全日本選手権2015・女子SP | フィギュアスケート研究本

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フィギュアスケート:全日本選手権・女子SP

2015年12月26日(土) 13時45分 スタート

真央、出遅れSP5位 首位は宮原

順位 選手名 所属 得点


1位 宮原知子 関西大中・高スケート部 73.24
2位 本郷理華 邦和スポーツランド 68.39
3位 樋口新葉 日本橋女学館 67.48
4位 村上佳菜子 中京大 66.02
5位 浅田真央 中京大 62.03
6位 白岩優奈 京都醍醐FSC 61.92
7位 永井優香 駒場学園高 60.42
8位 新田谷凜 愛知みずほ大瑞穂高 60.10
9位 青木祐奈 神奈川FSC 58.96
10位 松田悠良 中京大中京高 58.76
11位 本田真凜 関西大中・高スケート部 58.23
12位 木原万莉子 京都醍醐FSC 58.10
13位 横井ゆは菜 邦和スポーツランド 56.30
14位 磯邉ひな乃 立命館宇治高 55.69
15位 今井遥 新潟県連 55.20
16位 上野沙耶 関西大 55.05
17位 坂本花織 神戸FSC 53.90
18位 高橋美葉 札幌大 52.41
19位 加藤利緒菜 長尾谷高 52.35
20位 鈴木春奈 日体荏原高スケート部 51.49
21位 西野友毬 明治大 49.81
22位 大庭雅 中京大 49.52
23位 小槇香穂 就実学園 47.38
24位 森千夏 愛知みずほ大瑞穂高 45.84
25位 安原綾菜 関西大 42.96
26位 大矢里佳 中京大中京高 42.78
27位 細田采花 関西大 41.44
28位 谷口美菜 中京大中京高 37.08
29位 土橋亜海 北海高 35.82
- 中塩美悠 広島スケートクラブ 欠場

詳細

総括


フィギュアスケートの全日本選手権は26日、北海道の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで女子ショートプログラムが行われ、連覇を目指す宮原知子(関西大中・高スケート部)が73.24点でトップに立った。2位は本郷理華(邦和スポーツランド)で68.39点、3位は樋口新葉(日本橋女学館)で67.48点。
3年ぶりの優勝を狙う浅田真央(中京大)は、62.03点で5位と出遅れた。

浅田は冒頭のトリプルアクセルでステップアウトすると、続くトリプルフリップでも着氷でバランスを崩し手をつくミス。これまでの演技構成から難度を落として臨んだが、ジャンプで精彩を欠き、演技直後、残念そうに天を仰いだ。2016年3月に行われる世界選手権(米国・ボストン)の代表選考会を兼ねた今大会。浅田にとっては厳しいスタートとなった。

フリースケーティングは27日に行われる。


SP5位と出遅れた浅田【坂本清】

30:宮原知子(関西大学中・高スケート部)

宮原知子の演技がスタート。今季はNHK杯でGP初優勝を飾り、初出場したGPファイナルで2位に入った。今大会連覇を狙う。
曲はリバーダンスより「ファイアーダンス」。冒頭、トリプルルッツ-トリプルトウループをきっちりと着氷。1つ1つのポーズに場内から歓声が飛ぶ。後半、トリプルフリップとダブルアクセルも危なげない着氷。持ち前の安定感を発揮し、迫力のある演技でスタンディングオベーションを誘った。
得点は73.24点でトップに立った。

■コメント

「最初の3回転+3回転は思った以上にうまく跳べたので、フリップがちょっと危なかったと思うんですけど、全体的に気持ち良く滑れたと思います。(点数については)70点以上を取ることを目標にしていて、とりあえずその目標をクリアできたので、少しホッとした部分はあるんですけど、ショートだけじゃないので、明日のフリーも頑張りたいと思います。(前回王者としてプレッシャーはあった?)前回優勝したことは本番や練習のときも頭になくて、とりあえず自分のやってきたことを出し切ろうと思って演技しました。(連覇に近づいたが)大きなミスもなくできたので、明日も自分の演技を出し切りたいと思います。自分の世界観を作り出して、会場全体を自分の世界にできるように、自分も見ている方も気持ち良くなれるようにしたいと思います。

(フリップを跳んだときに濱田美栄先生が喜んでいたが)フリップに限らず、他のジャンプでも悪い癖が出ると失敗してしまうので、その癖が出ないように練習で言われたことをきちんと意識し、変にエッジのことを考えてしまうと失敗してしまうので、エッジのことは気にしないで跳ぶように言われて、ジャンプの練習をしていました。

(去年と今年の全日本で心の持ちようはどう違う?)NHK杯とグランプリファイナルで良い演技ができていたので、極度の緊張さえしなければ、大きな失敗はしないという自信が去年よりはあったのかなと思います。(ジャンプを跳び急ぐ自信はついた?)シーズンの初めに比べるとジャンプをしっかり跳べることが増えてきたので、自信も少しはついてきました。それで跳び急ぐことが少なくなったのかなと思います。(ジュニアの選手たちも出場して、かなりハイレベルな戦いになっているが)ジュニアの選手がすごいのは去年も今年も同じで、あまり他人のことは考えていません。自分のできることをしっかりやることを意識していました」



29:樋口新葉(開智日本橋学園中学校)

樋口新葉の演技がスタート。今季はけがの影響もありジュニアグランプリでは苦戦したが、全日本ジュニアを連覇し調子を上げている。
曲は「Mambo Fantasy」。始めにステップをいれ、ジャンプをすべて後半に組み込む構成。トリプルルッツ-トリプルトウループをきれいに着氷すると、曲の変わり目から大きな手拍子が起こる。トリプルフリップはオーバーターンとなったが、ダブルアクセルはきれいに決めた。勢いのある演技でまとめたが、完璧にいかず悔しそうな表情。
得点は67.48点で暫定2位。

■コメント

「フリップは1つオーバーターンになってしまいびっくりしたんですけど、それ以外はよくできたと思います。(びっくりしちゃった?)普通に立てると思ったんですけど、オーバーターンしちゃたので、それがなければもっと点数が出たかなと。(去年より成長した姿を見せられた?)今年の目標は去年よりも表現力を磨くことだったので、それがショートで今までの試合で一番出せたと思うので、それが良かったです。(順位については)あまりこだわっていないですけど、今日の演技で点数が出たのがすごくうれしかったので、明日の演技も集中してやりたいと思います。しっかり練習してきたので、その努力の成果を発揮できたらいいなと思っています。すごいプレッシャーもあったし、緊張もあったんですけど、練習どおりの演技ができたことが良かったです。全日本ジュニアが終わってから、練習でミスなくやってこられたのが、そういう自信につながったと思います。

(パワーが爆発していたが)今シーズンの中では100パーセント出し切れたという感じです。すごく緊張して6分間練習なんかでも足が固まっていたんですけど、そこで集中してできたのがうれしいです。(どこからそのプレッシャーは来ていた?)去年の成績もあったので、注目はされていたと思うし、その中でしっかりと練習ができていたので、自信がついたのかなと思います。(腰の状態は)もう普通に練習できています。(世界ジュニアが近づいたという意識はある?)まだまだです(笑)。

(点数は)想定以上でした。62点とかそれくらいだと思っていました」



28:西野友毬(明治大学)

西野友毬の演技がスタート。東日本選手権優勝。
曲は「El Flamenco」。冒頭のルッツは体が途中で開いてしまい両足着氷。続くトリプルループにダブルトウループをつけた。後半のダブルアクセルはきれいな着氷。世界ジュニアなどの出場経験もあるが、大学4年の今季で引退。最後の全日本で悔しいスタートとなった。



27:木原万莉子(京都醍醐FSC)

木原万莉子の演技がスタート。西日本選手権2位、NHK杯10位。
曲は「さくらさくら」、ピアノとオーケストラのアレンジ。トウループの3回転-3回転はセカンドジャンプで転倒。続くトリプルループはきれいな着氷。終盤、イーグルからのダブルアクセルは余裕を持って降りた。練習ではきれいに決まっていた3回転-3回転が入らず、残念そうな表情。
得点は58.10点で暫定10位。



26:高橋美葉(札幌大学)

高橋美葉の演技がスタート。東日本選手権2位。
曲は「バーレスク」。冒頭、トウループの3回転-3回転を着氷し、続くトリプルサルコウも着氷。後半のダブルアクセルもしっかり下りた。地元の大舞台、浅田のあとという滑走順ながらパワフルにミスなく滑りきり、うれしそうに手をたたいた。
得点は52.41点で暫定15位。



25:浅田真央(中京大学)

浅田真央の演技がスタート。2シーズンぶりに競技に復帰し、中国杯で優勝。NHK杯でも3位に入りGPファイナルに進んだ。
曲は「素敵なあなた」。冒頭のトリプルアクセルはステップアウト、続くトリプルフリップでは着氷でバランスを崩し手をついたが、なんとかダブルループをつける。後半のトリプルループはきれいに着氷。これまでの構成から休養前のものに難度を落として臨んだが、ジャンプミスが続いてしまった。フィニッシュでは残念そうに天を仰いだ。
得点は62.03点で暫定3位。

■コメント

「(演技の感想は)自分の思っていたように滑ることができていないので、『う~ん』という感じです。(思ったような演技ができない理由は)これが試合の難しさなのかなと感じています。試合と練習で違いますし、1年間休んでいたこともあったので、試合への気持ちの持っていき方が自分としてもどうなのかなと感じています。自分としては変わりなくやっているつもりなんですけど、何か感じているのかなと思います。精神状態をいつも通りにするようにしているんですけど、うまくいっていないです。(演技の構成を変えているが)今できるレベルを落として臨んだ試合だったので、ミスなくやりたかったんですけど、それができなかったのは残念です。(世界選手権の選考も懸かっているが、フリーに向けては)選考に関しては意識していないんですけど、自分の思う演技ができていないので、まずは自分の滑りをできるようにしたいです。

(直前の練習でアクセルは決まっていたが)6分間練習でも決まっていないので、本番でも回転が足りない感じで下りてしまったのかなと思います。(気持ちの面で違和感はあった?)うまくいかない試合が続くと良いイメージでなかなか持っていくのが難しいですね。シーズン序盤は調子が良かったので、初戦と今では自分の気持ちが違うと思うので、まずはそこが1つの原因かなと思います。解決方法を見つけていないので、もやもやする気分もあります。(モチベーションに変化は)今シーズン復帰して、初戦は久しぶりの試合でワクワクする気持ちの方が大きかったんですけど、試合を重ねていくにつれて、気持ちが少しずつ薄れていき、自分の思っている演技ができないということが続いているので、考えてしまうことが大きくなって、モチベーションというよりは自分の気持ちが下降気味に入っているかなと思います。

ただ、自分は追い詰められたときは自分の力を発揮できることが多いので、これも1つの経験として、過程としてとらえていきたいなと思います。明日のフリーは、課題が多いんですけど、1つ1つのエレメントをしっかりこなしながら、自分のスケートをしたいと思います」



24:中塩美悠(広島スケートクラブ)

中塩美悠はけがのため欠場。

23:村上佳菜子(中京大学)

村上佳菜子の演技がスタート。今季はスケートカナダ、エリック・ボンパール杯ともに4位。
曲はムーラン・ルージュより「ロクサーヌのタンゴ」。冒頭、単独のトリプルフリップを着氷。後半、スピードに乗ってトウループの3回転-3回転を着氷し、ダブルアクセルもきれいに下りた。終盤は曲の盛り上がりとともに力強いステップを踏み、気合いを込めてフィニッシュ。ミスが続いていたダブルアクセルを決めて演技をまとめ、笑顔を見せた。
得点は66.02点で暫定2位。

■コメント

「(笑顔で演技を終えられたが)まだ課題はあるし、自分の100パーセントのジャンプではなかったんですけど、ダブルアクセルを跳べたことがすごくうれしかったです。練習で跳べていても試合でミスすることがあったので、不安があったんですけど、3回転トウループ+3回転トウループが終わった時点で、そこからスタートと思って、気持ちを切り替えて臨んだら跳べたので良かったかなと思います。(明日のフリーに向けて)すごく調子がいいわけではないんですけど、自分の中でちゃんとまとめて、今日のように笑顔で、キス&クライで(山田)満知子先生の名前を呼べるように頑張りたいと思います。

(満知子先生からは何と言われて送り出された?)『悪くないから落ち着いて頑張りなさい』とは名古屋で言われていて、ずっと前から自分の中でノーミスができたら『キスクラで先生の名前を呼んでね』と言われていたんですけど、毎回アクセルを失敗して呼べなかったので、今回は呼べて良かったです。(アクセルで良かった点は)ちゃんと下りられたことです(笑)。この大会の前に愛知でショートの大会があったときは(脇を)締めたんですけど、着氷で思い切りこけてしまったので、今日は下りたときは大丈夫だと思いました。それがうれしかったです。

(今日は気持ちを強く持てたのか)気持ちは最初すごくおどおどしていて、朝の練習でも足ががくがくしていたんですけど、曲が鳴って、フリップの前で走り出すところで一気に緊張がほぐれて、思い切りスピードもつけることができたので、思い切り滑ったことが自分の気持ちを落ち着けることができたのかなと思います。

(全日本は怖いと言っていたが)こっちに入ってきてからジャンプが迷子になっているので、不安な気持ちの方が強かったんですけど、全日本の雰囲気はすごく好きなので、気持ち良く滑りたいと思いながら滑って、それができたのは良かったです。(1年前の全日本と今回の全日本で気持ちの持ちようはだいぶ違った?)終わって点数もまあまあで、自分でもちょっと心残りがあるけど、ノーミスで良かったなと思う気持ちで終われて、明日に臨めるので、去年の全日本とは全然違うと思います」



22:永井優香(駒場学園高校)

永井優香の演技がスタート。今季シニアに本格参戦し、自身初のGPとなったスケートカナダで3位に入った。
曲は「蝶々婦人」。冒頭にトリプルルッツ-トリプルトウループをきれいに着氷。後半、トリプルループは着氷でこらえられず転倒したが、続くダブルアクセルは落ち着いて決めた。昨年4位に入った大会で今季も上位を目指すが、ジャンプにミスが出てフィニッシュではやや曇った表情。
得点は60.42点で暫定3位。

■コメント

「(演技を振り返って)今季はあまり冒頭のジャンプが決まっていなかったんですけど、今日決められたのは良かったです。(悔しそうだが)後半の3回転ループで転ぶとは思っていなかったので、予想外でした。

(今までの全日本とこれまでの全日本で違う部分は)シニアの全日本は2回目で、去年はただ出られて良かったという感じで、ご褒美だと思って滑っていたんですけど、今年はシニアとして出ているので少し緊張はありました。(グランプリシリーズに出たことで違いは)自分の中でグランプリに2回出たんだという気持ちで、不安を抑えるようにしていました。ミスはあったんですけど、気持ちの面では良かったと思います。

(フリーに向けて)気を抜かずに最初から最後まで頑張りたいと思います」



21:今井遥(新潟県連)

今井遥の演技がスタート。今季はスケートアメリカ10位、エリックボンパール杯9位。
曲は「マラゲーニャ」、昨季と同じプログラムで臨む。冒頭のダブルアクセルは余韻を残すきれいな着氷。続くトリプルサルコウ-トリプルトウループもきれいに降り、後半のトリプルループも着氷。終盤のステップでは手拍子に乗って力強く演じ、大きな拍手と歓声を浴びた。フィニッシュではほっとしたような笑顔。
得点は55.20点で暫定9位。



20:本郷理華(邦和スポーツランド)

本郷理華の演技がスタート。今季は中国杯2位、ロシア杯5位。
曲は「INCANTATION」。冒頭、単独のトリプルフリップをきれいに着氷。後半に持ってきたトウループの3回転-3回転もきっちりと決め、ダブルアクセルも流れのある着氷。これまでとジャンプの構成を変え、確実かつ攻める演技で見事に滑りきった。演技後は力強くガッツポーズ。
得点は68.39点で暫定トップ。

■コメント

「(演技について)スタートから最初のジャンプに行くところでつまずいてしまって、少し焦ったんですけど、そこで落ち着こうと切り替えることができて、ジャンプもミスなく、あっこさん(鈴木明子)に教えてもらったこともできたので良かったかなと思います。(教えてもらったこととは)手の使い方など細かいところを教えてもらったのですが、そういう細かいところをきちんとやることができました。全日本は他の大会とは違う雰囲気があって、緊張するんですけど、観客の皆さんが応援してくれるので毎年楽しく滑れています。(世界選手権の出場も懸かるが、明日のフリーに向けては)代表に選ばれたいと思って、ずっと練習してきたんですけど、ここに来てからはそれを考えるよりも、練習で頑張ってきたことを出し切り、やり切ったと思って終えられるように明日のフリーも頑張りたいと思います。

(ルッツを外した理由は)フリップ+トウとルッツでミスなくやれば、今の構成よりも点数は高いんですけど、見た目はノーミスしていても判定によっては点数を引かれてしまうので、全日本でそれをやっていたらダメだなと思って、確実に跳べる構成にしました。(どんな話し合いがあったのか)ロシア杯から帰ってきて、そのままフリップ+トウとルッツでやっていたんですけど、どうしても日によってフリップ+トウが良くてもルッツがダメだったり、その逆もあったので、2つとも減点になりかねないものを入れるのは良い演技をしても点数が引かれる可能性がある。全日本で確実に点を取れるものということで先生と話し合って決めました。

ロシア杯では丁寧にやり過ぎたので、思い切りやろうと思っていました。(それができた理由は)練習から丁寧にやり過ぎたときは、先生から「今のは丁寧で良かったけど、スピードがない」と言われ、意識していました。思い切りやろうと考えながらも、練習通りやればできると思えたことができた要因かなと思います。

(手の使い方とは具体的に)ポーズのところもそうですけど、クロスの前とか流れがあるときでも手を止めてみたり、1つの動きで止まったりせずに滑らかにいったりするようなところです」



19:松田悠良(中京大中京高校)

松田悠良の演技がスタート。西日本選手権優勝。ジュニアグランプリスペイン大会3位。
曲は「ピアノレッスン」。トリプルフリップ-トリプルトウループを着氷。後半のトリプルループ、ターンの繰り返しからのダブルアクセルも流れのある着氷。体全体を使ってしっとりとミスなく演じきり、大きな歓声が送られた。
得点は58.76点で暫定4位。



18:森千夏(愛知みずほ大瑞穂高校)

森千夏の演技がスタート。西日本選手権10位。
曲は「エル・チョクロ」。トリプルサルコウから片手を上げるダブルトウループをきれいに降りたが、続くトリプルトウループで転倒。後半、イーグルからのダブルアクセルはきれいに決めた。
得点は45.84点で暫定13位。

17:本田真凜(関西大学中・高スケート部)

本田真凜の演技がスタート。全日本ジュニア6位。今季ジュニアデビューしジュニアGPファイナルでは3位に入った。
曲は「Spring Sonata No.5」。冒頭、スピードに乗ってトリプルループ-トリプルトウループを着氷し、ダブルアクセルも軽快に決めたが、後半のフリップで転倒。伸び伸びと軽やかな演技でステップでは歓声も。フィニッシュ後は恥ずかしそうに両手で顔を覆った。
得点は58.23点で暫定4位。

■コメント

「(ショートを終えて今の気持ちは)ジャンプでミスはあったんですけど、すごく楽しかったです。最初から緊張もなくて、すごく楽しんで滑れたんですけど、やっぱりジャンプでミスがあったので、フリーでしっかりやりたいと思います。(先生からは)すごい調子が良かったので、残しておいてといわれました。あと頼んだよと(笑)。(フリーに向けて)間が空いていないので切り替えるのは難しいですけど、全然何も懸かっていないので楽しんで滑れればいいなと思います。

(今季はいろいろな経験をしているが、それがどうつながっているか)あまり試合で緊張しなくなったので、すごく良い感じできていると思いますが、こういう大きな試合に出られたということは、自分にとってすごく大きな自信につながっていると思うので、フリーも頑張りたいです。(妹の望結さんも見ていたが、何か見せられた?)いや、何も見せられていないと思います。1つ転んだんですけど、その割には点数が出たと思うので、表現は心から演じられたので良かったと思います。

(客席見上げてどう感じた?)上の方までお客さんがたくさんいて、一番上のお客さんにまで表情が見えるようにと思っていました。(ジュニアグランプリファイナルと今回で試合に臨む気持ちの違いは?)ファイナルでは表彰台を狙っていたので緊張もあったんですけど、今回の方が楽しめたので、今日のショートの方が良かったと思います。(昨年は樋口新葉が3位に入ったが)去年は全日本を見に行っていて、すごく強いなと思いました。今回も(浅田)真央ちゃんとかが出ているし、まだまだ相手にならないと思うので、しっかり頑張りたいと思います。(緊張しなくなったのは場慣れ?)あんまりスケートのことを考えないようにしています。ご飯のこととかお菓子のこととか考えていて、ジャンプを跳ぶときも違うことを考えていて、気づいたら終わっている感じです。(何も懸かっていないと言ったが、世界ジュニアは懸かっているのでは?)ファイナルが終わってからは世界ジュニアを目指して頑張っていたので、フリーでは絶対にノーミスじゃないと無理だと思っています。」



16:加藤利緒菜(長尾谷高校)

加藤利緒菜の演技がスタート。西日本選手権6位、シニア2年目の今季はロシア杯に出場し10位。
曲は「cherry on the ice wall」。冒頭のトリプルフリップ-トリプルトウループを着氷し、トリプルループもきれいな着氷。終盤のダブルアクセルはややシェイキーな着氷でこらえる。ビートが効いたモダンアレンジの「さくらさくら」で演技をまとめた。
得点は52.35点で暫定8位。

15:横井ゆは菜(邦和スポーツランド)

横井ゆは菜の演技がスタート。全日本ジュニア3位。
曲は「サウンド・オブ・ミュージック」より。冒頭、トウループの3回転-3回転は高さも流れもあるきれいなジャンプ。後半、難しい入りからのダブルアクセルも着氷。単独のトリプルフリップは着氷でこらえたが耐え切れず転倒。いい流れできていただけに、もったいないミスになってしまった。
得点は56.30点で暫定4位。



14:土橋亜海(北海高等学校)

土橋亜海の演技がスタート。東日本選手権3位。
曲は「ELFLAMENCO」。冒頭にトウループの3回転-3回転を着氷したが、続くサルコウが1回転に抜け、後半のダブルアクセルも回転できず半回転に。地元北海高校に通い、地元での大舞台だったが不本意な出来になってしまった。
得点は35.82点で暫定14位。

13:上野沙耶(関西大学)

上野沙耶の演技がスタート。西日本選手権5位。
曲は「Memory」。冒頭、トウループの3回転-3回転を着氷し、続くトリプルループもしっかりと着氷。後半のダブルアクセルも流れのあるきれいな着氷。大きなミスなくまとめ、大きな拍手が送られた。
得点は55.05点で暫定5位。

12:細田采花(関西大学)

細田采花の演技がスタート。西日本選手権7位。
曲は「MrsPettgrew Lives For A Day」、ジェフリー・バトルさんの振付。冒頭、トリプルフリップで転倒したが、単独のトリプルサルコウにダブルトウループをつけ落ち着いてリカバリー。後半のダブルアクセルもきっちりと着氷した。
得点は41.44点で暫定11位。

11:安原綾菜(関西大学)

安原綾菜の演技がスタート。西日本選手権12位。
曲は「flower」。冒頭のトリプルトウループ-ダブルトウループをきれいに降りたが、続くサルコウは2回転に。後半のダブルアクセルはしっかりと着氷した。
得点は42.96点で暫定9位。

10:小槇香穂(就実学園)

小槇香穂の演技がスタート。西日本選手権11位。
曲はムーラン・ルージュより「Sparkling Diamonds」。トウループの3回転-3回転を着氷し、続くトリプルサルコウもきれいに着氷。ダブルアクセルターンからの入りできっちりと決めた。
得点は47.38点で暫定8位。

9:新田谷凜(愛知みずほ大瑞穂高校)

新田谷凜の演技がスタート。全日本ジュニア4位。
曲は「恋のアランフェス・レッドヴァイオリン」。鈴木明子さん振付のプログラム。冒頭、トリプルフリップは流れのある着氷。後半、トリプルトウループの3回転-3回転をきっちりと着氷し歓声が起こる。終盤、ターンから片手を上げて跳ぶダブルアクセルも着氷。演技後はほっとしたように手を胸に当てるしぐさを見せた。
得点は60.10点で暫定2位。

8:坂本花織(神戸FSC)

坂本花織の演技がスタート。全日本ジュニア5位。
曲は「マラゲーニャ」。トリプルフリップ-トリプルトウループは高さのあるジャンプできれいに着氷。後半、トリプルルッツは抜けて2回転に。続くダブルアクセルはきれいに決めた。ジャンプに痛いミスが出て、悔しそうな様子を見せた。
得点は53.90点で暫定4位。

7:大矢里佳(中京大中京高校)

大矢里佳の演技がスタート。西日本選手権8位。
曲はJOHN WILLAMUS。冒頭のトリプルループは着氷でこらえきれず転倒。後半のトリプルフリップは着氷したがコンビネーションにはならず。ダブルアクセルはしっかりと着氷した。
得点は42.78点で暫定6位。

6:青木祐奈(神奈川FSC)

青木祐奈の演技がスタート。昨季全日本ノービスで優勝し、今季ジュニアデビュー。全日本ジュニアでは7位。
曲は「タイスの瞑想曲」。冒頭、トリプルルッツ-トリプルループはバランスを崩しかけるがセカンドジャンプにつなげた。後半、トリプルフリップを着氷し、ダブルアクセルもきれいに着氷。ループはやや回転不足気味に見えたが、演技をまとめてガッツポーズを見せた。
得点は58.96点で暫定2位。

■コメント

「(ガッツポーズが出ていたが)練習では3回転ルッツ+3回転ループが決まっていなかったので、回転は足りていなかったんですけど、跳べたということでちょっと満足感があって、ガッツポーズを出しました。(ホッとした気持ちなのかうれしい気持ちなのか?)一応ホッとした気持ちなんですけど、まだ明日があるので、それに向けてしっかりやっていきたいです。(たくさんの観客の中で滑る環境だが)お客さんがたくさんいる会場はすごく好きなので楽しかったです。(フリーに向けては)明日もルッツ+ループを入れていますし、それ以外にもダブルアクセル+3回転トウループがあったり、他のジャンプもあるので、ジャンプをきちんと跳んでいくということ。それに加えてプログラムの曲は(浅田)真央ちゃんがソチ五輪で滑った曲なので、同じ大会に出るということで恥ずかしい演技をしないように、表現の面でも頑張っていきたいと思います。

(全日本ジュニアではショートで失敗してしまったが、今日臨むにあたりどんな気持ちだったのか)公式練習や前日練習ではルッツ+ループが入らなくて少し不安だったんですけど、6分間練習ではきちんと決まって、全日本ジュニアでは悔しかったので、絶対に跳んでやると思っていました。(今回きちんと下りることができて気持ちよかった?)すごいうれしくてホッとした気持ちと、あとの2つのジャンプをきちんとやろうと気持ちでした。(都築章一郎先生からは何か言われた?)滑る前に「行ってらっしゃい」と言われて安心したのと、終わってからは「お疲れさま」と言われてうれしかったです。先生も喜んでくれました。

(ルッツ+ループは根性で跳んだ感じだったが)ルッツは下りたときにちょっと前かがみになってしまって、ループも絶対に跳ぼうと思ったので無理やり跳びました(笑)。(緊張と楽しみはどっちが大きかった?)最初はすごく楽しみだったんですけど、練習でジャンプがあまり決まらなくて不安な気持ちもありました。でも最初のルッツ+ループを跳んだあとは楽しくなって、表現にもこだわっていたので、それが存分に出せたと思います。(先生からはどんなアドバイスがあった?)朝の練習ではルッツ+ループが決まらなかったので、まっすぐ足に体重を乗っけるようにと言われました。

(いろいろな世代の選手と戦えるのはどう?)同世代の選手だけではなく、真央ちゃんだったり、羽生(結弦)選手もいるので、これから見て学びたいと思います。(曲に対しては慣れてきた?)ショートはきれいな曲なので、大人っぽい表現をするのと、それに加えてジャンプを跳ぶということに苦労していたんですけど、今回は一応できたかなと思います。(ジュニアの選手もいっぱい出ているが意識は)あまり意識はしていなくて、控え室ではたくさん話たり逆に安心している感じです。(ホームリンクの環境が変わったが)リンクが新しくできてすごくきれいなので、ここ1年半くらいは都内に行ったりして忙しかったりしたんですけど、それがちょっと楽になるので、もっと練習に気合いを入れて新しく頑張っていきたいです。」



5:磯邉ひな乃(立命館宇治高校)

磯邉ひな乃の演技がスタート。西日本選手権3位。
曲は「ONCE」。冒頭のジャンプはトリプルトウループの3回転-3回転にして着氷。続くダブルアクセルもきれいに決める。終盤のトリプルフリップも着氷。柔軟性を生かしたビールマンスピンでは拍手が起こる。フィニッシュでは片手で小さくガッツポーズ。
得点は55.69点で暫定2位。

4:谷口美菜(中京大中京高校)

谷口美菜の演技がスタート。西日本選手権4位。
曲は「死の舞踏」。冒頭のコンビネーションはサルコウからにしたが2回転-2回転に。続くトリプルループは着氷。足を持つスパイラル、ターンからのダブルアクセルも着氷した。ステップの最後で転倒てしまったが、すぐに立て直してレイバックスピンを実施した。
得点は37.08点で暫定4位。

3:鈴木春奈(日体荏原高スケート部)

鈴木春奈の演技がスタート。東日本選手権4位。
曲は「Hallelujah」。ダブルアクセルをきれいに着氷し、続くトウループのコンビネーションはセカンドを2回転にしてしっかりと決める。単独のトリプルループはややこらえながらも着氷。白い衣装でしっとりと演じ、終盤に見せたイーグルでは拍手も。フィニッシュ後は両手でガッツポーズ。
得点は51.49点で暫定2位。

2:大庭雅(中京大学)

大庭雅の演技がスタート。西日本選手権9位。
曲は「Resphoina」。冒頭、トリプルサルコウ-トリプルトウループを着氷。単独ジャンプはループにしてきれいに下りる。後半のダブルアクセルも流れのある着氷。壮大な曲調をしっかりと表現した。
得点は49.52点で暫定2位。

1:白岩優奈(京都醍醐FSC)

白岩優奈の演技がスタート。全日本ジュニア2位。今季からジュニアに上がり、ジュニアGPは2戦とも優勝。ファイナルでは5位に入った。
曲は「Over the rainbow」、元アイスダンス日本代表のキャシー・リードさんの振付。ターンからのトリプルフリップを着氷し、続くトリプルルッツ-トリプルトウループもしっかりと着氷。終盤のダブルアクセルもきれいに決めた。大舞台の1番滑走ながら落ち着いて伸び伸びと演技し、大きな歓声を浴びた。
得点は61.92点。

■コメント

初出場の全日本選手権という大きな舞台で良い演技ができてよかったです。
(初出場だが)ちょっとピリッとした空気があって、緊張感もあって、少し違った雰囲気でした。
(ご自身の緊張は)ショートの目標はこの曲を楽しむということで、緊張している場合じゃないと思って、楽しもうと思ったらほぐれました(笑)。
(フリーに向けては)滑走順も決まっていないですが、自分の演技に滑走順は関係ないと思うので、自分の演技をしっかりしたいと思います。ここまで来たからには最後まで楽しみたいです。
(1番滑走については)1番を引くとは思っていなくて、最初はどうしようかと思ったんですけど、滑走順は関係ないので自分の演技をしっかりやろうと思いました。
(楽しめたというのは何が要因?)まず北海道に来たときから、初めてここに来たのでその地域を楽しむことから始めたのが演技にもつながったと思います。
(ジュニアGPファイナルとの違いは)ファイナルでは自分の演技がしっかりできなくて不安があったんですけど、今回は自信を持って滑ることができました。
(何か理由があったのか)直前の公式練習も良かったし、6分間練習も落ち着いてできたからだと思います。
(今日の演技で一番良かった点は)ファイナルよりもジャンプの質が上がったのが良かったと思います。
(札幌の街は楽しめているのか)京都にはあまり雪がなくて、札幌には雪がたくさんあったので、雪だるまを作ったりしていました。




出口見えないトンネルに…SP5位の真央「気持ちが下降気味」

スポニチアネックス 12月26日(土)21時9分配信

◇フィギュアスケート全日本選手権第2日・女子SP(2015年12月26日 北海道札幌市・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 浅田真央(25=中京大)は精彩を欠き、SPは62・03点で5位発進となった。

 トリプルアクセルで回転が足りずに着氷が乱れると、今大会から3回転―2回転に難度を下げた連続ジャンプは助走速度が落ちて失敗した。

 「気持ちが下降気味。いいイメージが持てていない」と、出てくる言葉も後ろ向き。出口の見えないトンネルに迷い込んだ。

 2年ぶりの全日本。休養明けの序盤戦は「わくわくした気持ちが大きかった」が、11月のNHK杯、今月のGPファイナルと調子を崩し、滑る喜びが「毎試合同じ気持ちで臨むように心がけている」としながらも、徐々に「薄れていった」という。「解決方法を見つけていないから、こういう形になっている」と自分を見失った。

 それでも「追い詰められた時は、自分の力を発揮できることが多い」と諦めてない。ソチ冬季五輪ではSPの出遅れから巻き返した。自らの歩みを振り返れば、自信は取り戻せる。


キス&クライで頭を下げる浅田真央

↓リザルト

http://www.jsfresults.com/

↓別プログに、女子SP動画を紹介しております。

http://ameblo.jp/shuppansport/entry-12110673670.html
全日本選手権2015 女子SP 動画


↓浅田選手の、このコメントが気になります。

「初戦は久しぶりの試合でワクワクする気持ちの方が大きかったんですけど、試合を重ねていくにつれて、気持ちが少しずつ薄れていき、自分の思っている演技ができないということが続いているので、考えてしまうことが大きくなって、モチベーションというよりは自分の気持ちが下降気味に入っているかなと思います。」

初戦の中国杯ではノーミスの演技でした。

しかし、アンダーローテやルッツのエッジエラーなどがつき、得点も、低く抑えられていたと思います。(71.73点)

アンダーローテやルッツのエッジエラーがついたとしても、浅田選手の持っている世界最高得点の78・66点より、随分と低いものだったと感じました。

まして、その時よりも、難しい構成に挑戦したにもかかわらず、評価されなかったからです。

この低すぎる採点で、浅田選手のテンションが下がってしまったと言っても過言ではないと思われます。

中国杯のSP直後に、浅田選手がしきりに「世界最高得点って何点だったけ?」とコーチや関係者に訊いていました。

得点が低いと感じていたのでしょう。

その後、自らミスする事が多くなり、やはり得点を伸ばす事ができなく、胃腸炎にまでなってしまいました。

テレビの解説等では、一年の休養明けだから、まだ慣れていないのだろうと言われていましたが、初戦の滑り具合では、一年休んでいたプランクなど、全然感じさせない滑りをしていたのです。

だから、今、調子が悪いのは、一年休んだ後遺症ではないでしょう。

多分、浅田選手は、現役に戻ったけれど、フィギュア界、ジャッジから自分は歓迎されていないのではないだろうかと、無意識に感じてしまっている筈です。

それが失敗につながっている。モチベーションが上がらない原因だと思われます。

以前、別プログにも書きましたが、「失敗しろという無言のメッセージ」を受け取ってしまっている状態なのでしょう。

↓こちら参照下さい。

http://ameblo.jp/shuppansport/entry-10719545361.html
浅田選手に覆いかぶさるもの

ジャッジから評価されない=認められない。これがどれだけ選手のモチベーションとやる気を削ぐ事でしょうか……。










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