経管栄養の量 | 月のベンチ

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両親の闘病記

母は昔からかなりガンコな便秘症で、四肢麻痺になってからはなおさらひどくなっていた。

病院では、下剤は強いものを人の何倍も使い、やっと水便が出る、という感じだった。

現在は病院と違う処方の栄養剤エンシュアH。
栄養素の過不足はあるけれど、便秘症が改善されているので使っている。

在宅が始まって少し経ったとき、看護師さんから聞かれた。
『在宅になって変わったことはありますか?お母さんはおうちに居るってわかった様子はありますか?』
答えはNO
逆に緊張が強くなり、拘縮が進んだ。
自分の力不足だと思った。

でも、最近ようやく母の出すsignがわかるようになった。
なんだ!そんなの当たり前!と他の人は思うことかもしれないけれど、、

経管栄養中の母の『もうお腹いっぱい』と、『お腹イタい(排便がある)』
その顔になると、たとえ栄養が残っていても止める。
そうすると、すーっと表情が戻る。

たったそれだけ?と思われそうだけど、意思疎通ができない人の“気持ち”を知るのは難しい。。






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