憧れのサドルオックスフォード | shoesaddictのブログ

shoesaddictのブログ

米国古靴に関するブログです

皆様、お久しぶりです。
ここのところ残業続きで時間がとれなかったことに加え、英国靴に興味が移っていたことから、このブログから遠ざかっておりました。
一部の方にご心配いただきまして、お心遣いに感謝しております。

さて、早速ではありますが、久々に米国靴を紹介させていただきます。
たいしたペアではないのですが、私にとっては思い入れのあるスタイルの一足です。



米国靴定番の一つ、サドルオックスフォード。
こちらのスタイル、高校時代のクラスメートが学ランに合わせていました。
その格好の良さに衝撃を受けて以来、いつかは自分も履いてみたいと思っておりました。
なかなかこれと言った一足に出会うことなく今日までだらだらと年を重ねてしまいました。
しかしこの度、ようやく念願の出物を入手した次第です。


こちらのスタイルは、シューレースまわりを馬の鞍(サドル)状のパーツが内側から外側まで一周するという、外羽根でも内羽根でもない独特の構造をもっています。



踵にも鞍状のパーツが用いられていることが多く、このペアもサドルオックスフォードの典型的な形状を踏襲しております。



底材は一般的に「レンガソール」と呼ばれる赤系のゴムソールが用いられております。
こちらのペアはビブラム社製のものが採用されており、靴好きには嬉しいディテールではないでしょうか。
そのカジュアルな趣から、ダンスやボーリングといったレジャー用に流行したスタイルですね。


配色に関しては、ベージュ×濃青、ベージュ×エンジ系を連想される方が多いかとは思います。
日本では、サドルオックスフォードと言えばREGALですが、同社が定番としてラインナップしているのもその2色です。
(同社のラインナップのおかげで、ベージュ×濃色というイメージが強いのかもしれません)
しかし、米国古靴ではそうしたカラーのものは意外と出物がありません。


アッパーに関しては、非常にしなやかで格好の悪い皺の入りにくい革質が好印象です。
しかし、樹脂コーティングされているものですので、磨く楽しみは見出し難いかもしれません。

因みに、REGALが定番でラインナップしている2051はハードなガラスレザーを採用しています。
サドルオックスフォードに憧れつつも手を出せずにいたのは、その皺の入り方が好みでなかったためです。
そういった意味では、このペアとの出会いは待ち望んだものであったと言えるでしょう。



製造メーカーは、個人的には初物のFOOTJOYです。
かなりクッションが効いており、WRIGHTのような履き心地です。

「CASUAL WALKERS」と銘打たれておりますが、比較的新しめの年代のような気がいたします。
作りからするとレギュラーラインの普及品のような印象ですが、詳しいことは分かっておりません。
詳しい方がいらっしゃれば是非ご教示下さい。


因みに、サイズ表記等は上写真の通りです。