無題 | 月のベンチ

月のベンチ

両親の闘病記

ホスピスは、すべて個室でトイレ(ポータブルもあり)も洗面台もテレビもあって、二方向に大きな窓もあり、新しくはないが、清潔感のある病室だった。

それでも、母の病院の近くなので、思い出すたび、
「こんなところで亡くなったんだな‥」と思ってしまう。

慣れた、明るい、自分の部屋に居させてあげたかったな‥と 思う。

今は、父は、自分の部屋に帰って来たが、わずか1ヶ月の不在が、ずいぶん長く居なかったかのように感じる。

他力本願かもしれないが、兄が近くに住んでいたり、あるいは数日でも泊まって父の介助をしてくれていたら、父を入院させることなく、看取れたかもしれない。



兄との和解は難しいだろう