今年も残すところあとわずかとなりました。

まず、昨今取り沙汰されている、いわゆる政治資金規正法に関する一連の事案において、国民の皆さんの不信を招いている事態に同じ自民党議員の一人として、その不明を恥じるものです。また、こうした中でも「頑張れ」「自民党にしっかりしてもらわないと」と叱咤激励を頂くこともあり、ただただ感謝しております。一個人、一部の派閥の事案と矮小化するのではなく、自民党が一丸となって対応していくべき課題であると真正面から受け止める次第です。コロナ、国際社会の不安定に起因する様々な課題、物価高など、国民の皆さんが負担を募らせている中であり、それらに思いめぐらせながら、ただただ申し訳なさを感じております。私もこれからの自民党を支える一人として、党改革にも仲間と共に果敢に取り組んで参ります。

 

今年を振り返ると、「ボーダレス」な一年でした。

一月にはアフリカ北部・エチオピアを訪問し教育現場を通じ、給食など食糧支援の在り方などについて視察。その視察での体験・知見をもとに1月末の予算委員会で質疑に立ち、教育支援の必要性と緊急性を提言。これに対し、岸田総理は、「従来から、我が国としまして、人間の安全保障の推進の観点からも、教育分野、重視をしてきました。そして、GPEやECWへの支援、前向きに取り組むべきだという話ですが、まさにその通りだと思っています」と、教育への支援を進めていく姿勢を示して頂きました。結果として、日本政府によるGPEへの初の支援を勝ち取ることができました。


5月には茂木幹事長の米国・ワシントン、メキシコ、キューバ出張に同行。世界情勢が不安定さを増す中で日米同盟の意義や今後の意義を改めて感じただけでなく、メキシコ、キューバではグローバルサウスとの連携、世界の安定に向けた今後の日本外交についてなお一層学びを深めることができました。

なかなか終わりの見えぬロシア・ウクライナ問題ですが、イスラエル・パレスチナ問題も発生し今、この瞬間も子どもを含む民間人も犠牲になっています。それら国際社会の秩序の乱れが、エネルギー/燃料、食料、経済など国境を越え、国地域を超えて大きなしわ寄せを形成することに。


また冷涼さが売りの道東地域も、経験のない熱波に見舞われ、「気候変動」を痛感したのではないでしょうか。それにより、熱中症などの危険だけでなく、作物、海産物、家畜など各方面に影響が出ました。補正予算においても、北海道の赤潮対策に15億円など、継続した支援の構築を実現しました。影響を受けた地域、漁協などからも個別具体なご要請を頂いておりますが、「助かった」の声を直接かけていただきました。


北海道では半導体産業「ラピダス」がいよいよ、動き始めました。経済安全保障の一翼であり、世界に挑むゲートウェイでもあります。しかし、これを千歳や道央といった地域だけの産業にするのではなく、道東地域がどう絡んでいくか、稼ぐ力を創造するかが重要です。10月に、自民党北海道第七選挙区支部長として初開催した「移動政調」では、経産省から現在北海道庁に出向している甲元次長をゲストに招きラピダスから考える道東の産業政策の今後と意義を講演頂きました。ラピダスという大きな動きを、自らのアンテナとアクションをもって、道東地域に手繰り寄せるという意識が求められています。何がこの地域で可能なのか、どんな可能性があるのか、どうそれをカタチにするのか。既存の政策の延長ではなく、地域の未来を築いていく気概と共にこれからも皆さんと協働した国づくり、人づくりに全力を尽くしてまいります。


また、フロントランナーとして取り組んできた「孤独政策」ですが、「孤独孤立対策推進基本法」を可決成立することができました。当初は“関係省庁”による取り組みを掲げていましたが、「全省庁で横断的に、シームレスに取り組むべき」と訴え、省庁横断的なテーマとして取り組みを加速させました。

子どもの自殺は500人を超え、過去最悪を更新。年齢や性別を問わず、生きづらさを抱えています。必ずあなたが安心できる「いばしょ」、人や場所がある、とこれからも「ため息を笑顔に変える」社会づくり、人づくりに取り組んで参ります。

 

人、もの、可能性を運ぶ道路ですが、国交委員会でも整備促進について訴えた「横断自動車:別保~尾幌」が地元にいよいよルート案の提示となりました。R7年度の事業化を目指し、この道路が運ぶ「価値」の意義、大きさ、可能性を訴えてまいります。

R6年度には、いよいよ「阿寒IC~釧路西IC」そして釧路新道の開通を迎えます。道路のための道路づくりではなく、それによる地域の未来づくりに汗して参ります!

 

 

おかげさまで、全国各地の皆さんに講演依頼を頂きました。「鈴木貴子に来てほしい!」と、ピンポイントでご指名を頂いた際には出来る限り、そのご縁を繋ぎに伺っています。

そして、、、2023年3月には、悲願であった北海道第七選挙区支部の支部長の選任を頂きました。来る解散総選挙では、小選挙区の候補としてタスキをかけ、地域の皆さんに名前を書いていただけるチャンスを与えて頂きました。


7月には、茂木幹事長を迎え初となる第七選挙区支部セミナーを開催。会場に溢れんばかりの皆さんにお越し頂き、あの時の光景は今思い出しても感無量です。地域皆さんの思い、これまで自民党をお支え頂いている方はもとより、自民党を選んでいただけていない皆さんの思いや声にも向き合いながら、国民政党・自民党、地方と共に歩む自民党を今一度皆さんと共に築き上げてまいる所存です。


27歳で国政に送っていただき、早10年。皆さんによって育てて頂きました。30年つかっていただき、50年先のこの地域のために汗をかき、そして責任を果たす政治家として地域課題の解決はもとより、「国会議員」の名にふさわしい日本、そして世界を引っ張る日本のために、汗して参ります。


引き続きのご試打ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。みなさん、良いお年をお迎えください‼️