浪人時代の僕はどんなだったのか思い出した。

 あの頃の僕は【1年で偏差値70】を目標に掲げて浪人を始めた。最初の半年は地獄のように勉強したが日本史で躓いて偏差値は39程度だった。
だが政治経済に科目を変えてから猛烈に成績が上がり1ヶ月後には偏差値60にまでなっていた。
睡眠障害に悩まされたが勉強のリズムや方法がかなりわかってきていたので、将来の事を考える余裕も出てきた。
僕は将来どんな人間になりたいか。そんな思慮を毎日積み重ねていった。将来の自分像には陸上競技に取り組む自分も含まれていた。選手として、指導者として様々な人に良い影響を与える。
そんな目標を実現するために浪人生と実業団選手を両立するようになる。
朝10時に起床し予備校の自習室へこもる。16時になったら競技場やジムへ行き練習。19時ごろに自習室へ行き勉強。23時に自習室が閉まり、中野セントラルパークのマックやガストに移動して深夜2時まで勉強。そんな生活をしていた。
高校生までの僕は自分についてこう思っていた。「僕は一つのことしかできない。」

だが、その認識は覆され僕の人生で初めて二つのことを本気でやりはじめたのがこの時期だった。これにより得られた自信は大きかった。
「僕はまだまだ色んなことができる」
そんな自信に満ち溢れた。
そのエネルギーは新しい事を構想し、実行する突破力となった。
「そんな事できないよ」「いますぐやめなさい」と言う家族や大人達に反論し続けられたのもこのエネルギーによるものだろう。






さて、今の僕にはこういうエネルギーや自信、本気で取り組んでいるものはあるだろうか?
恐らく一つもない。コーチング、金稼ぎ、勉強、陸上、全て10%以下の本気度でやっている。自信もないわけではないが、これもまた10%くらいだ。必要性すら感じていない。
エネルギーはあるが身体的なエネルギーが少な過ぎで精神的エネルギーを発散できないでいる。だがこれについても悪足掻きする必要性は感じない。




けど、僕にとって今は理想的なのか?どんな状態だったら理想的なんだろうか?
さっきも述べたように自信やエネルギーについては必要性を感じていない。

ただ、一方で
「自分は本気でやってる。」
「なんなら2つ同時でもできる」
という自信や認識は獲得しておきたいと思う。




では、これを実現する為にはどんな行動を取っていこうか。
まずは目標設定だ。現実的に可能なラインよりも上に設定する。
コーチングでは11月15までに100時間を達成する。それだけでは形骸的な進歩しか見込めないのでコーチングバイブルも11月までに読破する。
陸上では残り2週間で11.1を達成する。陸上コーチでは今シーズン、あと2人自己ベストを更新させよう。
金稼ぎでは11月までに実践へ移ろう。

これらの目標の進捗を確認する事で自分が今どこにいて何が足りないかを逐一考察しよう。
明日、僕がこれを達成する為にできる事は
コーチングの練習相手を3人探す。
本を読む
練習する
返事を返す
金稼ぎの練習をする。

こうやって見ると、実にシンプルだ。
案外簡単そうだ。