和紙糸を作り初めて丁度一年

三本の帯が織り上がり
いま四本めも残り150センチ
もうすぐ織り上がります

古書で作り始めた和紙糸も
最上級の手漉き和紙、それも、いまは亡き人間国宝の方が漉かれたという土佐典具帖紙をシミが出来てしまったと言うことで頂いて
贅沢にも100枚の紙を糸にしました

そんな繊細な素晴らしい和紙も
今の帯が織りあがったら終わりです
少し寂しいですが、
今後も和紙糸作りは、続けていきます
家にある古書が役にたってくれます!




一本めの帯
古書を糸にしたもの
経糸はシルクです 



二本め
土佐典具帖紙をつかったもの
経糸はシルク


三本めは
古民家から出た和紙糸
かなり古いもので
とても和紙糸には見えないくらい
繊維が硬くて
太さとバラバラ
綺麗に整え使えるようにするのにかなり、苦心しました

綺麗になった古市和紙糸



三本め
織りあがった帯
正藍染めの濃淡をつかいました
経糸は
シルクの偽麻糸
ワイルドで とても、好みの帯になりました


一年かけて
和紙糸作って織りあがった帯達




そして、もう織りあがる四本めの和紙糸帯
山桜、柿渋で染めた糸、三色、三本杼で織ってます
もう、織り上がります
経糸は、シルク変わり糸三色



織りをはじめて43年

昔のエネルギーの、あった頃の様には織れなくなったけど、こうして、新しい物に出会えたことで
まだまだ織りの世界に入って居たい!

一生現役!
目指して

四本めの帯が織りあがったら、つぎの作品が待ってます

昔からやりたいと思っていた和紙糸作りが実行出来たきっかけを下さり、ヒントも下さった
浅井恵子さん、いつも織りに刺激を下さる佐竹孝子さん、幻のような典具帖紙を、下さった井原圭子さん
古民家から出た糸を譲って下さった倭文の会さま
皆さんのお陰で憧れの和紙糸作りが出来ました
本当に人のご縁の有り難さ痛感してます
有難うございました
何の縛りもなく、自分流に、
楽しく織ってる私です