みなさん、こんにちは!

いま、熱い交渉・折衝が行われている畜産・酪農対策。

 

補給金単価や集送乳調整金の引き上げは、

再生産支援の観点からも必要である、これは決して“特別”対策ではなく

必要対策である、と強く意見したところです。

 

加えて、昨今の在庫積み増し問題について下記記事の緑枠でかこった

部分が私の発言となります。

一日平均で食糧廃棄の実態は・・・

■令和4年6月農林水産省発表の資料
食品廃棄物は

【事業系】:275万トン
【家庭系】:247万トン

合計で事業者の食品廃棄物(有価物含む)は【1,624万トン】、
全体の食品ロスは【522万トン】
と言われています!

これは世界全体が援助している食料の量の約2倍。
一般廃棄物処理費用は年間2兆円にも及ぶそうで、
環境負荷のみならず、経済的、財政的にも非合理的な現状です。
 
今も、この瞬間も、飢餓や栄養失調で命をおとしている人たちがいます。
南スーダンでは全人口の3分の2が飢餓で苦しんでいる、という報告も。
 
生産した生乳を廃棄させ、そのかわりに支援金を出すのであれば
いついかなるときも、再生産を続けてもらい、余剰分を政府が買い取り
それを現物支給や加工したうえで、国内外で必要な人や地域に提供することを
制度として考えるべきではないでしょうか。
 
こうした食糧支援が、世界で日本に対する信頼やシンパシーとなり
国際社会における日本の立ち位置を強くすることにも繋がります。
つまり、これこそが、「食料安全保障」ではないでしょうか。