手拭最前線

楽しい繊維のものづくり 東京和晒
日本人の遺伝子に響く1枚の小布(こぎれ)「手拭」。

ここ数年様々なデザインが発案され、流通しています。

そんな手拭に関する様々な情報をお届けしていきたいと思います。

Amebaでブログを始めよう!

リンク

テスト

立川志の輔師匠

しのすけ師匠

 3月9日に銀座ブロッサムでの立川志の輔師匠の独演会を拝聴しに行って来ました。師匠にはこの度手拭と半纏を当社にて製作させて頂いたので、楽屋に表敬訪問させて頂きました。噺家さんと手拭とは切っても切れない関係で、当社も幾多の芸人さんの手拭づくりをさせて頂いております。

 そんな師匠とつかの間の手拭談義。「最近は手拭ブームだけど職人さんが一気に高齢化し、仕事をこなしきれない」という噺をさせて頂きました。

 高座も楽屋もTVで見るより「渋くかっこいい」師匠でした。

お千代さんの手拭

 お千代さんって、今NHKで人気の「山内一豊の妻」のお千代さん。

ちなみにこの人が「日本人の妻の鏡」という「常識」を知っているのは、どうやら昭和20年代までのようだ。(私の知る範囲の聞き取りでは・・)

 江戸東京博物館の「山内一豊の妻展」も見に行ったが盛況だった。


 さて先々週の同ドラマでお千代さんが、「旦那さま」である山内一豊に「手拭」をプレゼントする。

「さびしいとき、危ないときこの腕に巻いた手拭を私だと思って元気になってください」

相当な自信だ。(^_^;)


 夫婦で同じ布を手首に巻いて、無事を祈るのですが、この布どう見ても「絹の無地布」さらに千代さん得意の「袷せ仕立て」それも3色くらいの色違いの布を、あわせているのです。


 戦国時代には、まだわが国では、木綿の国産化には成功していないから、「手拭」と称される生地は麻などであった筈だ。もっとも千代さんは、いろいろな着物(絹)の端切れを切り貼りして着物を仕立てるのが得意だったらしいから、絹の袷せの布を「手拭」としてプレゼントしたことも不思議でないと言えば不思議でないが、ただひとつ引っかかるのが、果たして「絹のまき布」に対して果たして「手拭」という言葉を当時使っていたかどうかが大きな疑問なのです。


 ま、ここらへんは三谷幸喜さんだから「マ、イイカ」の世界ですけどね。(~o~)


次回も楽しみな「功名が辻」でありました。


I.T 

スタッフ募集のお知らせです

この度、手拭い・伴天の企画営業スタッフを募集致します

詳しくはこちらからどうぞ

http://www.tenugui.co.jp/boshu.htm

私たちと一緒に手拭い・伴天づくりを通じて、

お客さまのお役に立てる方との出逢いを楽しみにしております

【お問合せ先】東京和晒株式会社 代表取締役社長 瀧澤一郎
 
         メール:
taki@tenugui.co.jp
電話:03-3693-3333

鎌倉ねこや


今日は手拭い専門のお店ではないのですが、かわいらしい手拭いを

取り扱っている「鎌倉ねこや」 さんを紹介します。


ねこやさんは名前の通りねこのグッズがメインのお店です。

その中でかわいらしい手拭い を発見しました。


版画家の方や木彫家の方がデザインされているそうで、手拭いの柄にも

その特徴が伝わってきます。

最近は手拭いの柄もパソコンを使ってデザインすることが多くなっていますが

ねこやさんの猫手拭いは一味も二味も違う良さが出ているなぁと感じます。

版画っぽさというのでしょうか、それが手拭いに表れています。


他にもたくさんのねこグッズがあります。鎌倉には実店舗もあるそうなので

猫好きの方や手拭い好きの方は是非覗いてみて下さい。

neko

(この絵はねこやさんとは一切関係有りません)

tQ




お年始のご挨拶手拭

戸田屋お年賀 梨園染のブランドで様々な手拭を世に送り出している日本橋戸田屋商店から頂きました。
このようなお年始のご挨拶に配られる手拭の多くは非売品ですが、各社ともこれが結構面白いのです。
 市販品ですと「あまり凝った柄でコストアップしてしまうと採算が合わない」「難しい技法で不良品ができたらどうしよう?」と思って出来ない柄にもチャレンジして各社のセンスの見せ所でもあるからです。
 この柄の特徴としては、そもそもが版画調の柄ですが、特に同時に何色も染められる「差し分け」という柄にはなっていないのに、何色も染めているところです。「差し分け」の場合は最低でも5mm以上の余白で異なる色を分断しますが、この柄のように余白無しで多色を染めるとその間の色が混じってしまいぼけて来るのです。もっともそういう味わいを表現できるのですが、毎回同じものを確実に染め上げるのには難しい柄ですので、<非売品>ならではの柄行であると言えます。
 ちなみに手拭実染塾 ではこの非売品タイプの「ぼかし染」を受講生の皆さんにチャレンジして頂いております。


 

tenugui chaco

今日も手拭い屋さんを紹介します。

「てぬぐい chaco」さん。
こちらのお店はネット上でのお店です。

ホームページからも伝わってきますが、とてもかわいらしく
やわらかい雰囲気を感じます。手ぬぐいもかわいらしい柄ばかりです。
珍しいシステムが、長さ別で売っていることですね。

手拭い屋さんの多くは、ひとつの柄につき長さも一種類
という形で販売していますが chacoさんの場合は3種類ぐらいの
長さが選べるのです。
手拭いの型は通常長さを決めてから彫るのでこのようなシステムは
なかなか難しいのですが、
  chacoさんでは一枚一枚手で染めているそうです(スゴイ!)

残念ながらまだ実物を手にしたことがないのですが
どうしても本物を見てみたいので早速注文してみたいと思います。

商品が送られてきたらまた紹介したいと思います。
お楽しみに~。

tQ

手ぬぐい考房てんてん

新年第一号は手拭い屋さんを紹介します。

手ぬぐい考房てんてん」さんの手拭いは生き物の絵と優しい色合いが多いようです。

その中でも特に私の心を奪ったのが [福来雀] です。

鳥の絵が好きなのが一番の理由ですが、色合いが素敵だなと思います。
クレア染めは地の色と上にのせる色の相性がよくないと、せっかく時間を
かけて製作してもぼやけた印象になってしまいます。

その点から言ってもこの 福来雀 は色の相性がとても良いのでは
ないかと思います。

素敵な手拭いを見つけると嬉しくなりますね
久しぶりに実物を手にとって見たいと思いました。

   川風 のメダカのさりげなさも好きです

t.Q



東銀座「大野屋」さん

  銀座の歌舞伎座のそば、昭和通の対角線の位置に「大野屋」さんと言う老舗があります。

もともとは足袋の専門店でしたが、手拭の柄数も豊富です。特に歌舞伎関係を始めとした古典柄の多さでは国内屈指の品揃えではないでしょうか。

 今回、娘の成人式に羽織袴をそれこそ22年ぶりに着ようと思い立ったのですが、足袋が見つからず、大野屋さんへ買いに行きました。その時に見つけた手拭がコレです。

 オーソドックスな紺の地染まりなのですが、何が気に入ったかと言いますと左端にいるネコだかイヌだか不明なヤツが「ニャン」と言っているところ。 こういう遊び心って結構すきなのですね(^_^;)

 ということで10種類以上あるワンちゃん手拭から思わず選んでしまった1枚でした。

それにしても、大野屋さん。かたくなに木造1軒やで、昔ながらの品飾りと和装の女子店員と、思わず昭和の始めに引き戻されてしまう雰囲気には脱帽です。

(I.T)