国富町「ふれあい短歌大会」に今年も参加した。
この大会は国富町の主催で毎年開催されるもので、宮崎市周辺はもとより、広く県内からの参加者で賑わう。
投稿者の作品の歌評と、著名な歌人の講演が行われ、最後に今回の入賞者の
表彰で幕を閉じる。
今回は、一般の部200首、小中髙生の部2000首の応募があったとか。
講演は、第1回若山牧水賞の受賞者である高野公彦氏により、「短歌この10年」と題しておこなわれた。
県内選者による作品歌評での一例
清らかな七年の愛 白無垢の花嫁姿の孫を言祝ぐ
① ② ③
①は観念的表現で深みがない、②は花嫁を表現するには当たり前で不要、
③は当然(慣用句)であり第三者に実感が湧かない、などと散々な評。
高野公彦講師の話に出来た歌
つないでないほうの小指でブラジルの首都ブラジリアはもう気持ち右
全く意味不明、最近もてはやされている新進歌人の歌であるとか。
生きながら死んでゆくのが生きること眠るまへ明日の二合の米とぐ
最近、癌で亡くなった歌人 河野裕子さんの歌であり、前半3句までは抽象的で
後半4句5句が具体的な、この人の歌の特徴であるとか。
私が選んだ1首
水鳥の眼をもつ人ら羽根折れてペットボトルの列に並べり
被災者の状況を詠んだものであろう、マスメディアからの歌としては、成功していると思う。
一応、選者賞と互選賞を頂いたを私の拙吟
わが命ささええし部品棄つるごとまた一本の奥歯抜けたり
お粗末。