もともと創造力と才智に溢れ、欠けるところのない存在


コーチングバイブルに記載された「4つの礎」の一つとして挙げられていたのがこれである。

正直言ってこの信念にはリスクを感じる。人には欠損があるのは当然のことだからだ。

だが一方で人は可能である事を不可能だと信じてしまう事が多々あるのも事実だ。多くの場合、私達は創造力や才智を持ち合わせた状態で生まれてくる。だが人生の中で荒波に呑まれ、それが皆無だと信じてしまう。

僕はカウンセリングにおいて頻繁に認知へ影響を与える事が可能であるのを確かめさせる。「私は電車に乗れない」と言う人がいるのであれば、少しずつ可能な事から実現し不可能を可能へと変容させる事ができるのだと理解してもらう。

きっとコーチングにおいてもそうなのだろう。人は万能では無い。だが、同時に無能でも無い。可能な事は無数にあるのにその多くを「できない」と言う信念によって縛り付けてしまっている。

そのような信念の存在を認知し、それが変容可能であるという認知を新たに生む。

ということなのだろうか。




追記:この冒頭の言葉は「できない」という信念をコーチの側が持たず、クライアントの多様な選択へオープンになるためのおまじないの言葉なのかな。