【せどりすと徹底解説その3】仕入基準原価設定 | せどりガジェット研究所

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こんにちは。府御門です。
今日もちょっと長くなるので、無駄話せずに本題へ。


さて、「せどりすと徹底解説」の第三回です。今回は「仕入基準原価設定」に関する設定の解説です。

この仕入基準原価設定に関しては、実はもともとブックオフでの仕入れ用に実装された機能だったりしますので、使う人と使わない人がハッキリ別れる機能だと思います。

ただ、私がそもそもちゃんと説明をしていなかったので、そもそも何だこれ?と思っている方も多いかと思いますので、まずは意味だけでも知っていただけるとありがたいです。


通常の粗利計算では、各商品に対して仕入原価を設定していない場合、原価を考慮に入れていませんが、「仕入基準原価設定」を使うと、予め設定した基準に従って仕入原価を算出し、粗利の計算や粗利を元にした仕入れる基準額を表示することが可能になります。

この「仕入基準原価設定」が有効なケースは、主に2つのパターンにわかれます。

・仕入価格が一定の場合
 例えば、ブックオフで単Cやセールなどから仕入れる場合がこれに該当します。
 仕入基準原価を105円などに設定してそれを予め粗利計算に含めることも可能なため、
 前回解説した粗利計算パラメータと併せて設定しておけば、検索した瞬間にリアルな利益額を
 知ることができます。

・仕入判断のために、仕入れ価格の基準を計算せずに知りたい場合
 これは仕入れるときのルールが確立しているケースに有効です。
 例えば、最低確保したい利益額や利益率を決めて設定しておけば、いくらまでなら仕入れるか、
 といった情報を瞬時に知ることができます。
 もちろん、粗利までは出ていますからそこから暗算で計算すれば良いことなのですが、簡易に
 見られるという意味でより正確で迅速な判断のサポートになるかと思います。
 余談ですが、面白いことに、頭で計算した数字と目で見る数字って印象が全然違ったりも
 するんですよね。
 ですから、暗算している場合でも、目で確認するというのは結構大事かもしれませんよ。


では、具体的な設定の説明に入っていきます。
*今回は説明のわかりやすさのために、項目順を前後して説明します。

■仕入基準原価設定

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「仕入基準原価設定」は、想定される仕入原価(幾らまでなら仕入れるかの価格)を自動的に計算するための設定です。これにより、仕入の判断がより正確に、かつスピーディに行えるようになります。

 ・原価基準
  仕入原価を計算する基準を設定します。

  ・確保利益率(%)
   粗利に対して確保したい利益率を設定する場合はこちらを選択します。
   例えば、確保利益率が80%の場合、粗利10,000円の商品に対しての基準となる基準原価は
   2,000円になります。
   つまり、2,000円が仕入れ値の限界値になります。

  ・最低利益額(円)
   最低でも確保したい利益額を設定します。
   例えば、最低でも2,000円の利益を残したい場合、粗利10,000円の商品に対しての
   基準原価は8,000円になります。
   つまり、8,000円が仕入の限界値になります。

  ・想定原価(円)
   原価の金額を直接指定する場合にこちらを設定します。
   こちらはブックオフの単C等で検索する場合に有効な設定です。
   105円等の金額を直接設定し、後述する「粗利計算に原価として組み入れる」をオンに
   することで、より現実の利益に近い粗利(利益)計算を行うことができます。

  ・参考価格から計算(%)
   定価から仕入れ値を設定したい場合はこちらを設定します。
   定価の20%といった目安の数字を知るために有効な設定です。
   ブックオフのプロパー等仕入れる場合に、定価の50%といった形で原価参入することも
   可能です。

 ・原価基準値
 「原価基準」で設定した項目に対しての設定値を入力します。
  例えば、「原価基準」で「確保利益率」を選択した場合で、確保利益率を80%に設定する
  場合は「80」と設定します。

  単位は「原価基準」での設定項目により変わります。

 ・粗利計算に原価として組み入れる
  基準原価の値を粗利の計算に含めるかどうかを設定します。
  主に、「原価基準」に想定原価を設定した場合に設定すると良いと思われます。
  他の「原価基準」を使用する場合は、粗利の計算がわかりにくくなってしまうと思います
  ので、オフにしておくことを推奨します。

なお、本設定項目で計算された原価は、商品リストの「基準原価」項目及び、詳細ページでの「粗利情報」内の「基準原価」で表示されます。
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■粗利計算パラメータおよび仕入基準原価設定例
それでは、おさらいに、粗利計算パラメータと仕入基準原価設定の基本的な設定を下記にご紹介します。よろしければ設定の参考にして頂ければと思います。
なお、指定がない項目は任意です。

 ・Amazonの入金額=粗利の設定
  ・送料標準原価(自家発送の場合)
   ・0に設定
  ・FBA入庫等標準コスト(FBAの場合)
   ・0に設定
  ・粗利計算に原価として組み入れる
   ・オフ

 ・ブックオフ単C仕入で、実際の利益を知りたい場合(自家発送)
  ・送料標準原価
   ・80円(メール便の場合)
  ・最安値基準
   ・新品・中古
  ・原価基準
   ・想定原価
  ・粗利計算に原価として組み入れる
   ・オン

 ・新品仕入
  ・最安値基準
   ・新品
  ・粗利計算に原価として組み入れる
   ・オフ

 ・FBA代行使用時
  ・FBA使用
   ・オン
  ・FBA入庫等標準コスト
   ・代行の一個あたりの手数料を設定



ということで、粗利計算パラメータの解説でした。

次回は「アプリケーション設定」の前半項目に関して解説いたします。



また次回、よろしくお願いいたします。




府御門