YouTubeサーフィンをしていて面白い動画を見つけた。
1時間近くある長編だが、英語の勉強にもなると思う。
これを観ると金(ゴールド)の価格がなぜ高騰しているのかが見えてくる。
金の価格と米ドルは対局の関係にあり、金の高騰はすなわちアメリカのインフレの酷さを表わしている。
反米ドル主義の国々がドルを売って金を買い続けるとアメリカではドルの価値が益々下がり、インフレが進む。
米ドルがヤバいから円を持っておこうとか訳わからんことを思うひとも居るかもしれないが、インフレによって米ドルの価値が下がっている事は事実だ。
問題はその米ドルよりも日本円の価値がさらに下がっていることだろう。
しかも、日本では米国と比べてまだ物価の上がる余地があることを考えると、更に円安は進むと考えられる。
借金によって紙幣を刷り続けるポンジスキームに陥っているのは米国も同じだが、方や世界を支配してきた基軸通貨であり、同じような事をもっと酷いレベルでやっている日本と日本円は、日本が米国経済のしっぽであることを考えると未来がないことはほぼ明らかだ。
この動画は、そのまま日本の状況に当てはめることができるので、アメリカの話しだが、アメリカのしっぽの日本の話しとして観るのがお勧めだ。
日本人も、安全資産として高騰している金を買おうと思う人が増えているようだが、日本政府としても円を売って金を買われるのはドル安も円安も進み、よりインフレを加速させるので止めてもらいたいのだろう。
今回、銀座の高島屋で純金の茶碗が盗まれた事件が繰り返し報道されているのに違和感を感じたが、「現物の金とかむやみに買って持っているのは危ないですよ」「銀行に現金を預金している方が安全ですよ」というサブリミナルなメッセージなのかもしれない。
この事件で印象に残るのは、金の時価で478万円の純金茶碗が1,000万円で売られていて、それを盗んだ犯人はそれをたったの180万円で売却したということだ。
インフレ対策として金の現物を買うというのも良いと思うが、日本人の場合は、まずは主要資産である円を売ってドルを買うことから始めるべきだろう。