ストーカー犯罪に対する警察側の心構えと、被害者遺族の主張がこれ程食い違うのは何故か?

今回はそこに着目してみようと思います。





●警察側に精神病の知識が無い。


→警察のストーカー犯罪についての対応に於いては、「"恋愛関係のもつれ"なので、警察は介入しない」という姿勢が根底にあります。

恋愛関係のもつれなどという、どこか純粋さの残るものでしたら、話し合いによる解決も期待出来ますが、ストーカー犯罪のほとんどは「精神異常者(境界性人格障害、サイコパスなど)による、執拗な粘着と嫌がらせ」です。


「恋愛」と「精神異常」という、全く違う本質のものを混同しているから、対応が後手後手に回ります。

警察官全員に、ストーカーと精神病の知識をつける事がまず大切でしょう。また、警察官が精神異常者を発見したら、保健所に通報しなければならない義務がある事についても、全ての警察官に徹底して認識して頂く必要があると感じます。




●警察に"精神異常者による犯罪の専門チーム"がない。

→僕自身の経験ですが、最初の警察相談に行った際、警察官に「警察は精神病の事は分からない。」と言われてしまいました。

しかし、境界性人格障害やサイコパスなどの多くの精神異常者達が、実際に犯罪を犯しています。警察官に精神病の知識が無いから対応出来ないのであれば、各警察署に精神科医を置いて、「専門チーム」を作れば良いと思うのは、僕だけでしょうか?




●保健所、市役所、警察署の連携がない。

→役所の相談窓口で、精神異常者からの攻撃に関しての相談をしても「役所に精神異常者を調査する権限はありません」と言われました。


事件を起こす前の精神病患者の保護などは、保健所の管轄だそうですが、保健所の職員は逆怨みを恐れてか、なかなか動きません。


また、警察は「事後対応が基本」となります。


ですから、


被害相談を受けた役所が保健所による調査を要請→保健所は警察官の同行を要請→精神異常者が暴れたら警察官が即確保→施設に収容


という流れがベストのように思います。各種公的機関の連携が上手く取れれば、精神異常者の発見が増えるでしょう。





前記事でリンクした警察の心構えが本当ならば、上記三点を徹底させれば、多くのストーカー犯罪が未然に防げます。


なぜ、ストーカー被害者遺族達が警察に不満を持っているかと言えば、警察の精神異常者に対する取り組み方が及び腰で、責任の所在が曖昧だったからです。



警察の発表が、単なるポーズで終わらない事を、切望します。





★現在、切迫した境界例被害に遇われている方以外は、アメンバーの承認はしておりません。

被害に悩んでおられる方は、被害内容を簡潔にまとめ、メッセージ下さい。出来る範囲で対応します。