今日、正確には昨日ですが、実家で飼っていたワンコが天に召されました。

15歳、天寿を全うしたと思いたいけれど、最期にもっとしてあげられることはなかったかと自問自答し、激しく自責の念に駈られています。

母はもう十分に面倒をみてあげられる状態ではなくなっていたので、ここ最近は私が世話をしに行っていたのですが、粗相や徘徊が始まっていて、部屋の掃除やお尻の汚れ、白内障の手入れで手一杯。

それ以外は、どうしても母の世話が優先になり、すり寄って来てもあまり甘えさせてあげられなかった。

我が家はペット禁止のマンションなので、ずっと老犬ホームやペットシッターを探していたのですが、本当におとなしい子だったので、いけないことは承知の上で、やはり私が最期を看取ってあげよう、準備が出来たら我が家で引き取ろうと決意した矢先のことでした。

大好きな母と離れたくなかったのかな。

今日は、トリミングの日でした。

きっと母がいつものように「可愛くなって帰ってきたんだから、もっと褒めてあげてよ」と私に言うに決まってる。仕事が終わったら会いに行って、今日は沢山甘えさせてあげよう。

そう思っていたのに、1人で逝かせてしまった。

ランチタイムがもうすぐ終わるという頃、プライベート携帯に入ってきた1本の電話。聞こえてきた内容に鼓動が速くなり、一瞬頭が真っ白になりました。正直、その後のことはあまり覚えていません。

仕事を引き継ぎ、預かってくださっていたトリミングサロンに迎えに行き、泣きじゃくる母に無理やり食事をさせて薬を飲ませ、花とおやつを供えてお別れをして、今晩は大好きな母のそばで寝かせてあげることにしました。

朝が来たら、本当のお別れをしてきます。

帰宅して、食事を作るも喉を通らず、ずっと堪えていた涙が出てくるばかり。

母の介助犬のように、いつもそばにいてくれて、まるで全てをわかっているかのように、母の足が悪くなってからは、不思議とトイレシートではなく、母の手が届かない玄関先でしかトイレをしなくなりました。年老いて玄関に降りるのも大変になっていたにもかかわらず。

本当に優しい子でした。

ごめんね。

そして、今までありがとう。

天国に行ったら、思う存分ワガママに、ワンコらしく元気に遊び回って欲しいと心から願います。

忘れないよ。

いつまでも私達の大事な家族だよ。

またいつか会える日まで。

またね、さくら。