浅田真央の挑戦 | 『スポーツ☆パラダイス』

『スポーツ☆パラダイス』

スポーツライター 藤崎光&石野裕のリレー日記

フィギュアスケートは、人気のあまり取材の許可がなかなか下りないので

今のところ、テレビでの観戦になっています。



昨日の浅田真央は、本当にすごかった。



彼女のフリープログラムの選曲、「鐘」は

彼女のイメージに合わないのではないかと思っていた人も多いかもしれない。


実は、私も、天真爛漫な彼女から、重く荘厳すぎる「鐘」のイメージが重ならなかった。


途中、曲を変更するのではないかという一部報道もあり、

正直、もしかしたら、その方がいいのではないかとも思った。



しかし、私の予想は、いい意味で裏切られた。



浅田は、あの曲を自分のものにし、見事に演じきった。


かつてない迫力と、力強さ――五輪という大舞台を目前にしながら、

浅田は自分の可能性に挑戦し続けていたのだ。



日本中が待ち続けてきた瞬間――浅田の笑顔が咲き誇った。


あの笑顔が見たくて、みんな会場に足を運んだり、テレビの前にかじりついたりするのだ。



一方で、2大会連続で涙をのむことになった、中野。


実力・人気ともにフィギュア界を支えてきただけに、残念でならないが、

その分、代表に内定した3人が、活躍してくれるに違いない。


そして、バンクーバーでは、さらに成長した浅田に出会えるはずだ。