Ling Muのアジア旅コレクションを展示する「Ling Museum」。旅で訪れた順番にアジア・中東から一か国ずつ、その国のポップスのCDとカセットテープの数々を展示します。

 

★第二十七回「カタール」

 訪問時期:2006年5月

 訪問地:ドーハ

 



 左上:アリ・アブドル・サッタル「Yatyamh」…この国ナンバーワンのチャカポコ系シンガー。民族衣装姿のアルバムは独特の泥臭さを感じたので洋服姿のアルバムを買ったが、やっぱり泥臭かった。

右上:サード・アル・ファハド「Ya Qalbi Ebtesim」…珍しく湾岸色の薄いアラブポップス。カタール人とは思わなかった。

下:オムニバス「Qatar Damzam Ayatya」…主にハリージ中心だが、カタール人人気アーティストの曲を集めた作品。

【収録アーティスト】アリ・アブドル・サッタル、アハメド・アブデル・ラヒーム、ザイフ・アッバシ、イサー・アル・クベイシ

 

(Ling Muコメント)

・この国のメイン歌謡曲は典型的な湾岸歌謡「ハリージ」。別名チャカポコ系と呼ばれる打楽器をチャカポコ、チャカポコとかき鳴らし、シンセサイザーとバイオリン、ウードで同じような節回しを延々繰り返す音楽。確かに旅先の街角で流れている分には現地の雰囲気があってよいのだが、言葉がわからない者にはじっくり聴く音楽ではない(あくまで好みだが)。

 

・愛知万博で知り合ったカタール人にドーハ市内を案内してもらったのだが、途中カセット屋にも寄ってもらった。カタールの歌手のカセットが欲しいと言っても店員はインド人でわかっていない様子。そこへ案内してくれたカタールの知人、即座にカタールのアーティストの名前を何人か挙げてくれたので、何とか上記の三本をゲットできた。しかもお代まで払って頂き、カタール人のホスピタリティに感謝感激。

 

・実は2012年に六本木ヒルズで大規模なカタールのイベントがあった。そこの広場ではカタールの民族舞踊と共に楽団の生演奏が行われていたのだが、演奏の中にはポップス調の曲もあって、あれを歌ってる歌手はひょっとしてカタールの人気歌手なのだろうか?! だとすればカタール人アーティスト初めての日本ライブ?! なんて思いながら見ていた。実際の所どうだったのだろう…。

 

次回はUAEを訪ねます。