二次元のカレに逃避中♪

二次元のカレに逃避中♪

主に、SNSアプリの乙女ゲームについてのレポ、および携帯恋愛ゲーム《ダーリンは芸能人》(LoveDuetを除く)をベースとした妄想2次小説を書いてます。※PC推奨です
※他サイトにて夢小説展開中




   ご来訪ありがとうございます。

   現在、このブログでは


     ラブラブ《ダーリンは芸能人》をベースとした創作2次小説(妄想シナリオ)

          なお、 《ダー芸LD》は、京介くんのキャラ設定がこれまでの彼と違いすぎる

          いうことを聞いた(黒い、らしい…笑)ので手を出してません。

          そのため、《ダー芸LD》しか知らない方は恐らく当創作に出てくるキャラたちと

          イメージが合わないかもしれないことをご了承の上、お読みください。

     ラブラブSNSアプリ版《ダーリンは芸能人》のイベントレポ

                            (ただし、気に入った分のみ)

           →ただし、両方ともヒロインの名前は伏字ではなく固定です

     音譜【アリスマティック社アプリ】攻略の好感度レポ

     音譜私個人の呟き


    をこちらで載せてあります。






すみません、現在アメンバー申請の受付を停止させていただいてます。

アメ限記事はほとんどが二次創作ものであり、また、夢小説にて鍵なしで公開しておりますので、

興味のある方は、ご足労かけますが夢小説HPへお越しくださいm(u_u)m


ペタが廃止されたせいか、またまた業者からの『いいね』が増えたために停止させていただきます。

いろいろと変更してしまい、申し訳ありません。


Twitter:にいのみ☆ひだか

リア用とは別にとりました。プレイ中に思ったことや掲載中のお話のことなど、呟きます。

リア垢の方は相変わらず科学系リツイート大量生産中w


注意 当、二次創作小説(シナリオ)を初めて読まれる方は先にこちらをごらんください。




 あなたと始める物語は。番外編

〜 HappyBirthday 2024 中西京介~

《ダーリンは芸能人》二次創作




20XX年4月13日午後10時―――。

「ごちそうさまでしたー」
「はい、お粗末さまでした」

食事を終えた彼らが食器を乗せたトレーをカウンターキッチンの向こう側から持ってくる。
私はそのこちら側で受け取り、お皿に残ったソースなどを拭き取って洗剤入りの水を張った洗い桶の中に重ねていった。

「あーちゃん、明日、どこに行くか決まった?」
「えっ、あの、えーっと…」

含み笑いをする亮太くんの突然の問い掛けにしどろもどろになってしまった。
明日は彼らのメンバーの一人、中西京介くんの誕生日である。
その彼とは、先日、恋人の関係になったばかりだった。
私のほうが年上で尚且ついわゆる結婚適齢期を過ぎているために、次のお付き合いは結婚を前提としたものにしたいからと固辞したものの。
当然それは考慮の上でと真剣にアプローチされたのだ。

「あれ? あゆちゃん、明日はお休み取ってた?」
「あ、うん」
「偶然! 俺もオフだよ!! どっか行こーよ」
「翔ちゃん、明日は邪魔しちゃダメだってば」
「なんで?」
「だって明日は」
「―――オレの誕生日だし」

ムスッとした表情で会話に割り入ってきたのは京介くんだ。

「おかえりなさい」
「ただいま。
 明日だけじゃなくてこれから先ずっと邪魔すんな。
 つか、お前らメシ食い終わったんなら早く帰れ」
「えー、ここ共同スペースじゃんー」
「あゆちゃんの独り占め反対!」

シッシッと追い払うかのように手を振る彼に対して亮太くんと翔くんが抗議する。
ここ最近のいつもながらのその様子に苦笑いしながら、私は京介くんの夕食の準備を始めた。
ハーブソルトを揉み込んでおいた鶏ももの一枚肉を冷蔵庫から取り出し、オリーブオイルを熱してフライパンで香草と一緒に焼くと、ふわりとローズマリーとオレガノの香りが立ってくる。
皮に焼き色が付いたらひっくり返し、少しずらすようにフライパンの蓋をして半蒸し焼きにすれば完成だ。
油を落としたら食べやすいようにカットし、ポテサラなどの付け合わせを添えて、ご飯やスープなどと一緒にトレイに乗せた。

「いくらあーちゃんといい仲になったとは言えさー、共同スペースで公私混同は良くないと思うんだよねぇ、ボク」
「いい年してネコ被んな」
「あっ、ひど!」
「はいはい、そのあたりで。
 翔くん、亮太くん、マサラチャイ飲む?」
「うん、飲みた―――」
「今日はいいや。 馬に蹴られる前に部屋に戻るね。 おやすみー。
 翔ちゃんも行くよ!」
「えーーー!」

亮太くんは翔くんの首根っこを捕まえ、不満げな声をあげる彼を引っ張っていく。
玄関ドアが閉まる音が聞こえて、京介くんが溜め息をついた。

「やっと静かになった」
「もー、そんなこと言わないの」

ふふ…と笑いながら、淹れたてのチャイが入ったカップを持って彼の真向かいに座る。
キレイな所作で夕食を摂る京介くんをチラ見しつつ、私は買ってきたお出かけムック本を捲っていた。
恋人関係になって初めてのお出かけが彼の誕生日を祝うためのものとなり、まかせて!と言ったものの何だかミッション度が爆上がりしたような気がして行き先がなかなか決まらない。
オーソドックスなデートコースも考えたけれど、これまでにアチコチに行ったであろう彼が楽しんでくれるかどうかを考えると中々決まらなくて。
何度もページを行ったり来たりしていると京介くんは不意に言った。

「そんなに悩まなくても」
「悩むわよー。 せっかくなんだから思い出に残るところの方がいいじゃない」
「オレ、愛優香と一日中ベッドの中でも思い出として残るんだけどなー」
「!!」

なんてことを言うんだ、この人は!
そのヒトコトに不覚にも心を鷲掴みにされてしまって。
私は顔を赤くするしかなかった…。




それから小一時間が経って。
京介くんが食後のチャイを飲んでいる間に洗い物を片そうとシンクの前に立つと、彼は飲んでる途中のカップを持ってこちら側にやってきた。

「ゆっくりしていればいいのに」
「んー、早くイチャつきたいから手伝う」
「!」

本日、2度めの不覚。
甘い言葉を口にされることに慣れなくて、ついドギマギしてしまう。
さらに…。
―――“ちゅ”。

「!!!!!」

頭を固定されたかと思うと頬に不意打ちのキス。
思わず持っていたお皿を手放してしまい、あわや落ちるというところで京介くんがキャッチした。

「―――もうっ! 危ないでしょ?!」
「ねー、危ないねー」
「なに他人事みたいに言ってんの!」

少しキツめに言ったにもかかわらず、開き直ったのかそれを意に介さないとばかりに京介くんはこれでもかというほどキスの雨を降らしてくる。
それから時折り甘く囁かれる《愛してる》の言葉。
こんな風に愛情を表わされたことなんてなかったから戸惑うばかり。
でもこの時間が心地よくて、思わず身を委ねそうになるけれど…。

「きょ、京介くん、片付け…」
「―――ごめん、マジで止められないや」
「え…」
「ホント、ごめん」

そう言って私を抱き上げ、彼は寝室へと歩を進める。
ベッドに優しく降ろされてから始まった甘く淫靡な時間は、私が気を失うまで続くのだった―――。


〜 end 〜

昨日今日とインフルでも新型コロナでもなくフツーの風邪でダウンしてるにいのみ☆ひだかです、こんにちは照れ

年末にキリのいいところまでアップしまして、年明けから次の章を2話分ほど打ち込んだのですがおねがい

年越しライブの時に所属タレントたちにヒロインをサポートスタッフとして紹介してるシーンを書いてたのをスッカリと忘れていてびっくり

辻褄が合わなくなってきたのでボツにせざるを得なくなりましたえーん

ふーーーー、かなしーショボーン


by にいのみ☆ひだか

 新年明けましたニコニコ

 今年も引き続き、よろしくお願いしますおねがい

 皆様にとって、より良き年になりますようにラブ

 by にいのみ☆ひだか

注意 当、二次創作小説(シナリオ)を初めて読まれる方は先にこちらをごらんください。




 あなたと始める物語は。41

〜 Leak out ~

《ダーリンは芸能人》二次創作





そして翌日の昼過ぎ。

お昼ごはんを提供し終えて少しゆっくりしてから、キッチンで幾つかの常備菜を作りながら夕食の準備に取り掛かっていた。

何故か京介くんが手伝うと言い出してキッチンに付いて来たけれど、昨日も作詞のための時間を潰してるのに本当に大丈夫なのだろうか。


「ねぇ、手伝ってくれるのはいいけど間に合うの?」

「さぁ?」

「さぁ、って」

「……わざわざそのために時間を決めてただ座って考えたって何にも浮かばないし」


昨日も同じことを考えて、でも私が考えたところで物事が進むわけじゃなくて。

堂々めぐりに再び私は口を噤む。

そんな時だった。

外が少し騒がしくなったかと思うと同時に、誰かが慌ただしく玄関ドアから室内に入ってきた音が聞こえてくる。

ちょうどリビングには一磨くんが居たはずで、入ってきた誰かと何かただならぬ雰囲気で話しているようだ。

常備菜の味付けをしながら何事かと気をそちらに向けていると、声の主の一人はどうやらチーフさんらしく、もう一人は京介くんのサブマネさんっぽい。

突然騒がしくなったリビングに私たちは顔を見合わせると同時に、チーフさんが顔を出した。


「……2人とも、こっちへ」


その表情の強張りに何が起きたのかと思いながら京介くんと二人でリビングの方へ向かう。

そこにいたのは深刻な顔をした一磨さんとチーフさん、それから京介くんのサブマネさん。

そしてエントランスには亮太くんのサブマネさんが。

すぐに他の部屋にいた義人くんもやってきた。

あまりもの雰囲気に思わず後ずさってしまう。

昨日京介くんが抜け出したことでこんな風になるはずもなく、只事ではないと直感で悟った。


「え、なに、みんなして」


少しだけおどけたように言う京介くんに対して「これを見て」とチーフさんがスッとタブレットを差し出す。

そこに表示されていたのはとあるSNSのスクリーンショット。

その中の画像には昨日買い物をした市場の店員さんらしき人が笑顔で写っている。


「これがどうしたんですか…?」

「5時間ほど前にアップされたの。 今は削除したけど。
 ここに写っているの、あなたたちよね」


彼女が指差した場所を見て私は息を呑んだ。

その店員さんの向こう側には市場で買い物をしている私と京介くんの姿があったのだ。

しかもパッと見は仲のいいカップルのように見えて。


ピント調整が甘かったのか、私たちは離れたところに居たにもかかわらず、小さいけれど割りと鮮明に写っている。

ふと見るとその投稿に対するコメントが200近くついていた。


「これが京介じゃないかと言い出した人がいてね。 すぐに削除させたけれどどうやらその前にこの投稿をスクショした人がいて。 それが拡散されていってる」

「!!!!」


デジタルタトゥーだ。

背中を冷たい汗が流れた。

そしてふと、来るときの飛行機で隣だったカメラマンアシスタントさんも居ることに気付く。

何故この人が?

その疑問は次のチーフさんの言葉で解かれた。


「それをアップしたのは彼なの。 どうやらアルバム用の素材として撮ってたらしいわ。 
 この人の後ろにあなたたちが居ることに気付かなかったらしい」

「―――まったく…! 撮るときに気付かなかったのは仕方がないにしても、画像を確認もせずにSNSに上げるなんて迂闊すぎるだろうが!」


サブマネさんの怒鳴り声でアシスタントの人が謝罪の言葉を何度も呟いた。

そしてその怒りは私の方にも―――。


「そもそも、あなたが京介を連れ出さなければこんなことにはならなかったんですよ!」


喉の奥がヒュッとなる。

連れ出したワケではなかったけれど京介くんの同行を拒まなかったのは私だ。

あまつさえ、彼と一緒に行けることを心のどこかで喜んでいて―――。

それが家政婦としての領分を超えているものだと分かっていても、私が浮かれていたのは確か。

―――取り返しの付かないことをしてしまった…。

心の中で後悔していると、サブマネさんの言葉に京介くんが反論する。


「愛優香は悪くないだろ! ここを抜け出して付いていったのはオレだし!!」

「この女が連れ出したワケじゃなくてもお前を付いて来させたこと自体が間違いなんだよ!」


サブマネさんの言葉で京介くんの雰囲気が変わる。


「―――『この女』…? 愛優香を見下した言い方すんな!」

「見下してなにが悪い? どうせ家事するしか能のない人間だろうが」

「ッ!!! お前…っ!」

「!! 京介くん…っ!」


怒りで感情的になった京介くんがサブマネさんに掴み掛かろうとするが、寸でのところで一磨くんと義人くんが留めた。

それにしても、ここまで声を荒げる彼を見たのは初めてだ。


「京介、落ち着け!」

「やめろ、京介!」

「お前ら、離せ!! コイツとは一度」

「―――京介、止めなさい。
 竹野も、あんなことが遭ったからってそんな風に言うのは分かるけど、彼女は痛みを知ってる側だからそこまで警戒する必要はないと思うわ」


一磨くんたちを振り払おうとする京介くんにチーフさんはあくまでも冷静に諭す。

そんな中、チーフさんの『あんな目に遭った』という言葉が不意に引っ掛かった。

あんなこととは、京介くんのサブマネさんに?

それとも京介くん本人に??

そして、私が痛みを知ってる側とは???

だけど次のチーフさんの言葉でその思考はすぐに何処かへいってしまう。


「しかしですね…!」

「今はそれどころじゃないでしょう。
 ご丁寧にこの島の名前をハッシュタグにつけてたから、芸能レポーターたちが挙ってこっちに向かってるのよ?」

「―――っ!」

「これだけじゃこの島の何処にいるのかはすぐにはバレないけど突き止められるのは時間の問題。
 愛優香さんはすぐにでもここから離れて。 羽田直行の最終便に席を取ってあるから荷物を持って東京に戻ってください」

「はい…!」

「羽田には圭子が迎えに来るはずだから連絡を取り合って合流してください。 それと、いま住んでる部屋には戻らないで。 東京に残る他のレポーターたちがマンションの近くをウロついてると思うから」

「分かりました」

「じゃあ叶瀬、愛優香さんを空港までお願い」

「了解しましたー。
 愛優香さん、行きましょーか」


ヴィラのエントランスにいた亮太くんのサブマネさんが軽い調子で私を呼んだ。

いつも私に悪い感情を向ける京介くんのサブマネさんとは違って、この人は割りと友好的であるから少しだけホッとする。

彼の運転でホテル本館に戻り、急いで広げていた荷物をキャリーバッグに入れる。

チェックアウトの手続きは不要ということで、ホテルの駐車場に停めてあったレンタカーで空港へと向かった。


「しっかし、ファンってすごいですねー。 あれだけで京介って分かるとは。 ボク、全っ然分かりませんでしたよ」


空港までの道中、落ち込んでる私を励まそうとしてるのか亮太くんのサブマネさんが明るくそう言い、いやーホント恐いわー、と繰り返している。

世の中には被写体の瞳に写る風景からその撮られた場所を突き止める人が居ると言われていて。

そこまで極端じゃないにしても、熱狂的なファンならふと目にした写真に写ってる人物が自分の最推しであることを判別するのは簡単なことなのかもしれない。


「……」

「愛優香さん」

「あ、はい…」

「これからどうするのかは上の判断に任せることになるんですけど、そう落ち込まないで下さい」

「でも…」

「起きてしまったことは仕方ないです。 落ち込んでる時間が勿体ない。
 ただ、ボクらにとって彼らはとても大切な存在です。 何をおいても守るべき存在です。 それを覚えていてほしい。 どうか上がどんな判断をしても必ずそれに従ってください」

「…はい、分かりました」


事務所がどんな判断をしてどんな対策をするのか分からないけれど。

彼の言葉から、何となくだけどもう今までのような彼らとの生活は出来ないのだろうと推測した。


「じゃあ、また」

「ありがとうございました」


搭乗手続きを終えて、空港まで送ってくれた亮太くんのサブマネさんに頭を下げてお礼を言い、出発ゲートをくぐる。

そして搭乗時間まで搭乗口近くにあるソファに座って窓の外を見た。

夕日が雲を金茶の色に染めて滑走路の向こうに沈もうとしていた―――。


〜 to be continued 〜