利尻らーめん 味楽 @北海道利尻町 ~「焼き醤油らーめん」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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利尻らーめん 味楽

北海道利尻町
 
【メニュー】焼き醤油らーめん
【価格】850円

​[訪問時期] 2019年7月上旬(平日) 昼
[注文方法] 口頭注文、後会計
[スープ] 鶏豚+魚介/清湯
[味] 醤油
[麺] 中細縮れ麺(140g位)
[トッピング] チャーシュー、メンマ、海苔、昆布、葱2種


元気なうちに絶対行っておきたい、聖地のような店が幾つかあるが、此方もそのひとつ。
新横浜のラー博にも出店しているが、いつか本店にと機会を窺っていた。
さいはての地ツアーの、個人的メインイベントとして訪問。
平日12時15分、ホールにひとつだけ空いていたテーブルに滑り込む。



周囲はほとんどが島外からの旅行客のように見える。
この店の存在を全国に知らしめ、ビブグルマンにまで掲載されるきっかけとなった、表題メニューを口頭注文。



暫しの後に、感動のご対麺となった。



スープ
中華鍋で醤油ダレを焼き焦がし、そこにスープを合わせていく。。。
極上の利尻昆布を大量に使った一杯だが、その昆布が前面で主張するわけではない。。。
ある程度予習はしていても、先行する醤油の香ばしさと動物系出汁のパンチに、一瞬昆布を忘れかける。
初動の味わいは濃厚な札幌ラーメンの醤油っぽいのだが、余韻に至るまでの円やかさと分厚さがハンパない。
それが、充満するような昆布出汁の仕業によることは明白。
パンチのある醤油や動物出汁を昆布が支えるイメージではなく、利尻昆布の旨味に負けないように、香ばしさと動物感で釣り合いを取っているようなイメージだろうか。
このスープの主役は、紛れもなく利尻昆布出汁。
素晴らしい。




札幌系で良く見かけるような中細縮れの多加水麺で、後から知ったが、西山製麺製を使っているらしい。


やや硬めに仕上げたゴワシコモッチリ食感、熟成感溢れる風味。
旨味と香ばしさが際立つ強いスープと、ベストマッチな相性に思える。
言い換えれば、この麺もまた、利尻昆布のレベルに合わせた仕様ということだ。



トッピング
豚バラ肉を煮込んだ大ぶりなチャーシューをメインに、刻み昆布、メンマ、海苔、白髪葱、刻み青葱


札幌系のように、スープで炒め煮したもやしが入ると聞いていたが、気付かないうちに食べてしまったのかも知れない。
利尻らしい刻み昆布や、厚く確り食感の海苔が美味しかったが、他は正直スタンダードレベル。
でも、これで十分。



■ 感想など
主役の利尻昆布
が、焼き醤油と動物出汁を操るような、当店ならではの一杯に大満足。
羽田を朝10時半の便で発ち、最速乗り継ぎのフェリーで利尻島に着いたのが18時20分。
フェリーターミナルから当店までは、車で更に20分ほど。
但し、当店は11時半から14時の
たった2時間半の営業だから、一泊しなければならない。
ラーメンが登場した瞬間には、
マジで鳥肌が立った。
このラーメンを普通に採点すれば80点台後半なのだろうが、
この行程と本店オーラが、確実に大台スコアに押し上げる。

毎年夏場に提供される、
昆布出汁100%の「冷塩らーめん」も名物級らしい。
今年は新横浜のラー博店で、利尻昆布の旨味に浸ってみようかな。

ご馳走様でした。