深度7「SEXについて」の巻
愛がなくてもSEXできるのが男だという。
それは大きな間違いである。
だって愛情ないと俺立たないから。自分自身がその証。
そういう意味では女性っぽい感覚があるのかな。その気はないけど。
20代で千人切りした友人がいる。
惚れた女には何百万使っても惜しくなく、SEXフレンドには缶ジュース一本買ってやらないのだそうだ。
こいつ酷いやつなのかな・・・でもすこぶるモテる。一生モテ期って感じがする。
きっとオスとして強いのだと思う。草食だの肉食だの馬鹿馬鹿しい表現だけれど、オスとして強い彼は、無敵に女を惹きつける。その極端さは、ヤクザな男にのめり込む女が多いことに繋がる気がする。
やくざって、普段切れたら好きな女でも徹底的にボコる。そしてボロ雑巾にしたあと、普通の男の何十倍もの愛情で抱きしめるそうだ。地獄から天国へジェットコースターのごとく連れられる女。離れられなく。
俺は女を殴る男は好きじゃない。男の弱さをあからさまに出している気がする。心も体も実は弱い男。
腕力に頼ってしまったら白旗あげてるのと一緒。かっこわるすぎ。
SEXは長い箸を持った男と女のようであるべき。
長すぎて自分の口には運べないから、手にした箸は、相手を満足させるためにある。
自分が短い箸を持って、美味しいものを自分の口に運び、相手には長い箸を持たせて、それも自分の口に運ばせる。そんなものはSEXではない。オナニーだ。
お互いを思いやってSEXとよぶ。
映画・ヘドウィッグに出てきた愛の起源の歌。あれが一番納得できる。なぜかな。
惹かれあうには理由がある気がするから。
目に見えない力で惹かれあい、偶然ではなく必然で、前世も宇宙も次元も超えて出会い交わると思う。