緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)は、全国の原子力発電所のデータと、気象庁のアメダスと連動しています。
放射性物質の拡散をスーパーコンピュターでシュミレーションして緊急時に対応するものでした。
ドイツ、イギリスの拡散予測図と同じように、三日分グラデーションして公開する。
しかし、SPEEDIの拡散予測図が公表されたのは原子炉原発1~4号爆発後の3月23日、4月11日に2枚目が公表されたのみでした。(3月11日午後4時から運用)
これには内外から政府は非難されています。
【SPEEDI情報の非公表】
政府高官から、SPEEDI情報は非公表と命じられている
さらに、3月16日に、SPEEDIの管轄が、急遽文部科学省から内閣府の“原子力安全委”に移行される異常事態になっていました。
4月25日、ブルームバーグによると、島原発事故統合本部は25日夕、初の共同記者会見を行い、その中で「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」を公表する方針を示した。同本部事務局長の細野豪志・首相補佐官が明らかにした。(参考)
政府は内外からの非難に渋々公開に踏み切ったのでしょう。
SPEEDIは、放射能汚染図を作成するのか゜主目的ではなく、気象データ(風向き、風速、温度、湿度)に連動させて影響する風下に退避行動を促すためのシステムの筈でした。
政府の初動対処に不都合があり、SPEEDIの公表を避けたのだと云われています。
原発事故発生の混乱していた時、正しくSPEEDIの運用する知識が無かったのでしょう。
大量な住民移動を阻止したいが為に隠蔽したと考えられます。
被曝させた行為には、言い訳無用です。
短稿でした。