つLing Muのアジア旅コレクションを展示する「Ling Museum」。旅で訪れた順番にアジア・中東から一か国ずつ、その国のポップスのCDとカセットテープの数々を展示します。

 

★第三十四回「ネパール」

 訪問時期:2009年9月

 訪問地:ルクラ、パクディン、ナムチェバザール、パタン、カトマンズ

 

 

左上:ナマステ・バンド「Ekata」…日本人メンバーもいるネパールの人気バンド。名曲 "Resam Firiri"をレゲエ風に歌った曲が最高!

左下:ボビン「Rainbow Vibration」…日本でも活動していたアーティスト。英語のギター弾き語り系だが、世界のトレッカーが集まるヒマラヤのゲストハウスで流れていそうな曲で、ある意味ネパールっぽい?

右上:チョウタリ・バンド「Chautari」…伝統音楽と現代楽器を融合した在日グループで、上記ナマステ・バンドとメンバーが結構かぶっている。リーダーのパンチャ・ラマによるフルート(バンスリ)が中心で時々ボーカルも。本アルバムでは歌詞の無いコーラス的な歌声のみ。

右下:オムニバス「Jeans」…香港の重慶マンションのCD屋で偶然見つけたネパール最新ポップス集。

【収録アーティスト】ザ・バンド1974AD、ディーパク・タパ、ディラジ・ライ、モハン・ブサイ、ナリナ・チトラカール、オークリー、オム・ビクラム・ビスタ、サミル・マナンドハル、ストレンジャーズ、スシル・シェレスタ、G. P

 

 

左上:バビン・プラダン「Babin Pradhan 1994」

左中:ネパッティヤ「Ays Benum」…ネパールっぽいのんびりしたロック、いいね。

左下:サンジープ・プラダン「Norits」

中上:スカイ・バンド「Im Anoush Hayrenik」

中中:モンゴリアン・ハート「Ays Benum」…どの辺がモンゴリアンなのかよくわからないなぁ…。

中下:レーシング・ヒル・バンド「Welcome」…ネパールのラップバンド。ヒップホップって感じではなくて大分初期のラップか。

右上:オムニバス「Reeyaz Top 10 2008」…落ち着いて聴き易い曲が多く入ったヒット曲集。

【収録アーティスト】ディペシュ. K. バタライ、パワル・ライ、プーナム・パント、ロシャン・パラジュリー、サティージ・シェレスタ、ユバラジ・チャイラガイ、ダルシャン・ライ、ラジャニ・マハルジャン、サンジャナ

右中:オムニバス「Attraction 2」

【収録アーティスト】アンジュ・パント、ディペシュ. K. バタライ、キラン・プダサイ、モーサミ・グルン、ラムチャンドラ・カフレ

右下:オムニバス「Kiran」…映画? ドラマ?のサントラのようだけど詳しくは不明。ジャケットだけ見ると映画サントラ風のようでも実は普通のポップスのオムニバスアルバムだったりもする。

【収録アーティスト】アンジュ・パント、アルナ・ラマ、ディーパク・リンブー、インディラ・ジョシ、キラン・プダサイ、プスパ・ポウデル、ルパク・ドテル、タラ・デビ

 

(Ling Muコメント)

・ネパールもまたインドと違って「ポップス = 映画音楽」ではないようで(一部はあると思うが)、アーティストごとにアルバムが売られていた。訪れた2009年時点ではカセットテープだけ売られた店もあった。ヒマラヤトレッキング時、ふもとの町にあったカセット屋の兄ちゃんはネパールの音楽事情はそれほど詳しくなかったけど、登山に関する情報とかいろいろ教えてくれていい人だったな~。

 

・最近巷でネパール料理店が急増しているように、東京にもネパール人コミュニティが出来上がってきているため、彼等コミュニティ向けにネパールの人気歌手がたまに大挙して来日し、コンサートをやったりする。もちろん普通のメディアには通知されないので、ネパール人の知人やネパール料理屋の店員等に聞いたら情報を得られるかも知れない。又、少ないが日本を拠点に活動するアーティストもいる。

 

・全体的にのんびりした調子のポップスが多い。バングラデシュ同様特にこれ、いい!という曲は少ないが、曲中にバンスリ(フルート)の音が入ってたりするとヒマラヤの山々が見えてきそうないい気分になる。

 

次回はブータンを訪ねます。