのシャリ。
 

 羅臼のブリ。たっぷりと脂が乗っています。14キロの大きなものだそうです。

 

 先程のイカの脚にちり酢。コリコリ美味しい。
 

 これは追加でお願いしてあった天草の鰻の白焼き。
 身の厚いところを切って串を打って炭火で焼いています。
 その皮が薄くパリッとしていて小気味よく、ふっくらした身がまた素晴らしく美味しい。寿司屋でこのうなぎが焼けるのは稀有な存在ですね。

 

 三陸の金華鯖の炙り棒寿司。海苔で巻いて。
 この海苔からして美味しいし、鯖も美味い。

 

 蒸し鮑。むっちりした食感。いただくのは濃い緑色の肝だれです。

 さらに残った肝だれにシャリをのせて混ぜていただく肝ご飯。 
 

 ここからがマグロ
 大間の本鮪153キロ。赤身のヅケから。

 

 中トロのヅケ。ほどよい脂ののりが嬉しい。

 

 噴火湾の大トロのヅケ。すごい脂で満足です。

 

 あん肝の煮付け。結構さっぱり目でどうなの?と思いましたが、奈良漬けを合わせると面白く美味しい。

 

 根室の生ウニ。川村水産のスペシャル。手渡しでのりはなしの仕上げ。

 

 だし巻き玉子。じゅわっと出しが出る仕上がりで甘くない。卵自体もこだわりで相模原の小川フェニックスという卵。
 デザートはこの後出すので、たまご焼きは甘くしないという。

 

 しじみのお椀。

 

 和柿のコンポートにブランデーのゼリー。
 柿の葉の上に盛られているのが嬉しい。
 

 締めには中国緑茶でパイチャ。
 
 家族みんなで深く満足。珍しく次の予約を入れて帰りました。

 

鮨ひろ瀬割烹・小料理 / 日本大通り駅馬車道駅関内駅
昼総合点★★★★ 4.5