つLing Muのアジア旅コレクションを展示する「Ling Museum」。旅で訪れた順番にアジア・中東から一か国ずつ、その国のポップスのCDとカセットテープの数々を展示します。

 

★第三十二回「バングラデシュ 」

 訪問時期:2008年9月

 訪問地:ダッカ、チッタゴン、バンドルボン

 

 

左上:ジェームズ&ノゴル・バウル「Kaal Jamuna」…バングラデシュNo.1のバンド。

左中:シャウォン「Maye Tume Kedona」

左下:ハリド「Saat Asman」

右上:ハビブ「Aboseshe」

右中:バーラム「Balam II」…この中では一番聴きやすいポップス。一曲英語の曲があるのだが、それが一番いい。

右下:ベイビー・ナズニン「Oh! Kalia」

 

左上:プリンス・マフムード「Ghumaow」

左中:オムニバス「Pencil e Aka Chobi」…映画音楽というわけではなさそうだがオムニバスアルバム。落ち着いた聞きやすい曲が多い。

【収録アーティスト】アッキー&ラジュー、ファズル・ラビ、M.M.R.ラジブ、ミトラ、ニロブ、オニック、ローラ、ルベル、シプー、ピップ

左下:オムニバス「3rd Person Singular Number」

【収録アーティスト】ファード、ハビブ、ラ・リモン、ナンシー、プリンス・マフムード、シュミ、ミトラ

右上:プロメテウス「Unbound」

右下:サルマ「Baulamir Osukh」…美人さんなので思わず購入。曲的にはコッテコテのインド的な伝統色の濃い歌謡曲。

 

(Ling Muコメント)

・バングラデシュのバザールでCDはいくつか見つかった。多くがちゃんと箱状に作ってある紙製のジャケットというのが特徴だった。カセットもあって2、3本買ったが、人気歌手ルナ・ライラのカセットは購入後にホテルで試し聴きするやその場で捨てた程ダメダメの音質だった。

 

・ともあれ結構購入できたことに満足してしまったが、バングラデシュのミュージックシーンについてはほとんどわかっていない。この国の国語はベンガル語で、隣国インドのコルカタ(カルカッタ)を中心とした西ベンガル州と同じ言葉。ということはコルカタで作られたインド映画で使われる挿入歌もベンガル語ということになるが、そこはインドのプレイバックシンガーが(例え母語でなくても)歌うのが普通なのだろうか。バングラデシュの歌手がそこで登場はしないのか疑問が残る。この国の人気バンドであるジェームズ&ノゴル・バウルのボーカルのジェームズがプレイバックシンガーに挑戦したというニュースを聞いたことあるから、インド映画登場はそれほど一般的ではないのかも。そもそもこの国はインドと違ってポップス=映画挿入歌ではないのだろう。だから売られているアルバムは映画単位ではなく歌手個々人ベースである。

 

・あくまで自分の感想だが曲的には全体的に可もなく不可もなくといった感じで、この曲最高!って曲があまり無かった。余談だが、以前知人の写真家がバングラデシュをテーマにした写真展を東京で開催したので手伝ったことがある。そこでこれらコレクションを入れたi-tunesを会場BGMとして流したのだが、流してしばらくしないうちに写真家の彼によってボリュームをゼロにされてしまった。現地の雰囲気は多少出せたと思うのだが、あまりパッとしなかったのかなと思った。

 

次回はベトナムを訪ねます。