旧いRed Wingのお手入れ 2 | shoesaddictのブログ

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米国古靴に関するブログです

先日ご紹介したRed Wingのロガー、現物が届きました。

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ぱっと見、味があるとも言えなくもありませんが、

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思っていた以上に小傷が多く、オイル系の汚れがひどい状態です。
再生できなくはないでしょうが、面倒なことになったというのが正直なところ。
因みに、ソールと靴内部は比較的良好なコンディションです。

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前回予告しました通り、今回汚れ落としに使用したのがこちら、染めQクリーナー。
革を染める際に障害となる皮革表面の油分を除去するためのものです。
というとそれらしく聞こえますが、要はトルエン。
ドレスシューズなら選択肢にすら上がらないところですが、ワークブーツなんで油分ごと頑固な汚れをがっつり落としきります。
右足は傷が目立ち汚れがひどく厄介そうだったので、比較的難易度の低そうな左足から施術。

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汚れのひどい部分を中心に、トルエンを染み込ませた雑巾で拭くこと5分。
汚れは落ちましたが、色もがっつり。
油分の抜けとともに大分革が硬化してきたため、ミンクオイルでキレイな油分を補いつつ、さらに五分ほど。

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だいぶさっぱりとした風貌に。
つま先部分は汚れの落ちも良かったため、そのままオイルアップ。

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ワークブーツ好きの方なら専用のものやミンクオイルを使うことが多いと思いますが、今回はM.MowbrayのクリームナチュラーレとCollonilの1909シュプリームクリームデラックスを使用。

因みにクリームはともに無色で補色はしていません。
このブラウンは皮革に油分が染み込んだ色だったんですね。

小汚いブーツが、「味のある」といって差し支えのない表情になりました。
しかし、頭隠して尻隠さずではありませんが、問題はヒールサイド。
別の施術を行いましたので、その模様はまた次回に。