フィギュアスケートは、人気のあまり取材の許可がなかなか下りないので
今のところ、テレビでの観戦になっています。
昨日の浅田真央は、本当にすごかった。
彼女のフリープログラムの選曲、「鐘」は
彼女のイメージに合わないのではないかと思っていた人も多いかもしれない。
実は、私も、天真爛漫な彼女から、重く荘厳すぎる「鐘」のイメージが重ならなかった。
途中、曲を変更するのではないかという一部報道もあり、
正直、もしかしたら、その方がいいのではないかとも思った。
しかし、私の予想は、いい意味で裏切られた。
浅田は、あの曲を自分のものにし、見事に演じきった。
かつてない迫力と、力強さ――五輪という大舞台を目前にしながら、
浅田は自分の可能性に挑戦し続けていたのだ。
日本中が待ち続けてきた瞬間――浅田の笑顔が咲き誇った。
あの笑顔が見たくて、みんな会場に足を運んだり、テレビの前にかじりついたりするのだ。
一方で、2大会連続で涙をのむことになった、中野。
実力・人気ともにフィギュア界を支えてきただけに、残念でならないが、
その分、代表に内定した3人が、活躍してくれるに違いない。
そして、バンクーバーでは、さらに成長した浅田に出会えるはずだ。