私はひねくれた妊婦です。

以下に該当するかたはこの記事を読んで不快な思いをされるかもしれませんので、ご注意ください。


★不妊治療中、妊活中の方

★ハッピーマタニティーライフ中♪な方

★出産、母親になることは素晴らしいこと!と思う方

★出産の痛みなんてすぐ忘れるよ!と思う方

★子供大好き!赤ちゃんのためと思えば頑張れるよ!と思う方


すみません。


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今、妊娠6ヵ月。20週4日です。
今回は、妊娠初期の葛藤を書きたいと思います。


妊娠がわかって、最初に訪れた感情は、「喜び」
これは間違いない。
これだけが救い。


でも、無痛分娩ができない可能性が極めて高いとわかってからは、そんな気持ちは吹っ飛んだ。
痛い思いをしなければならない。
さらに、もう自分が自由になれないことや子育ての不安も重くのしかかり、
妊娠したことを後悔した。

健診に行くたびに、心の奥底で、流産してしまえばいいとまで思ってしまっていた。

「産むのが怖い」という思いは、夫には散々伝えて泣きついていたけど、
「産みたくない」とか「流産してもいい」という思いは誰にも伝えられなかった。

大好きな夫の子供なのに、そんなことを夫に言ったら悲しませてしまう。
自分が男だったらそう思うだろう。
夫は、もともとは子供はどっちでもいいと言ってたけど、たぶん本心では普通に欲しいと思ってたんじゃないかと思う。


ネットで不安な情報を検索しては、人知れず泣く毎日。
母子手帳もらいに行ったときに市からもらった、様々なパンフや冊子を見るとげんなりした。
マタニティ雑誌を読むと、興味の無いことだらけすぎてげんなりした。
グッズとか、もうわけわからんし…。

つわりがほとんど無いのが幸いだった。



やっぱりここは出産経験のある友達に相談するしかないと。
出産の痛みが怖いことについて。
自分の母親含め、4~5人に相談したかな。LINEでさりげなく…とかだけど。


私は、妊娠したからといってわざわざ「ご報告♡」のメールしたりとかいうのは嫌だったので、
両方の親以外にはわざわざ報告はしてなかった。無職だし。

よく、安定期入るまでは、流産してしまった後つらいから…という理由で報告しない人がいるけど、私は、私の妊娠なんて誰も興味無いだろうという思いから報告しませんでした。
「おめでとう」と言って欲しくもなかったし。
独身の頃、友達の写真付きの「産まれましたメール」とか、「ふ~ん」という感じだったし。
もちろん、「おめでとう、かわいいね」ぐらいは返してはいたけど。

あとは、あわよくば流産…ぐらいに思ってしまっていたぐらいなので、流産して辛い思いをするから、ではなく、もし出産報告後に流産したら周りが私に気を遣うだろうと思って、それも面倒…ということで報告を控えていたこともあります。


でも、出産経験のある友達に相談するとなると、必然的に妊娠報告がメインみたいになってしまい、そのたびにハイテンションで「おめでとう!!!!」と言われるのがすごく嫌でした。
「実は嬉しくない」と言えなくて、つらかった。

そして出産の痛みが怖いことを話しても、私の心に響く答えは返ってこなかった。



「大丈夫だよ~産んだら痛いの忘れるって!」

 →いや、産んだ後忘れるかどうかは関係なくない?痛いのが嫌なんだから。


「私でも出来たんだから~」

 →あなた基準にされてもね…。それにあなた、子育てできてないじゃん。


「産まれたらかわいいよ~」

 →そりゃそうだ~そんなことはわかってる。そうじゃなくて痛いのが…


「赤ちゃんに会えると思えば頑張れるよ!」

 →そんな風に思えない


「出産って赤ちゃんのほうが苦しいんだってよ」

 →知るか!それ、赤ちゃんから聞いたんですか?


「産んでからのほうが大変だよ」

 →だから産んでからのことを言われても…


「痛みは母親になる試練」

 →じゃあ父親は?無資格でなれるの?


「赤ちゃんに選ばれたんだよ」

 →そのファンタジーな発想は何?私は親を選べるなら選びたかったよ。


「今はお腹も動かないし実感ないだけ。10ヵ月お腹にいれば変わるよ」

 →そうかな?と思ったけど、初めて胎動を感じた時も感動しなかったし、
  今妊娠6か月、胎動に対して「かわいい」という感情は無い。





なかなか私、ひどいもんでしょ(・_・;)
きっと母性が欠落してるんだ、私は。

産んでから母性が出る人もいるというし、産まれた子供を愛する自信がないとかは思わないし、自分の子供は可愛いに決まってると思うので、産んだ後のことはさほど心配はしていないのです。もともと。



それからしばらくは、出産の痛みのことは考えないようにしていました。
とりあえず現実逃避、です。

夫に、「いろいろ検索しすぎ」と言われたし。


つわりなんてほとんど無いのに、毎日毎日ベッドの上でだらだら過ごし、
夜更かしして昼過ぎに起き、パン1個食べたまま夜まとめ食いという乱れた食生活。


それでもその間にどんどん赤ちゃんは順調に成長。
血液検査も異常なし。つわりも無いし、切迫流産とかもない。
普通なら感謝すべき状況なのに、前向きになれない自分がすごく嫌でした。






でも、そんな中でも、勇気が出た言葉はあります。


●産婦人科選びに悩んでた時、友達が言ってくれたこと。

「産婦人科なんてどっこいどっこいだよー」 

目からウロコ。私は完ぺきを望み過ぎていたのかもしれない。と思い、産院選びに関しては、この言葉であきらめがつきました。


●数年前に出産を怖がっていた友達が、ニンカツして妊婦になっていたこと。

結婚して5年も6年も子供つくらず、出産を怖いと言っていた友達が妊婦になったと言うので、さぞかし怯えてるだろうと思って仲間意識で会いに行ったら、なんと望んで妊娠し、無痛分娩にこだわらずに頑張っていたことが私には少しショックだった。


●デヴィ夫人の言葉

「絶対に無理だと思っていたことが出来た時の達成感は言葉にできない!」

デヴィ夫人って、イッテQかなんかでバンジーとかいろんなことに挑戦してるんだよね?よく知らないけど。この言葉にはなるほどと思った。想像しただけで素晴らしい世界のような気がした。


●マオが病気を克服

私の好きなシドのボーカル、マオが、メニエール病だったこと、そしてそれを乗り越えたことをカミングアウトしたこと。大嫌いな運動を頑張ってたのはこのためだったのかと。
私は妊娠・出産という健全なことで悩んでる場合じゃないと思った。


●明希ファンの友達の言葉

うすうす気づいてはいた。私がただの甘ったれであるということ。
出産が怖い、とか、子育てが不安、とかいうのは、母親になる覚悟ができない甘ったれだとか、
そんなんじゃ母親になれないよ!とかいう言葉には耳を塞いでいたから。
怖いものはしょうがない、そう思うんだからしょうがない、と甘えてる自分を正当化していた。

思えば私は今までの人生でもそうだった。
努力とか根性とかが嫌いで、高校受験もラクなところに行ったし、就職活動もしなかった。
体育会系のタテ社会が嫌いで、部活にも入らなかった。
何かに対して本気で取り組んで、何かを成し得たことのない私。
いつも逃げてばかり、ラクな道ばかりを選んでいた。

シドの明希に影響されたという友達の言葉。
「何事に対してもそうだけど逃げちゃったらそこで全部終わり。」
「自分を守ってあげられるのも、奮い立たせてあげられるのも、結局は自分なんだよ」
「自分を甘やかすことは簡単だけど、それを取っ払わないと先が無い。
 その時立ち向かえたか否かで未来は変わってくるから、後悔だけはしないで欲しい」

すごく心に響いた。
この友達は昔から一緒にライブに行ったりしていた、一番仲の良い友達。
最近は疎遠になってしまったけど、まだ結婚も出産もしていないこの友達の言葉が一番心に響いた。本人は「明希の影響だww」と言っていたけどね。

やっぱり私には、今まで培ってきたものや自分に蓄積されていたものから影響を大きく受けるんだと思い知らされた。

これが安定期目前の出来事で。



それからは、無痛分娩が絶望的なら、少しでも安産になれるように努力しようと決意。
ウォーキングを始めたのもこのころ。

安定期に入ってからは、だいぶ気持ちも落ち着いてきて、出産に対しては、前向きになったり、また怖くなって落ち込んだり…という感じ。

そして、安産レポとかたくさん読んで、MINMIの出産方法を試してみよう、とか、出産についてもっと勉強してみよう、とか思い始めてる今日このごろ。


妊娠期間中にできることって、たくさんあるんだなと思った。
やっておかなければならないこともたくさん!

だから、いつまでもウジウジしていられない!
早く自分の後ろ向きな気持ちにケリ付けて、前に進まなければ…!!!と思い立ち、
今日、今までの混沌とした思いを思いっきりブログにぶつけてみました。

最近雨続きでウォーキングにも出られなかったしね。




がんばる。