第2001回  撮り鉄入門 ㉑ ~ 光を読んで撮る ~ | ちょっと上を行く鉄道写真を撮る方法

ちょっと上を行く鉄道写真を撮る方法

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【失敗しない鉄道写真伝道師】うわじま6号です






順光はバリ鉄写真で一番の理想形・・・





鉄道写真に限らず

陽射しの当たり具合は重要で

これを確認したうえで撮影に臨まないと

写真の出来に大きく影響します





たとえば編成写真では

走行中の列車を被写体とし

いわば列車メインの撮影となるため

車体の正面・サイドはもちろん

足回りに至るまできれいに陽射しが当たる

順光がもっとも理想の光線となります








サイド光は正面に光が当たらない・・・





サイド光は列車の側面が順光ですが

正面には陽射しが回らない状態で

列車のカオが黒く潰れてしまうため

編成写真には今一つの条件です





ただし近年の鉄道車両は

方向幕がLED式のタイプが多く

これら順光で撮るよりも

サイド光の方がLEDも映え

印象的に仕上がるので

個人的にはオススメです






正面光は両サイドに光が当たらない・・・





正面光は文字通り

列車の正面のみ陽射しが当たり

両サイドは暗く落ち込む状態で

編成写真の条件としては

あまり好ましくないといえるでしょう





編成写真には不向きな正面光ですが

たとえばアウトカーブで列車のカオを

縦位置でフレーミングする場合

逆に正面光は好都合で

ヘッドマークを付けた車両なら

側面の黒潰れもむしろ効果的となり

印象的なカットに仕上がります





トップライトは全体的にくすんだ印象・・・





トップライトは夏場の日中

真上から陽射しが当たる状態で

列車の足回りは黒く潰れ

全体的にくすんだ印象となるため

こちらも条件としては好ましくありません





地域によって

多少時間のズレはあるものの

夏場(五月~九月)の午前九時~午後三時頃が

トップライトの時間帯となり

明確な撮影意図のない限り

トップライトでの撮影は

避けた方が無難といえます






半逆光は陽の低い朝夕が狙い目・・・





半逆光は後方から光が射し込み

側面に陽射しは当たりますが

正面には当たらない状態で

条件はサイド光とほぼ同じです





半逆光は編成写真より

イメージ写真として撮る方が効果的で

朝夕の陽射しが低い時間帯なら

幻想的な列車の表現も可能となり

一度はトライする価値があります






ドラマティックに撮るなら逆光は最強・・・





正面にも側面にも光が当たらず

太陽と正対した状態が逆光

こちらも半逆光と同様

列車を忠実に撮るのではなく

作品性が問われる撮影条件で

ひとえに撮り手のセンスがカギを握ります





逆光は明確な意図がないと

凡作で終わるリスクも高く

ある程度の経験は必要ですが

狙い通りに撮れた時の感動は

おそらく逆光が一番大きいですから

初心者の方も失敗を恐れず

積極的に挑戦してほしいですね





最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

【失敗しない鉄道写真伝道師】 うわじま6号