ムスコは大変な


ビビリ


である。




とくにおばけとか鬼とか


こわいものにはてんで弱い。



ドラえもんをみていても、のび太がちょっと怖い目に


会うシーンがでてくるだけで、部屋から走って逃走する。




夜寝ないで布団の上で遊んでいるときに


「寝ないとおばけがくるよ!あ、あそこにおばけが・・・」



と言えば即座にベソをかいて


「ごめんなさいもうねるむすこもうねるからもう・・・もう


おばけごめんなさいもうねるからもうおばけこない」





必死すぎ。( ̄_ ̄ i)






それでも、ものの3分でまた遊びだす鶏頭なムスコ。






毎年、節分のときに夫が扮する鬼に、それはそれはもう


過剰に反応して、



「ぎゃああああああああああ!!(>□<)」



豆なげるどこじゃないぐらいパニくるムスコ。




その後、ムスコはお面はなんでも怖がるようになり


ムスコが喜ぶだろうとおじいちゃんが買ってくれた



どうにもこうにもな毎日


セブンのおめんでさえも、つい最近までこわがって


封印していたほど。


ちび太が喜んで自らかぶるようになってから


ムスコも大丈夫になったのです。



てか、それでいいのかおにいちゃん。

ヽ(;´Д`)ノ




ここまでが前ふりなんだけど。









今日、子供らを寝かしつける前に


かあちゃんがトイレに入っていると、


2階から



「ぉぉぉぉおおおおおおおおお・・・・・・」



という、低い声が。






まただ。





夫は帰ってきてからときどき面白がって


2階で鬼のお面をつけて、ニット帽をかぶり、


いかにも、な声をだしてムスコをビビらせるのがすきなのだ。



ヽ(`Д´)ノ やめれ




しかし、ちび太はまったく平気なのだ。


ちゃんとおとうさんだとわかってて、うっへへへ、と


笑いながら父の顔からお面をはぎとったり帽子をとって


大喜びするのだ。




ところが兄のムスコは、最近ようやく泣かなくなったものの


こわくて近寄ることができない。




案の定、鬼の声がしたとおもったら、どたどたという


慌てた足音とともにとつぜんかあちゃんのいるトイレのドアが


がばあ!


とあけられ、ムスコがこわばった顔でトイレに突入。


なんだかわかんないけど、お兄ちゃんがはいったので


ちび太もつづいてトイレに突入。


そして、ムスコはトイレの鍵をしっかりしめた。



「なになになになに。どうしたのムスコ。」



「いまねー、ちょっとねー、えっとねーおにかいにねー



・・・・・・・おにが・・・・・」




おもしろいので、かあちゃんもすっとぼけてみる。



「え、なに?おとうさん2階にいるでしょ。どうしたの?


おとうさんのところにいっておいでよ」



「でもねーいまねーちょっとねーむすここわかったし。」


「なんでこわいの。おとうさん2階にいるよ?」


「でもねー・・・ちょっとねー・・・」



語尾も消え入りそうなぐらい小さな声になってきた。


しかしいつまでも3人でトイレにこもってても仕方ないので


鍵をあけてでようとすると


「!!!


だめ!あけちゃだめだよおかあさん!!」


「なんでよー。おかあさんトイレでたいもん。」


「だめだめ!」



開けてくれない。(;´Д`)ノ




「だって、おとうさんところにおかあさんいかなくちゃ。」



しぶしぶ鍵は開けてくれたものの、かあちゃんのうしろに


ぴったりひっついて不安げに上を見上げる。


ちび太はなんのこっちゃ、というふうにきょとんとしている。



「おかあさん、おにかいにね、おにがね・・・・」



「え、おとうさん、鬼につかまってるの!?」


「!!しー!!おかあさん、おににみつかるよ!


しーっだよ!!もう!」






しかられた。


(°д°;) ごめんなさい




そのあとかあちゃんは、お父さんを助けにいくといって


2階にのぼり、ちび太はおかあさんとおとうさんが


2階にいるので自分も、とあとにつづき、


ムスコは・・・・・1階に一人になるのがこわくて


っものすっごくおそるおそる2階にのぼってきて、


そこでお面をとったお父さんをみつけて、心から安堵していた。



よかったね。






そしてそのあと、おとうさんも一緒に寝る!というムスコのために


みんなで寝室にはいった。


きっと先ほどの鬼事件?で、おとうさんがまたいなくなるのが


怖いんだろう。




しかしまたもやムスコとちび太がプロレスし始めて、かあちゃんと


夫はまさに踏んだり蹴ったり。痛いの何のって。


とうとう怒った夫が部屋の電気をまっくらにして、


自分が寝ていた位置から、端っこにねていた


かあちゃんのところにそっと移動してきた。




急にまっくらになって、お父さんを手探りでさがしても


いつもの位置にいなくて、とたんに不安になるムスコ。



「あれ?おとうさんは?


おとうさんはどこ?」



といいながら、かあちゃんおよびおとうさんのほうへ忍び寄る。


そして、とうとうお父さんを手で探り当てたムスコは


「あ、おとうさん?これおとうさん?」




そこで、かあちゃんはまたいたずら心が芽生え


「え、おかあさんだよ。


ちょっとー。くすぐったいからやめてー。(`∀´)」



「え、おかあさん?これおかあさんなの?」


「そうだよ。おかあさんの腕だよ」




「・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



だって・・・・・・・・・・・・






がりがりだよ?」










( ̄□ ̄;)!!





















確かに、夫は入院の間にげっそりとやせて、


身長はかあちゃんより10センチ弱高いのに


退院してから数キロ体重がもどったとはいえ


まだまだ



かあちゃんよりも体重軽い。


(TωT)






でもでも、ムスコがそんなこと言うなんて!


かあちゃんショックよ! (iДi)




夫は、それまで気配をけして息をひそめていたのに


ムスコの一言で大爆笑。



「お前おもしろいなあ!!」

о(ж>▽<)y








お・も・し・ろ・く・ない!!


(;°皿°)