シンデレラマンと日本株式 | 株・ストラテジストの「ここ、知っとこ!」

シンデレラマンと日本株式

日公開の映画、「シンデレラマン」を、近くのシネコン(熟年夫婦割引)でみた。一度、引退を言い渡されたボクサーが、生活苦の中、与えられた一度のチャンスにすべてかけ、チャンピオンになってゆくストーリーだ。主人公(ラッセル・クロウ)が、画面で顔面に受けるパンチは、我々中年にとって、一発、一発が心に痛い。思わず「頑張れ!」と叫ぶ。ある記者が、「どうしてボクサーを続けるのですか?」と聞く。彼はすかさず「ミルク!」(家族のためだ!)と答える。


映画の時代は、大恐慌の1930年代での実話。自分も、この時代とバブル崩壊後の日本と株式市場をよく比較するが、その下落と立ち直りのパターン(デフレ脱出の救世主はかっては高橋是清、今は福井日銀総裁?)は似ている面がある。これまでの日本は不良債権処理でまさに地獄の淵(倒産、リストラ)を覗いた主人公そのもの。今バブル期のチャンピオン米国、シンデレラボーイの中国に対し、逆境に強く打たれ強くなった日本は、「シンデレラマン」としてきっと復活できるだろう。頑張れ、ニッポン!、頑張ろう中年!


☆今日の知っとこ(VOL3):8月の外国人の日本株の買い越し額は1兆9625億円と、過去最高を記録。逆に、8月の個人投資家(現物、信用)は1兆2030億円と過去最高の売り越し。これって、日本の復活を信じて買っているのは、外国人だけ?