【授業】罵詈雑言について考えた土曜日 | クズレコハンター下手のパンダはただ今授業中~ロックと映画とアイドルと…~

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Finolia Girlsの皆(特にSurvive-ZERO)、元SDN48の野呂佳代さん、AKB48チームK卒業生今井優さんを応援し、チームBの片山陽加さんも応援している日本語教師が仕事や趣味について語るブログ。

こんばん優☆ & こんばんポノック♪




自分が英語を勉強してた時にも覚えがあるんですが、日本語を
習い始めた学生って汚ない言葉を覚えたり使いたがるんです。

汚ないというより否定的な言葉といった方がいいかもしれないか。


例を挙げると、『バカ』を筆頭に『退屈』『つまらない』『嘘つき』辺りが目立ちます。



別に日本人でも日常生活でその手の言葉を使っていないわけではないんですよね。

ただ使い方をちゃんとわきまえて使っているから問題にならずに済んでいるだけで。


ところが、特に初級レベルの学生は言葉の“意味”は理解しても、
その言葉がどれだけの重みを持つのかまでは考えないで使いがち。

そうすると、本来ならそういった言葉を使うのは憚られるような状況でも平然と使ってしまいます。



それが学校内でならまだしも、学校の外でそういった言葉を
誤って使ってしまったら、トラブルの元にもなりかねない。


想像してみて欲しいんですが、「その話は退屈です」とか「あなたは
嘘つきです」とか、外国人に言われたらどんな気持ちになりますか?

相手が外国人でなくても、面と向かってそんなこと言われたら誰でもいい気持ちは
しないはず。しかも言ってる本人は悪気もなくニコニコしているだけに尚更かと。


優しい人なら相手の状況を理解して我慢してあげるんでしょうが、我慢にも限界があるもの。



だから学生がそういった言葉を使った時はなるべく指導するようにしています。

自分も過去に英語でやらかした経験があるんで、同じ過ちは犯して欲しくないし。


たまにヨーロッパの違う国の学生同士が、お互いの国の国民性をバカにすることがあって、
だからと言ってケンカになることもなくお互いに笑い合って終わりという場合もあります。

こういうのはヨーロピアンジョークとして許せる範囲ですけど、
他の国の国民性をバカにすることはしないようにとは言います。


でもこれ、ヨーロッパの学生同士ならまだしも、アジアの学生同士だったら洒落になりませんわな。



いちばん困るのは、そういった言葉がこちらに向けられた時。


たまに受けを狙って拙い日本語で冗談めいたことを言う学生がいて、
やっぱり誤りもありますから日本人には通じないこともあるんです。

そういう時に誤りを訂正したりすると、自分のネタを潰されたと思って
皮肉っぽく「とても退屈です」などと言われることがまれにあります。


分かっていても、これはけっこうピキッと来ますよ。

こういう時、場合によっては指導しますし、場合によっては無視して授業を進めます。


気難しい学生だと場がこじれる可能性もあるので、そういう時は無視するが勝ちです。

何にしても神経使いますよホント。



また、職業病とでも言うか、自分自身の日本語も変わりました。

学生に向かってそういう言葉は使っちゃダメと言っている本人が、
外で汚ない言葉を使っては、言ってることが矛盾してしまうので。


まず『バカ』が使えなくなりましたね…

『おバカ』ぐらいならともかく、『バカ』を使うことに物凄く抵抗を感じる様になりました。


『バカ』以外にも、話す時はけっこう慎重に言葉を選ぶ様になってしまった気がします。

『あいつ』とか『お前』も家族以外では多分もう使えないと思う。



そんな気にすることもないとは思うんですけど、気になってしまうんだからしょうがない。

でも言葉って本当に使い方ひとつで凶器にもなりますからね。
言った方は忘れても、言われた方は一生忘れないものですし。


特にネットは怖いからなぁ…自分としてもTwitterでつい言い過ぎちゃう時もあるんで気をつけます。



さて、明日は原宿でのライブに行く予定。

持ち時間も長めということで楽しみ。


では、今日はこの辺でおやすミサティ★