痴漢を捕まえたあと④ | 沖田峯子 人生をクリエイトする。

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日々思うこと、創作のこと、大好きな映画鑑賞などなど好きなことだけを自由に書き綴っています。

痴漢に遭った①
痴漢を捕まえた②

痴漢を警察に突き出した③



6/29新月の夜、初めて痴漢を捕まえました。

駅員さん経由で交番に痴漢を突き出した後、被害届を出すために警察署へ移動。(犯人は別のパトカーで確保され、同じく警察署へ連行)


噂通り、被害状況を繰り返し聞かれました。


パトカーここでポイントパトカー

取り調べでは、相手が幾つくらいの男だったか、髪は何色だったか、どんな格好をしていたか、どんな鞄を持っていたか、事細かに聞かれます。それは被害者の発言に信ぴょう性があるかどうかの確認もあると思います。例えば日を改めて被害届を出しに来た時は相手の服装等、自信がなくなってくると思います。なので、痴漢だけじゃないけど性被害関連は証拠を証明しずらいから映像や音声などを撮っておいた方がいいと実感しました。これは自分の記憶力を保つためにも自分を守るためにも必要です。(それが難しいのは分かってるけど、被害にあった時に私の言葉をふと思い出してくれると嬉しい!)



「振り返ったら、男の下半身が膨らんでいました」



これを4~5回、説明しましたよ。

本人の供述に嘘はないか確認するためもあって何度も聴くんだろうけど、だったらせめて同性相手にして欲しい。



「勃起した陰茎でいいですか?」



と聞き返されて、



「はい、そうですよ」



と言い返す。ほんと腹立つ。


何度も聴くことについて、何度も聴いた男の警察官が言ってましたよ。



「被害者から何度も同じ事を言わせるのは二次被害だと問題になってるのは分かってるんですけどね…」



分かってるならシステムを変えろよ!!!



この警察官、部長と呼ばれていたけどいたるところで失言が多かった。

ちなみに余談ですけど、今回の前に被害に遭ったのは38歳の時です。やっぱり痴漢に遭いやすいのは若い時なので、その時もまさかもう遭うまいと思ってた頃だったので「まさか!」と思ったし、ショックだったし、その時の犯人の顔を今でも覚えてます。犯人の手を振り払ったのに、電車を降りる瞬間にまたペロンとお尻を触られて、振り返ったら鼻でニヤリと笑いやがったんですよ!今でもむかつくしめちゃくちゃ恨んでます!ムキーッムカムカムカムカムカムカムカムカムカムカムカムカ

あれが人生最後の痴漢被害と思っていたら、まさかのまさか、さらに更新されると思わないじゃないですか!

なので、私が「まさか、この年で痴漢に遭うとは思わなかった」と言ったら、その失言多い警察官が、



「相手は外人なので年齢とか分からなかったんじゃないでしょうかね」



とか言ってきて、は?ムキーって顔をしたら、



「そ、それに上の年齢の人が好きだっていう人もいるし驚き



とか、付け加えやがった。

ここは「年齢は関係ありません。何歳だろうと被害に遭う可能性はありますよ」で済ませばいいんじゃないのかな。実際、そういうデータが出てるし。

この方がこれまで何人の被害者を担当したかしらないけど、もう少しデリカシーある発言を勉強して欲しいと思う。カウンセラーじゃないのは分かってるけど、ただでさえ傷ついてるんだから。




そういえば、待ち時間の時にニコニコ女性の警察官に「警察でこんなアプリを作ったんですよ」と得意げに見せられたこの画面。


※画像おかりしました。

実際、このアプリのおかげで救われた女の子がいたこともニュースで知ってるし、シャチハタが開発した「痴漢スタンプ」とか、痴漢マップとかさ。いいんです。便利なものはあっていいんです。



ただね。私が言いたいのはね。



なんで被害者が努力しなきゃいけないん?


なんで被害者の勇気に期待するん?


なんで世間は被害者に行動させる提案ばっかりするん?




行動するってめっちゃエネルギーいるんだよ!怖いんだよ!動けないんだよ!声なんて出せないんだってば!!!


加害がなければ被害者もないんだってば!!!


加害者を減らせる方が重要だろがっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ムカムカムカムカムカムカムカムカムキーッ


電車内に防犯カメラを付けるとか、車両を男女で分けるとか、そもそも満員電車にならないように時差出社やリモートを増やす社会を作っていくとか、性犯罪の法律をもっと重くするとかさ。


「それは私達にはなんとも…」


と、警察官に言われてしまいました。まぁ、そりゃそうですね。でも、被害届の時間のかかりすぎなことや思ったこと感じたこと全てを語り尽くして来ましたよ。



そのあと現場再現というのをしました。


これは「加害者」と書かれたプラカードを下げた警察官と「被害者」のマネキンを使って実際にどんな状況だったかを説明し、写真に収めるという流れです。マネキンがお店にあるようなのと違い、中に針金が入っているようだけど思い通りに動かないひしょげたマネキンで、腕は上がらないし、体は曲がらないし、


イミなくない??だったよ。


デジタルや情報社会になっても、今もって昭和から続けているだろう時代錯誤なやり方にちょっとこれマジでヤバいんじゃない?と本気で思いました。過去、花火大会でスリに遭った時と空き巣と対面した時に被害届を出したことがあるので被害届に時間がかかるのは知っています。知っていますが、あれから何年も経っているのに……全くシステムが変わっていないんですね……。

明日も仕事なのに終電ギリギリになって、帰りにドラックストアで買い物をしたかったのに、洗濯もしたかったのに、創作作業もしたかったのに、すべて予定を潰されてヘトヘトになって帰りました。


あと、帰り際に私が「痴漢のせいで時間を奪われて本当にいい加減にして欲しい」と言ったら、



「そうですよね…すみません。男ってどうしようもないですよね。僕が男の代表として謝ります」



疲れた頭で聞いていたので、ちょっとニュアンスが違いますがこんなようなことを言いやがったんですよ。


は?


と思いません?


男代表ってなに?


その言葉を使いたがる男性けっこーいるけど。なにそれ

男同士が繋がれるホモソーシャルネットワークに載ってるん?


この警察官に限らず、痴漢と聞いて被害妄想に走る男が多くて嫌気がさします。別にさ、「痴漢に遭った!」「痴漢シネ!」ってさ、目の前にいる人=男を責めてるわけじゃないじゃん。なのに、なんでか聞いてる男は自分のことのように同類を守るスイッチが入るみたいなんだよね。


それってどこかに罪悪感が沸くからなん?


ヤフコメでよく見かける「えん罪ガー」と騒ぐ底辺おじさんはこの思考。


えん罪ガーも、セカンドレイプも、男を守ろうとするホモソーシャルも、攻撃する方向が間違っていることに気付いていない。


これまでの時代は、上に従え(年功序列)、右にならえ(同調圧力)、人に迷惑をかけない、みんなが言ってることが正しい(集団バイアス)、女性は男をたてるもの、女性は男より弱い方がいい、というおじさんにとって都合のよい時代だった。


「痴漢」で検索しても出てくるのは被害者側に必要な情報ではなく、痴漢のアダルトや加害者向けの弁護士の広告ばかりです。(※YAHOOは被害者の声掛けで変わりました)

なぜなら、加害者を助けた方が弁護士はお金になるから。日本の医学も女性の体を守るより、無麻酔で子宮内を掻き回す危険な中絶手術で稼いでいる――日本はそんなおじさん社会です。


もう諦めることをやめませんか?


ところどころにある社会のクズのたまり場所。不運にも遭遇した時、見逃さない。知らないフリをしない。泣き寝入りしない。今までのやり方で改善の余地あり、改善すべきなことは放置しない。発言するのに年齢や性別は関係ない。いらないルールはなくしていい。どんどん変えていい。声を挙げていい。


それは自分の心を保つため。自分を責めないため。悪しき習慣を絶つため。私達の未来を守るため。



注意性加害は暴力です。パー


被害に遭った時、自分さえ耐えればいいと我慢すれば次の被害者が生まれる。そして巡り巡って、また自分のところに戻ってくるんです。(今回の私がそうでした)

 

 

この連鎖を止めなければ永遠になくならない。


痴漢を捕まえて警察に突き出して、いま私はとってもスッキリしてこのブログを書いています!キラキラ

 

これまでのむかついてむかついて堪らなかった悔しい思いが浄化したと感じています爆  笑飛び出すハート


私はもう黙らない。
 

その信念こそが、これからの時代の生き方です。

 

 


今後、痴漢犯と裁判になるかもしれません。進展があれば、また書きますうさぎ