Renoir | 笑顔とやる気の伝導師 鴇田くに奨学基金ビヨンドXプロジェクト早川学校のブログ

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国立新美術館で昨日8月22日まで開催されていたルノワール展を訪問しました。7月4日にも訪れたのですが、あまりの素晴らしさに「是非もう一度見たい」という気持ちが沸き起こり最終日の昨日、台風の中行ってきました。

幼い頃に絵画を習っていた事がきっかけなのか、又は母親の美術好きが影響してか、私は物心ついた時には絵に魅了されていました。私は彼の描くコレクションだけでなく、この画家の生き方にも感動したのです。

本名ピエール=オーギュスト・ルノワール(Pierre Auguste Renoir)1841年にフランスに誕生します。幼い頃から画才を発揮し、多様な作品を描いた彼は人々を、そして自分自身を幸福にさせる為に絵を描くのです。ルノワールはFor me, a painting must be a pleasant thing, joyous and prettyと述べていました。

印象派を築いた一人ルノワールは晩年、リウマチ性疾患に苦しみ、車椅子での生活を余儀無くされます。筆を指に括り付け描いた最期の超大作「浴女たち」は110×160センチのキャンバスに描かれ、彼が病に侵されている事を感じさせず「生」の力強さと執念が伝わってきます。この作品はルノワールが残した数多くのコレクションの中でも最高傑作と称されたのです。

http://renoir.exhn.jp/exhibition/

絵画を鑑賞する事で、その画家個々の描き方の違いや絵の背景にある物語を知る事ができます。しかしそれだけではなく、画家が生きてきた道のりや、その人が誰に影響を受けそして与えたのか等、歴史を学ぶ事ができるのも意義の一つだと私は考えます。

100点を超える貴重な作品を目の当たりにし、沢山学び考えさせられ本当に素晴らしい経験をさせて頂きました。このような機会を与えて下さった全ての皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

最後にルノワールの遺した言葉を引用します。

You don't look at painting, you live with it.絵は見るものではない、一緒に生きるものである。
田代