あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
障碍を負った人を 看る と言うのは やはり大変。
それなりの「決意」が必要だと感じた。
今は、病院と自宅の行き来で オンとオフが切り替えられるが
自宅で介護をするという事は、エンドレス。
身を持って体験し、改めて認識した。
４日間の滞在のうち 前半は 失禁騒動で ドタバタしていたが
後半は オムツを汚す事も少なく トイレで 大・小 出来た。
旦那は病前 いつもトイレに本を持ち込み、１０分から１５分出てこなかった。
なので、今回も 以前と同じように トイレに放置してみた。
すると、成功。
出した感覚が無いのか、１０分前の記憶が消えたのか、ちゃんと出ていたことに 本人が驚いていた。
自宅に帰ると 病院の食事とは違うので、便通が改善したり 下痢したりする事がある・・・と言うので 整腸剤は調整しながら飲ませていた。
一度下痢になったが、薬に頼らないと出なかったのに、オムツにすることも無く 便に関しては 3回もトイレで出来た。
最終日は 尿もトイレでしていたので、朝から夜まで 一度もオムツを汚さずに済んだ。
夜間は、自動体交マットレスのおかげで、起きて体交することも無く、ぐっすり寝かせてもらった。
オムツの交換もしなかった。
初日は 朝 漏れていたが、オムツの扱いに馴れてきたのか 次の日からは漏れることなく しっかりパッド内で収まっていた。
自宅に居ると、ソファからトイレまでの距離しか歩かなくなるので
どうしても運動不足になってしまう。
最終日、激混みのイオンへ・・・
１階から３階まで くまなく歩いた。
「ん～ん～ん～」
「う～う～う～」
と、奇声とまではいかないが、ずっと言っていた。
突然 あみんの
「待～つわ いつまでも待～つわ」
って歌いだして
＼(゜□゜)／
びっくり仰天
その後、天気も良かったので 近くの神社へ・・・
階段は不安だったが、ちゃんと参拝する事が出来た。
旦那・・・最後まで手を合わせていたが 何をお願いしたんだろうな・・・
自宅から、実家 イオン 神社 病院 と 車で走らせたが、道順は完璧に覚えていた。
ちょっと意地悪に
「どっから曲がるの～
」
「右・左 どっち～」
と 聞いてみたが、一度も間違わずに覚えていた。
過去の事は大体 覚えている。
と、いう事で・・・
旦那の携帯を手に持たせてみる
(≧▽≦)
「これ・・誰
」
「誰だ・・・わからん・・・全くわからん
」
くっそ～
なんでそこだけ 消えている
お風呂に入っている時 湯船から上がって身体を拭こうとすると毎回
「身体 まだ洗ってない」
「洗ったよ」
と いう会話があった。
「なんで 記憶が無いんだ・・・」と ポツリ 旦那が囁く。
到底 旦那の後遺症を理解してあげる事は出来ないが
不安だろうな・・・きっと。
娘は・・・
自分の父親が記憶が保てなかったり、奇声を言ったり 変な行動をとったり・・・
目の当たりにしてるのに、目を背けずに
「しょうがないよ。病気したんだから」
と、言う。
救われてるな・・・私。
普通なら 拒絶してしまうのではないか・・・と思うが、娘は違う。
いや・・・むしろ
完ぺき主義で怒ってばかりいた 以前の父親よりも今の方が 接しやすいのか・・・
優しくて穏やかで怒らない 父親に 付きっ切りでベッタリだった。
当たり前だが 病前と比べたら、旦那の顔つきも全く違う。
皮肉なものだな・・・
「パパは厄を全部背負ったんだと思う。」
と、義母が言う。
「今までの天罰が下ったんだ」
と、私は思っていた。
考え方によって これからの方針も全く違ってくる。
この外泊訓練で
いつもお世話になっている 近所の友人や
雪はねをしてくれているお隣のご主人に、旦那が自らお礼を言う事が出来た。
私と仕事で一緒だった友人にもイオンでバッタリ会い 挨拶が出来た。
イオンで子供と３人並んで ソフトクリームを食べていた旦那。
子供達と、一緒の湯船に浸かった旦那。
風呂上り スッポンポンで走り回っていた下の子を 自分の居場所まで呼んで 不器用なりにパジャマを着せていた旦那。
娘とプラモデルを作っていた旦那。
お茶をこぼした下の子を 娘が叱ったとき「仕方ないしょ」と諭した旦那。
数年前 義父が脳梗塞で倒れ 外泊したとき
「病院に戻るよ・・・」と義母が言った時 失語症で言葉が出ない中・・・
涙を溜めて「う～う～」と叫び 病院に戻る事を拒絶していた。
義母は 涙声になりながら「また戻ってこれるから・・・」
と言っていた。
それを見ていた私も 思わず涙を流してしまった。
そして旦那は・・・
全然 泣かず
素直に病院に戻って行った（/TДT)/
何だよ
でも・・・
私にとっても、子供達にとっても 意味のある 外泊訓練だった。
