Love so sweet ~ やま №122 ~ | TRIP 嵐 妄想小説

TRIP 嵐 妄想小説

嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。



怖い夢を見た。

どんな夢かは覚えていない。

でも、たぶん怖い夢。

胸の辺りにもやっと怖い気持ちだけが残ってて、ちょっと重たい、そんな感じ。

小さい頃は走ってお袋の蒲団の中に走って行ったっけ。

お袋の所に着くまでも怖くって、目をつぶって、思いっきり両手を振って。

お袋の腕に包まれると、やっと安心して眠れて。

隣に目をやると智君はいない。

もう起きたのかな。

そっとシーツを撫でてみる。

シーツは仄かに温かい。

さすがに俺の体温でここまで温かくはならないだろうから、

起きて間がないに違いない。

昨日の夜の絡みつく智君の腕を思い出す。

最近は……夜の生活もおだやかなもんだ。

昔のように時間があればヤル!という感じではない。

智君に時間ができたせいかな?

二人共忙しくて、時間が合う時を外すわけにはいかない!

そういう気持ちはなくなった。

歳のせいもあるのかも?

10代、20代はいつでもできたし、毎日でもしたかった。

その頃よりは性欲も落ち着いたのかな。

抱き合って寝るだけでも十分満たされることを、体も心も理解したのかもしれない。

ほら、若い頃って頭は理解しても、体は理解できないってことがあるから。

ベッドの上に起き上がって、後頭部をポリポリと掻く。

薄っすら出汁の匂いがする。

智君はキッチンか。

大きな欠伸が出て、胸の辺りのモヤモヤが少し薄れた気がした。

ベッドの下からTシャツを拾い上げ、腕を通す。

一度、ブルブルッと頭を振って、足を床に着ける。

さらにもやっとが薄れるかと思ったけど、そうはいかないらしい。

寝室を出ると、いっそう出汁の匂いが濃くなった。

カーテンの開いた明るいリビング。

智君がキッチンで葱を切る音が聞こえる。

胸の中のもやっが、さらに薄くなる。

「あ、翔ちゃん起きたか?」

智君がチラッとこっちを見る。

骨っぽい肩が、Tシャツに筋を作ってる。

昨日の夜の智君の鎖骨を思い出す。

俺を抱き締める智君の鎖骨は、窪みができて吸い付きたくなる。

もちろん、そこに吸い付いて、軽く甘噛みしてやりましたよ。

だって、そうすると智君てば、いい声を出すんだから。

「おはよ。今日は朝、ご飯?」

「ん、今、味噌汁作ってる。旨いぞ。」

智君が微笑んで鍋を掻き回す。

ゆっくりカウンターを回ってキッチンに入ると、智君も俺と一緒でTシャツにパンツ一丁。

「シャワー、浴びてくるか?」

「いや、コーヒー淹れる。」

冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出す。

「味噌汁作ってるのに?食べ終わってからでいいんでない?」

「ちょっと先に飲みたい。」

智君が少し首を傾げ、鍋の火を消す。

「そだな。俺もコーヒー飲みたい。」

いそいそとコーヒー豆を取り出す。

俺は、コーヒーメーカーに水を入れ、智君の出した豆をセットする。

スイッチを入れ、智君を見ると、智君が柔らかく笑う。

胸のもやっが、半分くらい消えていく。

肩を抱いてソファーに向かい、智君の前髪を撫で上げる。

「翔ちゃん、今日は何時?」

「14時入り。」

そのまま、ゆっくり唇を重ねる。

もやっとしたものが掻き消されて行くのがわかる。

「コーヒーすぐできんぞ。」

「うん……。」

唇の端を舐めると、智君の腕が俺の頭を包む。

「飯も。」

「ん……。」

返事もそこそこに智君のTシャツの下に手を入れる。

「聞いてる?翔ちゃん。」

「聞いてる……。」

もう一度唇を重ね、今度は深く侵入していく。

ああ、俺の性欲は……まだまだ若い頃と変わらない?

それに……怖い夢の解消の仕方も、全然変わっていないのでは?

「あ……しょうちゃ……。」

いいの!

ほら、智君だって、鎖骨の感じ方、昨日と同じ!

変わらないことはいっぱいある!