笑顔とやる気の伝導師 鴇田くに奨学基金ビヨンドXプロジェクト早川学校のブログ -2ページ目

笑顔とやる気の伝導師 鴇田くに奨学基金ビヨンドXプロジェクト早川学校のブログ

鴇田くに奨学基金ビヨンドXプロジェクトのブログを改題しました。ビヨンドXのXは、人により様々です。
エンカレッジ、エンラージ、エンジョイがこの事業の合言葉です。
運営母体:一般社団法人鴇田くに奨学基金ビヨンドXプロジェクト早川学校

みなさま、こんにちは。
ビヨンドXプロジェクト早川学校の活動の一環としておりました
東日本大震災の復興支援事業。

参加者にも、「来てよかった」と感じていただける、
“風化させないボランティア”を開催して参りました。

東北支部長の小野寺さんが毎回細やかな資料をご準備くださり、
この度、いよいよ取りまとめの10年史が完成いたしました。

ブログでのご報告が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。

視察ご参加の方には直接、要町の早川学校にてお渡しをさせていただいております。

事前にご連絡のうえ、お越しくださいますよう、お願い申し上げます。

なお、毎月第3土曜日12時からの全体会議でのお渡しも可能です。


300ページにわたり、とても読みがいのある10年史となっております。

改めて、取りまとめをくださいました小野寺さんに、心から感謝を申し上げます。


ありがとうございます。

法人に移行して第92回目のビヨンドXプロジェクト全体会議を5月21日に開催した。

コロナの影響で、オンラインでの会議を続けてきたが、オンラインでは十分のコミュニケーションが図れないので、リアルの会議に移行してみたが、忙しい方々の参加が得られにくいことから、リアルの会議を本則として、オンラインでの参加も出来るように新しいハイブリッド方式を採用することにした。

カメラを3台も4台も用意すれば、発言者本人も自分の発言の様子を画面で確認できるようになり、会議に奥行きが出て来て、会議全体が立体的になることが分かった。

色々試行錯誤しながらやっているところである。
コロナのために十分な活動報告が出来なかったが、ビヨンド全体会議は毎月1回定期的に開催してきた。

ズームのみの会議もあれば、ズームとリアルのハイブリッド会議もあって、しばらく全体会議の議事録掲載を怠っていたが、今日はリアルでの会議のみに移行しての2回目の会議。
議事録作成者がいなかったため議事録の掲載にまで至らなかったのだが、新年度を迎えたので新年度から再び活動記録を残すことにした。

やはりリアルに限る、というのが率直な感想である。

参加者各自から近況報告をしていただいたが、これが実にいい。

まあ、参加された人でなければその良さが本当には分からないだろうが、いずれにしてもビヨンドXプロジェクトの再スタートである。

今日の出席者は、7人。
オンラインであれば、後2、3名の参加が可能だったと思うが、あえてリアルでの会議に拘ってみた。

本ブログの表題を、ちょっと長ったらしいが、「笑顔とやる気の伝導師 鴇田くに奨学基金ビヨンドXプロジェクト早川学校のブログ」に改題した。

笑顔とやる気が大事だというメッセージを皆さんにお伝えするためである。

これからもよろしくお願いしたい。

早川 忠孝

第81回 ビヨンドXプロジェクト全体会議議事録

開催日時 2021年6月19日(土)12:00~12:50
司会進行 千葉事務局長
参加者数 10名


1.早川貴子代表よりご挨拶
緊急事態宣言は解除の方へ、ワクチンは少しずつ広まってきているとのニュースから様々な解釈があると思いますが、ビヨンド全体会議は、引き続き皆様のご協力によりリアルとウェブで開催出来ていることにありがたく思っております。

このような形ですと、遠方の方もご参加頂けるメリットもあり、皆様とご一緒に様々な工夫をしながら会議を進めて参りたいと思います。本日もよろしくお願い致します。


2.早川忠孝顧問よりご挨拶
コロナが発生してから生活が大きく変わりましたが、それにより、新しい世界が広がってきたという感じもあります。

この会議のスタイルも皆さんにとって役に立つような感じもあり、様々な知恵を皆さんから頂戴しながら更に発展して頂ければ幸いです。
今日もよろしくお願い致します。


3.2021年度の活動について 早川貴子代表よりご報告
〇来月は地域観光推進プロジェクトを立ち上げ、遂行されようとしている方がご参加予定。
〇東北支援については、東北支部長の小野寺さんと連携しつつ、状況を見ながら皆様と検討予定。
〇奨学生の選定やプロジェクトなどビヨンドとして何かお役に立てることやご要望がありましたらご連絡ください。


4.出席者近況報告
〇伊藤麻衣さん
7/8~11和風ロミオとジュリエットの舞台で役は1日2公演あり、稽古に励み、6/30はライブがあり、配信の予定もあります。隔週のラジオにも出演、9月の舞台が決まり忙しくしています。

〇馬場真光さん
氷解塾のセミナーが6/20から新プログラムとしてスタートします。同時に試みとして動画だけ見るコースも開設しどんな感じになるか楽しみにしています。

〇早川絹子さん
コロナ禍で予定を立てられずにいますが、ワクチン接種も決まり秋くらいには予定をと思っていますが、揺れているところです。世の中がいいほうへ行くように体に気を付けて日々過ごして行きたいと思います。

〇千葉事務局長
『福利で伸びる1つの習慣』の書籍から「1日1%だけ改善する」に共鳴し、実際体感することで得られたことが多く、お薦めです。

〇高辻佑規さん
妻は復職し、子供は発熱し保育園を休むことが多く、家事や育児の負担も大きくなり主夫時間も増え、仕事と育児が同時だと無茶も生じ、楽しくもあり大変でもあります。


5.早川貴子代表より
本日も皆様ありがとうございました。

最近ノートを使って思考を整理するワークから、私は事実と解釈を混同して話すことが多かったと反省し、それをノートに書きだすことで 「だからどうするか」 と行動まで導くことができ、自ら気付き行動することの素晴らしさを改めて感じることができました。

学びとしてビフォア、アフターの大切さも感じ積極的に取り入れようと思いますし、自らの気付きを大切にこれからも励んで行きたいです。


6.早川忠孝顧問より
ビヨンドXプロジェクトが、様々なプログラムに協力や貢献ができるというのは楽しみであります。

来月は新しく参加してくれる方から話を聞き、それを受けて皆さんがどう動くか、さらに1人1人が自分の力を最大限引き出せるようにする、そのための輪にビヨンドXプロジェクトがなってくれたら、と思っておりますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。


7.次回開催予定日時
2021年7月17日(土)12:00~
第80回 ビヨンドXプロジェクト全体会議議事録

開催日時 2021年5月15日(土)12:00~13:00
司会進行 千葉事務局長
参加者数 8名

1.早川貴子代表よりご挨拶
本日もご参加頂きありがとうございます。
緊急事態宣言中で様々な変化があり1週間先も分からない状況下で、皆さん自粛を頑張られ、疲れてもいらっしゃるとも感じ、労りの大切さを思います。

お互いが労り合う心があれば日々心穏やかに過ごせるのではないかと最近強く思い、この心を忘れずに過ごしていきたいと考えています。
本日も皆様の近況をお伺いしますが、皆さまの頑張りを微笑みで受け入れご一緒に頑張って行く会にしたいと思っております。
本日もどうぞよろしくお願い致します。


2.早川忠孝顧問よりご挨拶
昨年の緊急事態宣言から1年経過しましたが、変異株の感染も増え、北海道も明日から緊急事態宣言の対象になり新たな事態に直面しています。

私の活動のさわやか政治塾は今月も中止としましたが、このようなオンラインとリアルを取り入れながら新しい会議も定着してきました。
慣れないことも多いですが本日もよろしくお願いします。


3.2021年度の活動について 早川貴子代表よりご報告
〇ビヨンドアートプロジェクトについて
(2019年度千葉さんの企画によるビヨンド芸術支援活動の一旦であり、コロナ禍でリアルからWeb開催に切り替え昨年9月無事開催)

千葉さんより理事会にて報告を受け、支援の承認を致しました。
ビヨンドとしては初めての個人ではなく、企画全体にかかわっての支援でしたが、今後も企画や事業の皆さまにもビヨンドと提携をしながら支援を進めて行きたいと思いますので引き続きよろしくお願い致します。

千葉さんよりご報告
コロナ前とは求める形が全く変わりましたが、当初の目標の“形に残す”は動画で、更にYouTubeでも短縮し記録として残せ、継続への想いはより深くなり、コロナになってからは製作者、表現者として1回の場を着実に取り組むことがいかに大事であるかと更に強く意識するようになりました。


〇東北支援について
コロナ禍においては直接伺うことは控えていますが、是非ご一緒にとのご提案のお誘いもいくつかありますので、小野寺東北支部長とご相談しつつ、形を変えて出来ることも考えております。
皆さまのお力をお借りして試みたいと思います。


4.出席者近況報告
〇馬場真光さん
氷塊塾のセミナーが終了し、リニューアル版の公開時期については追ってご連絡させてください。

社会をよくしたいという塾ですが、“研究や情報発信を通じ、社会改善活動をしている方たちの後方支援”のコンセプトも検討しながら明確になってきました。
関わって下さる方も増え、継続ができています。


〇伊藤麻衣さん
バースデーライブは緊急事態宣言延長で中止となりましたが、その代わりに動画配信予定です。

発売予定のCDが無事出来、発売中ですので本日お持ちしました。
7月に舞台の予定があり、稽古がスタートします。YouTubeは引き続き毎週土日18時にアップし登録者数も増えています。


〇早川絹子さん
本日も皆様ご参加くださりありがとうございます。
理事会では千葉さんよりアートプロジェクトのご報告を頂きました。
その趣旨は、“心が温かくなる、人が人にやさしい気持ちになれる作品”と伺い、最近は笑顔が少なくなりびくびくすることも多いので大事と思いました。

私は2015年からは海外に行くことが楽しみだったのですが最近は行けませんので、大きな世界地図を見て楽しんで、1日1万歩を歩き心も体も元気でいられるように頑張っています。


〇千葉事務局長
1日1万歩のお話しがありましたが、ウォーキング時にアプリのCoke ONウォークサービスを使うと、ある程度まとまった歩数を歩き自販機の飲み物が無料で手に入る楽しみが増え今愛用しています。

また、私が活用しているのが、有料のアマゾンのオーディブルです。
ウォーキングやランニング時に朗読を聞け、学びができ記憶にも残ります。
特に無料の風間杜夫さんのハリーポッターが素晴らしいです。


5.早川貴子代表より
今日は皆さんから元気を頂く会でした。

皆さんのご報告から、“人は何かをするのではなく、何を形にして残すかが大事”の言葉を思い出し、私も形に残すことを考えて行動すること、また馬場さんの塾や会の参加経験から、皆さんレベルが高く素敵な方たちで、類は友を呼ぶことを思いました。

最近私はある写真コンテストでグランプリを受賞し、賞品としてエアポッズを頂き通勤時に活用していますので、朗読のお話しを参考に耳からの学び時間を更に充実させたいです。
今日も皆さんからたくさんの学びや元気、活動のヒントを頂きありがとうございました。

私の今後の1カ月の目標は、人に労りの心を持つこと、何か相談事をされたらポジティブな対応ができるよう言葉から人を元気に出来るような生活をして行きたいと思います。
今日もありがとうございました。


6.早川忠孝顧問より
私はビヨンドXプロジェクト早川学校を残すことが大事な使命と思っています。

その中で皆さんがそれぞれの活動の中で実績として残してもらう、このプロセスが非常に大事と思っています。
ありがとうございました。


5.次回開催予定日時
2021年6月19日(土)12:00

以上
第79回 ビヨンドXプロジェクト全体会議議事録

開催日時 2021年4月17日(土)12:00から13:00
司会進行 千葉事務局長
参加者数 8名

1.早川貴子代表よりご挨拶
本日もご参加頂きありがとうございます。皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。私は3月から4月にかけてあっという間で忙しくしておりましたが、皆様の近況をお伺いできればと思っております。本日もどうぞよろしくお願い致します。

2.早川忠孝顧問よりご挨拶
直にお会いできればいいのですが、コロナの影響の状況下であっても私たちは一歩一歩前に進んでいると思っています。私は国士館大学院の客員教授を先月末まで勤め、新年度からフリーになりました。

これからの活動はビヨンドXプロジェクトと共に大事なNPO法人キッズファーストの理事長を拝命しておりますので、国が子供中心の施策をするので、その受け皿の一つとしてNPO法人が関与できればいいですし、ビヨンドメンバーがNPOキッズファーストの会員になって頂き、財政的な支援も出来ればと思っています。

ビヨンドXプロジェクトではエンカレッジ、エンラージ、エンジョイの3つのエンを掲げています。頑張っている人を応援し、周りに拡げ、楽しくやって行きましょう、というこの3つのエンを大事にしながら進めて行ってもらいたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します。

3.2021年度の活動について 早川貴子代表より
・東北支援をはじめとして被災地支援をコロナの状況をみながら小野寺東北支部長とも相談し進めて行きます。
・アートプロジェクトは無事区切りがついたようですので、書類など落ち着きましたら千葉事務局長より会議でのご報告、承認を考えております。
・ビヨンドXプロジェクトとして応援し、楽しく事業に専念する一助になることが理念であり、奨学金や支援制度がありますので、応援したい人やプロジェクトなどありましたら、会議で話し合いながら進めて参りますのでお知らせください。

4.出席者近況報告
伊藤麻衣さん
3月下旬は舞台に3日間出演し無事満席で体調も問題なく終了、4月からは隔週の川崎FMに20日(火)13:30から14:00にレギュラー、5月以降は渋谷クロスFM他にゲスト出演、昨年コロナ禍で中止になったバースデーライブが阿佐ヶ谷ドラムで5月23日開催予定、新CD発売予定、動画もアップしています。

馬場真光さん
氷塊塾の連続講座を初試みで毎週2回開催し無事終了し、HPの開設をしました。これからは連続講座と独立した講座の開講など選択肢を増やすことを検討中であることと、新しく銀行口座を開設し賛助金を受入れる態勢も現在整えています。

後ろの画像(ZOOM背景)は神奈川県藤野トランジションタウンです。1日見学をし、持続可能なシステムを自分たちで作るという近未来的な経済の在り方を感じ大変勉強になりました。

大島さん
体調不良でしたが回復しバーチャル配信をし、SDGsに関するアプローチもしています。

早川絹子さん
私はコロナ禍の中、皆さんに迷惑かけないよう過ごしています。月1万歩を歩くことは目標に頑張っています。今の状況から小中高大学生の学ぶ場が少なくなっていてとても心配です。そういった方たちがキラキラした目で夢と希望を持てる世の中であることをいつも願っています。そのためにもワクチンが早く打てるようになればいいなと思っています。

私事ですが、次女家族がカリフォルニアにおりPCRを受ける体験や間もなく申請すれば16歳以上はワクチンを受けられる話を聞きました。後遺症などの心配もあるのでそのようなことを聞いたりし、皆さんにお伝えできればと思っています。

自分の世界は小さいですが色んな場所や方達の話題を共有していくことも私には大事です。皆さんお体を大事にいい日を過ごされますことを祈っています。今日はありがとうございます。

高辻佑規さん
子供が保育園に入った途端風邪をもらい家族に一巡し、環境やリズムも変わり仕事と育児の両立をしながら進めています。

千葉事務局長
最近ランニングを毎朝するようになり肺活量もスタミナも増えましたが、膝の筋肉が追い付かず距離を抑え膝の負担を減らすようフォームを変えたら、今度は腰にダメージがあり、色々理解しながら試しています。

今日早川顧問のキッズファーストのお話から私も子供庁設立に関心がある中、保育園、学校のイベントや子供の習い事を通して育児や自分自身のことを考える機会が訪れ、義務感ではなく様々なことが自然に湧き上がりながら取り組めている毎日を送れています。

早川貴子代表より
1年前は緊急事態宣言が発令され、リモート、在宅が提唱されこの全体会議もオールリモートと決めたものの試行錯誤のところ、メンバーの馬場さんがリモートで講座を開催されていたご経験からご指南下さり、初の全体リモート会議となり現在に至ります。これは2年前の私には考えられないことでした。

出来なかったことが出来るようになるという経験は、大人になってもうれしいことです。これらを通じ、やはり子供たちはもちろん大人になっても学びの場は大切であると感じています。現在多方面でご活躍し勉強会をご一緒にしている50代の先生は、この度さらに経営大学院に入られ勇気を頂いています。

私自身の書くことでは書道の他、カリグラフィーのレッスンも受講し書道との共通点や違う視点をまた見出すことができ、学びに通じていることを感じています。こうした経験が原点に立ち返ることにもなり、「学びは螺旋階段」の言葉が脳裏をよぎります。

私もまだ学びが不足しているところがありますので、皆様にご支援を頂きながらこれからも生活をしていきたいと思っております。
今日もありがとうございました。

早川忠孝顧問より
今日もいい会になりました。ありがとうございました。

5.次回開催予定日時
2021年5月15日(土)12:00

                                     以上
今回で4回目の寄稿文となります。
俳優を目指す方にとって「演技力」を重視する側面が多いかと思います。
ですが「演技力」と同じく俳優にとって大事な技術は「コミュニケーション力」です。

これは、舞台でも映像でも変わりません。
特に昭和・平成・令和と時代が進むにつれて
「コミュニケーション力」の重要性が増してきているように感じています。

さて、「コミュニケーション力」と書くと「誰とでも仲良くする」という事を考えてしまうかもしれませんが決してそうではありません。
あらゆる人に不必要に媚を売る必要はありません。

大切な事は、「他者を尊重する」という事です。
「他者を尊重する」事によって「自分も現場の一員」として受け入れて貰う事が必要な事なのです。

さて、舞台芸術は「総合芸術」と言われています。
これは、他の芸術と違い舞台芸術は「自分1人では決して集団創作を実現できない」からです。



皆さんも日々体感されているように、現在のテレビ・インターネットは映画等、映像作品が飽和状態になっているといっても過言でありません。
誰でもYouTubeに映像作品を公開できる時代です。その為、たとえ上質な作品であったとしても、大量の作品の中に埋もれてしまいます。

この「飽和状態」というのは、「混合玉石」という事です。同じ空間の中で「質の良いモノ」も「質の悪いモノ」も同等に扱われているのです。

「神は細部に宿る」という言葉を聞いた事があるかと思います。これは、「仕事や作品の細かいところに妥協せずにこだわってこそ、素晴らしいものが仕上がる」ということを表しています。

「何百万人もの目にも耐えられる作品」を作る為には、”細かいところに妥協せずにこだわる”事が必要なのです。

その為、集団の中でたった1人でも「妥協」している、「熱意」を込めていないセクション(部門)があった場合、その分だけ作品の質が落ちてしまいます。

集団での創作において「お互いを尊重し、高め合い、関係者が一丸となって創作する事」が必要となってくるのです。

「実力不足」「経験不足」そういった方も集団の中には勿論いる事でしょう。
ですが、その人を決して「貶したり」「責めたり」せず、その人の「”現時点”での100%以上」を引き出して貰う事が、肝要な事なのです。

「関係者全員が無我夢中」になる事。

これに勝る「コミュニケーション力」は存在しません。
その事によって「神が細部に宿った」作品を生み出す可能性が高まる為です。


つまり、「コミュニケーション力」とは、自分自身が「他者を尊重する」という事から始まるのです。

演出家:深寅芥
2009年に公開されたジェームズ・キャメロン監督の「アバター」
この映画の出現でCGの映画が一気に増えました。

俳優は、グリーンバック(背景が黄緑色の幕の事です)の前で、演技をする必要がありました。

つまり俳優はCGを本格的に活用した映画の出現により、装置や小道具がない状況で演技をする必要が出てきたのです。


映画「アバター」を見てもらえたらわかるのですが、
「アバター」には地球上に存在しない物体や植物が登場します。

CG技術の発達により、「存在しない物体や事象に向けて台詞を喋る事」
これが、俳優に必要な技術となりました。

「存在しない物体や事象に向けて台詞を喋る事」
を実施するには「イメージ力」が必要になります。

そもそも、この「存在しない物体や事象に向けて台詞を喋る事」は
主に”舞台俳優”には、必要な技術でした。

”俳優”の訓練の中には、「イメージ力を養うレッスン」があります。

例えば海外のメソッドでは、あまり日本人には馴染みはありませんが、
「妖精」や「小人」を側に支えさせる。というレッスンがあります。

アニメやゲームなどで主人公の側にいる「妖精」など空想の世界では見た事があるかと思います。

常に話しかけてきたり、悪戯をする妖精や小人を、自分の側に支えさせるというレッスンがあったりするのです。

これは、海外において馴染み深い「妖精」という存在だからこそできる方法ではありますが、「存在しない物体や事象に向けて台詞を喋る事」のトレーニングとしては、かなり有効な手段であるかと思います。

日本では「幽霊」とか「背後霊」とかになるのでしょうか・・・?

CGが全盛になった時代だからこそ、必要になった「イメージ力を養うレッスン」

「存在しない物体や事象に向けて台詞を喋る事」という技術は、
俳優だからこそ、必要な技術であると言えます。

千葉伸吾(演出家:深寅芥)
「演技」とは、『”私”が私以外の何者かになる。』という作業です。
では、『”私”が私以外の何者かになる。』為にはどんな事が必要になるのでしょう。

それには、『”自我”からの脱却』という、行為が必要になります。
普段、一般的に普通に生活している人は『自分以外になる』という経験は殆どないかとは思います。
365日24時間、私達は常に『自我』のままで生活しています。
つまり「演技」とはまず、「この『自我』とは何か?」について考える事から始まります。

私は、『自我』は2つの大きな要素から構成されていると考えています。『精神』と『身体(しんたい)』です。
「演技」をしていく上で、この『精神』と『身体』が1番はじめに向き合わなければならない部分となります。
何故ならば「演技」とは先ほども示したように、『”私”が私以外の何者かになる。』行為であるからです。

俳優には『演技』をする為にこの自分自身の『精神』と『身体』を”自己コントロール”する術が必要となります。
この”自己コントロール”の術がスポーツ選手などのアスリートとは訓練方法が違っていたりします。

アスリートの訓練方法は『自分の延長線上としての自己鍛錬』です。
逆に、
俳優の訓練方法は『自分以外になる為の自己鍛錬』なのです。

俳優は、台本上に書かれた”役”を演じる為に、自分を一旦真っさらにして台本上に書かれた”役”の『精神』と『身体』をインストールする必要があります。

つまり、役者は白いキャンバスを一旦作ってから、
そのキャンバス上に絵を描いていく必要が出てくるのです。
それがスポーツ選手と俳優の自己鍛錬の相違となります。

現在の日本では、あまりこのような作業をしている俳優を見掛ける事はできません。多くの芸能人が『自分の延長線上としての自己鍛錬』で演技を構成しているからです。

なので、海外俳優との演技力の相違が出てきているのかと思います。

千葉伸吾(演出家:深寅芥)