Ling Muのアジア旅コレクションを展示する「Ling Museum」。旅で訪れた順番にアジア・中東から一か国ずつ、その国のポップスのCDとカセットテープの数々を展示します。
★第六回「中国」
訪問時期:1992年4月~1996年3月、2000年2月~2001年9月
訪問地:北京、承徳、天津、昆明、石林、シーサンパンナ、広州、済南、泰安、曲阜、シリンホト、上海、呉江、福州、泉州、永定、アモイ、青島、蘇州、三亜、五指山、丹東
左上:崔健「红旗下的蛋」…ロック界のレジェンド、崔健(ツイ・ジエン)
左中:ダダワ(朱哲琴)「Sister-Drum」…チベット風の歌唱が心地よいオリエンタルなヒーリング音楽
左下:田震「野花」
右上:ブレスィング(呼吸)「The Breathing」…女性ボーカル蔚華のロックバンド。かっこよかったな。
右中:フラワーズ(花児)「春天花會開」…ポップな感じのパンクバンド、ロックはあまり中国語カラオケに無いけど彼等の曲はたまにあったので熱唱した。
右下:テンゲル(騰格爾)「黃金十年」…モンゴル族のスター歌手。
左上:郭峰「Yellow」
左中:薩頂頂「万物生」
左下:スチングルラ (斯琴格日楽)「尋找」…モンゴル族バンドのボーカル女性のソロアルバム
右上:李広宏「我已成千之風」…「千の風になって」を中国語カバーしたシングル。ジャケ裏にサインあり。
右中:ケティック「Rock from Taklamakan Desert」…ウイグル族のフォークロックバンド
右下:現代人「红色摇滚」…著名ロック歌手達で組んだユニットが文革時代の革命歌をロックにアレンジ!
左上:オムニバス「真愛永恒」
【収録アーティスト】ブレスィング(呼吸)、黒豹(ヘイバオ)、タン・ダイナスティ(唐朝)、臧天朔、鄭鈞、ゼロ・ポイント(零点)
左中:崔健「新長征路上的摇滚」…崔健ファーストアルバム。中国ロックの先駆け作品。
左下:崔健「一無所有」…中国で生活を始めて二日後ぐらいに買った。
右上:黒豹(ヘイバオ)「黒豹」…中国ロック史黎明期のバンド。
右中:竇唯「黒夢」…黒豹(ヘイバオ)初代ボーカルのソロデビュー作。
右下:コンパス(指南針)「選択堅強」
左上:艾敬「我的1997」…当時何度か来日公演もしていた女性シンガーソングライター。
左中:蔚華「現代化」…ブレスィング(呼吸)ボーカルのソロデビュー作。
左下:朱哲琴「黄孩子」…ダダワと芸名を変える前の作品。やはりヒーリング系。
中上:テンゲル(騰格爾)「父親和我」…恐らく70~80年代頃の貴重なカセット。まだ聴けます。
中中:テンゲル(騰格爾)「藍色的故郷」…テンゲルがモンゴル語で歌う内蒙古限定版アルバム。
中下:テンゲル(騰格爾)「夢隨風飄」
右上:オーバーロード(超載)「魔幻藍天」
右中:マウンテン・イーグルス(山鷹)「走出大涼山」…雲南省の少数民族イ族のグループ
右下:ゼロ・ポイント(零点)「別誤会」…爆風スランプのような見た目。でもしっかりした聞き心地良いロック。
左上:アスカー(艾斯卡)「変法」…ウイグル族アーティストのミニアルバム
左中:ダドン(達珍)「Dadon 2」…亡命・引退した後もチベット現地では根強い人気の女性歌手
左下:オムニバス「告別的揺滚」…中国ロックバンドによるテレサ・テン追悼アルバム。数々の名曲がロックで再現!
【収録アーティスト】アゲイン(輪回)、黒豹(ヘイバオ)、1989、タン・ダイナスティ(唐朝)、鄭鈞
中上:オムニバス「南方都市揺滾」…中国南部のロックバンドの作品集
【収録アーティスト】ブラックタイド (黒潮)、フロート、ワン・ウェイ(単行道)、九頭鳥
中中:オムニバス「北京Reggae 2」…中国の有名な民謡、唱歌等をレゲエにアレンジ。
【収録アーティスト】付野、何文君、李春波、暁民、張克芃、張芸
中下:オムニバス「流行・揺滾」
【収録アーティスト】アゲイン(輪回)、ブレスィング(呼吸)、馮敏、劉海波、江珊、廖百威、洛兵、ローズ(羅埼)、田震、厳暁頻
右:オムニバス「北京人在紐約」…当時流行ったテレビドラマ「ニューヨークの北京人」のサントラ。那英(ナー・イン)はこの主題歌で大スターとなった。
【収録アーティスト】杭宏、劉歓、那英
(Ling Muコメント)
・90年代当時はカセット主流でCDは日本で買うよりも高かった。
・カセット店に行くとポップスのアルバムはほとんど香港、台湾の歌手(港台歌星)の作品で占められており、いわゆる大陸系のアーティストの作品は少な目。
・そんな中、北京ではバンドブームが起こっており、ロックアーティストだけは大陸それも北京出身者の作品が多くてハマってしまった。
・ウイグル、チベット、モンゴルといった少数民族アーティストの作品が多いのはやはり好みだな。
・モンゴル族アーティストのテンゲルは北京在学中、モンゴル族の友人の紹介で一度会い、夕食をご馳走になった。人生で初めて直接触れ合えたスターということもあってアルバムが多い。
・在学中、大小様々なロックバンドが登場していた北京。ロックを語り、歌う中国の学生達は生き生きとしていた。ある意味今よりも少しは自由な空気があったように思う。
次回は香港を訪ねます。