カレ、カノジョ、カレ 11 | Four Seasons

Four Seasons

ス/キ/ップ/ビートの2次創作になります。


「・・・・・・って彼は君のことを呼ぶんだね」


びびびびび、びっくりしたーーーーーーーーー!!!!
突然名前で呼ばれて驚かない人なんていないわよね!?

「2年ぐらい前に共演したときに、いろいろお世話になって・・・その時から、ですね」
「そうなんだ」


そこでぷっつりと会話が切れてしまった。

・・・・・・・・・・気まずい。


「彼は15歳ぐらいだっけ?」

ふと社さんから話を振ってきた。

「そうですね。今年で15になるはずです。まだ14歳だったと思います」
「琴南さんはキョーコちゃんと一緒?18歳?」
「あ、私先日で19になったんですよ」
「14に19・・・・わ、わかいな~おじさんからするとまぶしくてしかたないや」
「な、何言ってるんですか!社さんだって若いじゃないですか!敦賀さんより・・・ちょっと上ですよね?」
「蓮が22で俺は・・・・27歳です・・・」
「え、えええええ~!?本当ですか?見えませんよ!まだ25より前だとばっかり・・・」
「うん、よく若く見られるよ。でももうアラサーなんです」
「アラサー」

なんだか意外な言葉が社さんの口からでてきて私はおかしくって笑ってしまった。

気がつけばもう事務所前で、そこでタクシーは止まった。

「あ、社さん、お金」
「これは経費で落ちるから大丈夫。心配しないで」

事務所へ行く途中でも話は続いた。

「いいよね。ほしいものをほしい!とストレートで言える10代。いいな~」
「や、社さんおじさんくさいですよ!・・・社さんもほしいものなんてあるんですか?」
「ん?そりゃあ俺もまだ20代の若者だし?ほしいものぐらいあるよ?声を大にして言わないだけで」

社さんは振り向いて私を見た。
あたりは暗くなってきていて眼鏡をかけている社さんがどんな顔をしているのかまでは・・・・よくわからなかった。

「さ、松島さんのとこに行こうか?」





続く