くやしいんです | ツエーゲン金沢を陰ながら見守るSIXXのブログ RETURNS

くやしいんです

きゅるり~ん  


りなんなんだよ!







さて、オリコンに登場した某曲の話

同じカテゴリーなのにあまりのスケールの違いに

苦笑いというか呆れちゃうというか

・・・正直うらやましい!


これがもたらす効果は大きいと思います。

音源化、パッケージ化することで一般層への露出や刷り込みができます。

楽曲が広報担当として一人歩きしてくれるわけです。


あまりにもうらやましいのでこのプロジェクト成功の要因を考察しつつ

いつかどこかでパクってやろうと思うしだい。

こういう好事例は遠慮なく共有させてもらうぞ。





【ヒットの背景サマリー】

*JFL昇格後ますますサポーターが増えている

*ちょうどいい地元出身バンドが居た

*フットワークの軽いエイベックス所属であった

*署名活動で「サポーター発」であることを擦り込み

*伝説の受け皿の存在



といったところでしょうか?



人が増えてくると利権を求めて思いのない者が

のっかろうとしてやってきます。

アルビ時代にも「PENPALS」以降いろいろ出てきた記憶があります。

PENPALSはそもそもサポ発だから意味があったわけですが

サポーター不在でのタイアップは盛り上がる筈もありません。


逆に思いはあっても実力がなかったりある程度のネームバリューがないと

単なるプロモーションになってしまいますし、そもそも売れません。


「ちょうどいい」という表現は、メジャーディールとある程度の認知度を持っていながら

ローカルな稼動にも充分対応出来る、という意味です。


ある程度名のある人がエンドユーザーと同じベクトルに立った企画であったこと。

これがヒットの要因であったことは間違いないでしょう。



このまま発売してもある程度は売れたと思いますが

このコンテンツに更なるプレミアムを付けたのが「署名」です。



CD不況のご時勢ですからアルウィンの客数データ他普通にリサーチすれば

署名なくともある程度プレスすることは充分出来たかと思います。

下手な新人アーティストよりよっぽど信頼性は高い商品です。

しかし敢えて「署名」という経路をとったことでこの商品の主体がナニであるかを意味づけ、

「サポーター発信」のものであることをさらに擦り込めました。




レコードショップ。渋谷HMV閉店などの直近の事例もありますし、

かつては欲しいものの花形だったCDですがもはやそれを専業で取り扱う店舗は

年々減少しているというのが近年の背景です。


今回の件で「ライオン堂」という名前を久しぶりに耳にしました。

この業界に身を置いた事のある立場として「ライオン堂」の名はリスペクト対象に値する存在です。

古くから、「地方に信じられないぐらい売れる店舗がある」という事例店舗として名を馳せておりました。

特別に広い店舗でもないですし、いわゆる外資系レコードショップのような派手さや

設備の豪華さなんていうものとは対極にある「地元のCD屋さん」そのものなのです。

特別なビジネススキームではなく、エンドユーザーとの長年にわたる信頼関係が

このCD不況下においても存続できている唯一無二の理由なのだと察します。


ツイッターとかで松本サポがフツーにこの店の名前を出して朝から並んだなんていう

つぶやきを見ると、CDパッケージビジネスにも拾う神がいるのだと思い少々嬉しくもありました。



じゃあこれとおなじものをやろうか、となった時に

金沢市民ならみんな同じショップを思い出すと思うのです。


全国発信のものをたれ流すのではなく、その店頭から独自のヒットを創造しようとした

強い精神性をもった全国的に見ても稀有な「地元のCD屋さん」。



なんとか存続できなかったものかと

改めて悔やまれる次第なのである。